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    ふう。

    @huu_ILO

    アカウントを作ってしまいました
    小説とか上げられたらな〜と思います。
    類司大好き!司最推し!よろしくお願いします!

    類司/成人済

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    ふう。

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    🎈🌟ワンライより
    演目『不安』

    不安で色々考えすぎる🎈とそんな🎈を無自覚に包み込む🌟の話。
    ※未来軸&同棲
    ※付き合ってる

    吐き出したため息が白くなるほどの寒空の下、時刻は夜の23時を少し過ぎた頃。きらびやかなネオンとは対称的に、僕はどんよりと暗い顔をしながら夜道を歩いていた。こんな時間だから僕以外に歩いている人もいなくて、僕の暗い思考は誰に気づかれることもなく加速していく。いつもならすぐに僕の変化に気づいてくれるはずの仲間であり恋人は、今日ばかりは僕がこうして悩むきっかけだった。


    悪いのは僕だ。行為の最中、盛り上がりすぎてしまった僕は司くんが静止の声を上げていたにも関わらず、ついやりすぎてしまったのだ。僕の悪い癖。司くんへの好きが溢れすぎると止まれなくなってしまうのだ。今までも何回もこういうことはあった。そしてその度に優しい司くんに許してもらっていた。僕は優しい司くんに甘えてばかりじゃダメだったのに。さすがの司くんも今日は我慢ならなかったらしく、息も絶え絶えに僕を睨みながら「コンビニの1番高いアイスを買ってこないと許さないからな!」と怒られてしまった。ほっぺをぷくっと膨らませながら涙目で僕を睨む司くんがかわいくて、思わずキスをしようとしてしまったのも司くんの怒りに火を注いでしまったんだと思う。明確にキスを拒絶された。別になんてことはない恋人同士のよくある一場面だ。だけどそれが思いのほか僕の心につっかえてしまったらしく。後悔と罪悪感でいっぱいになりながらコートを羽織り、財布とスマホだけを持って外へ出た。司くんの顔は見れなかった。

    一から十まで全部僕が悪くて、司くんが怒るのも当然で、それ故に僕は寒空の下で急に不安な気持ちに駆られていた。

    もしかして司くんは僕を体良く追い出したかっただけじゃないのか?僕がコンビニに行って帰ってきたら司くんはもう家にはいないんじゃないか?

    僕と司くんが二人で暮らしている家からコンビニまでは一番近いところでも片道10分はかかる。往復で20分。それだけあれば荷物をまとめることくらいは出来るだろう。そうでなくとももしかしたら司くんは僕を追い出して一人になりたかったんじゃないか?僕と一緒にいるのが嫌になった?僕は今までも優しい司くんに無理させてばかりだったし、そう思うのも無理はないように思えてくる。

    一度考え出すと止まらなくなってしまうのが僕の性分で、いつもなら止めてくれるはずの司くんも今は傍にいない。思考はどんどん悪い方向へ行ってしまい、僕の気持ちはますます重く沈んでいく。

    もし司くんから別れを切り出されたらどうしよう?もちろん司くんと別れる気はサラサラないし、どんな手を使ってでも司くんを引き止めるつもりだ。だけど一度失った信頼を取り戻すのには時間がかかる。僕は僕にとって何にも変え難い大切なものを失ってしまったんじゃないか?優しい司くんからの信頼を踏みにじってしまったんじゃないか?だけど優しい司くんのことだから僕には言えずに一人になろうとしたのかもしれない。だとしたら僕に出来ることはなんだ?どうすれば司くんからの信頼を取り戻すことが出来る?ああ、分からないな……。恋人と喧嘩するなんて生まれて初めてだ。今まで僕はどれだけ優しい司くんに許されてきたんだろう。今更気づいたってもう遅いのにな……。

    そんなことを考えていればいつの間にかコンビニに着いていたようだ。いつもなら片道10分のところを、ゆっくり歩きすぎて20分はかかっている。僕の頭の中には先ほどから最悪の結末ばかりが頭をよぎっていて、他のことを考えている余裕はなかった。


    本来なら往復20分のはずが、往復で40分もかかってしまった。早く家に帰らなければという気持ちと帰りたくない、現実逃避していたいという気持ちで僕の心は重く沈み込んでいる。なんとか家の玄関の前に着き、鍵を開ける。鍵が閉まっていたことにひとまず安心しながら、一つ息を吐いて扉を開けた。

    リビングには電気が着いている。それを確認しただけでほっと肩の力が抜けるが、しかし安心するのはまだ早い。僕が玄関から動けないでいるとリビングの扉の向こうからパタパタとスリッパの音がして、扉を開けた司くんがひょこりと顔を出した。お風呂に入ったのかほんのりと頬を染めて、僕がプレゼントしたモコモコのパジャマの上にブランケットを羽織っている。僕は司くんが家にいてくれた安心と、司くんへの愛おしさと罪悪感がいっぺんに襲いかかってきて放心状態だった。

    「類!おかえり!遅かったではないか!待ちくたびれたぞ?」

    そう言いながらパタパタとかわいらしい音をたてて司くんが僕に駆け寄ってくる。僕はもう気を抜いたら涙が出そうなほど胸がいっぱいになっていた。僕の目の前までやってきた司くんがガサゴソと僕が手にぶら下げていたコンビニの袋の中を漁る。僕はそんな司くんを黙って見下ろすことしか出来なかった。

    「ふふん!このためにお風呂に入って部屋を暖かくしたんだからな!………って、お前……!お酒1本しか買ってないではないか!しかも度数高いやつ……。どうするんだこれ……。オレもお前もあまり酒は強くないだろう……」

    司くんは袋の中にお目当ての物がないと分かると困ったというように眉毛を下げた。僕は罪悪感でいっぱいで拳を強く握りしめることしか出来ない。せっかく司くんが僕にお願いしてくれたのにそれすら叶えられないなんて、これでは呆れられて当然だ。司くんが家にいてくれて嬉しかったのに、僕はまた自ら墓穴を掘ったということだ。

    「類……?」

    そうして黙ったままの僕を不審に思ったのか、司くんが僕を見上げてくる。司くんの目に写った僕はどんな顔をしていただろうか。

    「類!お前、鼻の頭が真っ赤だぞ!寒かっただろう?すまん……遠くまでお使いに行かせてしまって……」

    そう言いながら司くんは僕の肩にブランケットを掛けてくれた。ブランケットは司くんの体温で温かくて、強ばっていた心が解れていくような心地がする。それでもまだ放心状態の僕の手を司くんが両手でぎゅっと包み込んでくれる。

    「手もこんなに冷たくして……。風邪でも引いたら大変だ!早く風呂に……うわっ!類……?」

    僕は気づけば司くんを抱きしめていた。司くんは何が何やら分かっていないようだったが、それでも僕の背におずおずと手を回してくれた。僕はそれが嬉しくて余計に司くんを抱きしめる力を強める。

    「司くん、ごめんね……。僕、司くんにひどいことしちゃったよね……。それに司くんが欲しいって言ってたアイスも買ってないし……」
    「なんだそんなことか!それなら気にするな!寒い中、遠くのコンビニまで買いに行ってくれたんだろう?なら、全部許す!それに、元々オレはそんなに怒ってないぞ?ただ類と一緒にアイスが食べたいなって思っただけだ!」

    司くんがニコリと無邪気な顔で笑って僕を見上げるから、僕も全身から力が抜けてしまう。本当に司くんには敵わないな。僕はいつも司くんに貰ってばかりで、優しい司くんに何かを返すことが出来ているのだろうか。

    「る、類……。あまり体重をかけるな……。誤魔化しているが腰が痛いんだぞ……」
    「あ、ごめんね司くん!……司くんの気持ちはすごく嬉しいけれど、やっぱりこれだけじゃ申し訳ないし、僕もう一度コンビニに行ってアイス買ってくるよ」

    司くんの優しさに甘えているだけでは結局今までと変わらない。そう思ってもう一度家を出ようとしたけれど、そんな僕のコートの袖を掴んで司くんが引き止めた。

    「ま、まてまて!?お前、オレを一人にする気か?」
    「………え?」

    振り返ると司くんは僕のコートの袖を掴んだまま俯いていて顔はよく見えない。

    「それはもう気にするなと言っただろう……。それにどうしても申し訳ないと言うのなら今日一日オレに優しくしろ……。それで今度こそチャラだ……」

    言いながら顔を上げた司くんは顔を赤く染めて「あー」だとか「うー」だとか言いながら視線をキョロキョロと彷徨わせている。

    「あー……お前を待っている間に湯冷めしてしまった……。だから類がオレを温めろ……。それで許してやる……」
    「司くん……」

    顔を赤くして、僕から目を逸らしながらそう言う司くんは控えめに言ってもかわいすぎて、本当に司くんが僕の恋人なんだといつも新鮮に驚いてしまう。そして司くんがこういう風に甘えてくる時は恋人同士の触れ合いを望んでいる時だと知っているから。もしかしたら僕が長々と悩みながらお使いに行っていた間、司くんは健気に僕の帰りを待っていたのかな、なんて思うと司くんへの愛おしさが溢れて止まなくなってしまう。そう思えば僕の不安なんて途端に馬鹿らしくなってきて、今は目の前の恋人の願いを叶えてあげることが最優先だろう。自然と上向きになった僕の心を表すように、僕の口角も自然と上がっていた。

    「フフッ。仰せのままに!」
    「おわっ!お姫様抱っこはせんでいい!」
    「えー?甘やかさせてよ?」
    「お前……さっきまであんなに塩らしい顔をしていたくせに!」
    「フフ、司くんがあんまりかわいらしいからそんなのどこかへ行ってしまったよ」

    ムッと何か言いたげではあるが何も言わない司くんを優しくソファに下ろす。そのまま司くんの髪の毛を耳にかけてこめかみに優しくキスを落とした。

    「類……」
    「ん?どうしたんだい?」
    「大好き……」
    「………!うん。僕も大好きだよ、司くん」

    「大好き」なんて甘い言葉と共に贈られた触れて離れるだけの軽いキスに頭がクラクラしてしまう。やっぱり司くんが好きだなあ……。ああ、本当に悩んでいたのが馬鹿みたいだ!

    「フフ、いっぱいイチャイチャしようね?」
    「あ、あまりえっちなのはダメだぞ!?」

    まだまだ夜は長い。いつもなら抑えてしまうようなこの気持ちも、今なら包み隠さず言える気がした。
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    ふう。

    DONE🎈🌟ワンライより
    演目『不安』

    不安で色々考えすぎる🎈とそんな🎈を無自覚に包み込む🌟の話。
    ※未来軸&同棲
    ※付き合ってる
    吐き出したため息が白くなるほどの寒空の下、時刻は夜の23時を少し過ぎた頃。きらびやかなネオンとは対称的に、僕はどんよりと暗い顔をしながら夜道を歩いていた。こんな時間だから僕以外に歩いている人もいなくて、僕の暗い思考は誰に気づかれることもなく加速していく。いつもならすぐに僕の変化に気づいてくれるはずの仲間であり恋人は、今日ばかりは僕がこうして悩むきっかけだった。


    悪いのは僕だ。行為の最中、盛り上がりすぎてしまった僕は司くんが静止の声を上げていたにも関わらず、ついやりすぎてしまったのだ。僕の悪い癖。司くんへの好きが溢れすぎると止まれなくなってしまうのだ。今までも何回もこういうことはあった。そしてその度に優しい司くんに許してもらっていた。僕は優しい司くんに甘えてばかりじゃダメだったのに。さすがの司くんも今日は我慢ならなかったらしく、息も絶え絶えに僕を睨みながら「コンビニの1番高いアイスを買ってこないと許さないからな!」と怒られてしまった。ほっぺをぷくっと膨らませながら涙目で僕を睨む司くんがかわいくて、思わずキスをしようとしてしまったのも司くんの怒りに火を注いでしまったんだと思う。明確にキスを拒絶された。別になんてことはない恋人同士のよくある一場面だ。だけどそれが思いのほか僕の心につっかえてしまったらしく。後悔と罪悪感でいっぱいになりながらコートを羽織り、財布とスマホだけを持って外へ出た。司くんの顔は見れなかった。
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    ふう。

    DONEもともと類司ワンライ用に書いてたけど長くなってしまったので……!
    I fall in love with you again and again.「つ、司くん……」
    「るい……」

    司くんが僕をどこかとろんとした目つきで見つめている。司くんのシャツはいつの間にかはだけていて、僕の部屋のソファに隣合って座っていたはずの僕と司くんの距離は先ほどよりも近くなっていた。僕の手は僕と司くんの間を中途半端にさまよっている。一体どうしてこんなことになったんだっけ……?


    数時間前。
    今日のワンダーランズ×ショウタイムでの練習が終わり解散になった後、僕と司くんはお互いまだまだ話し足りなかったため、練習後に僕の家に行くことになった。司くんが僕の家に来てからは今日の練習の振り返りをしたり、僕が考えたショーの演出を司くんに聞いてもらったり、お互いの好きなショーの話をしたりといつもと変わらない過ごし方をしていたはずだ。司くんと話していると時間が過ぎるのはあっという間で、ふと時計を見ればそろそろ司くんが帰らなければいけないはずの時間になっていた。名残惜しいけれど司くんの帰りが遅くなってしまっては司くんのご家族の方も心配するだろう。先程まで話題の中心だった過去の名作のショーを頭の中で思い起こしているのか、どこか満ち足りた顔をしている司くんに僕はそっと声をかけた。
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