暁闇に咲き狂え天蓋都市
明けない夜の街、などと呼ばれているそこは、賑やかで、人工の明かりで満たされていた。満天の夜空は映し出された仮初めのもので、半天のドームの内側に実際の空の様子をシミュレートしたものが映されていた。
それはごく普通の人間の感覚であれば、空が見えないのは不便だろうと考えるが、街に住む人々からすれば、空の様子などどうでも良い物だった。
太陽はそこに住む多くの人々にとっては身を焼く害でしかなく、常に日のないこの街の方が居心地が良かった。その、天蓋のような天井の巨大な街、最も人が多く集まる歓楽街で行き交う人の波を二人の男は縫うように、不思議なことに誰にもぶつからないように軽やかに駆け抜けていた。二人の後には数人の男たちが追いかけており、騒ぎにあちこちからヤジが飛び、物見高い人々が通りに顔を出して祭りか何かのように賑やかになっていた。
二人はそんな状況を面白がるように明かりの強い大通りを通り抜け、中央広場を駆け抜けそれまでとは違う雰囲気の通りに飛び込む。先ほどの場所が歓楽街、それもかなり格の高い所だとしたら、今いる場所は貧民窟に近いところである。よどんだ空気とゴミや何かが転がる薄暗い路地は、腐敗したような匂いも漂い、下に続く階段の向こうはより静まりかえり暗闇が広がっていた。
「ああー、疲れたよジェイドー」
「もう少しですよ。我慢してくださいフロイド」
ジェイドは後ろを振り返り、追っ手が見える範囲に数人、隠れて移動するのが恐らく四、五人と予測して、先ほどよりも薄暗い路地の奥へ向かう。駆け抜けた大通りと違い人はあまりおらず、追っ手の様子は遠くとも彼らにはよく見えた。
「――いってー!」
「ああ、当たりましたね」
乾いた破裂音と同時にフロイドが叫び、思わず肩を押さえた。音からして銃を撃ってきたらしい。だらりと腕から力が抜けたフロイドを、ジェイドはあまり驚いた様子もなく眺めて、んー、と少し考えてから
「フロイド、もうちょっとなんとかなりません?」
「無茶言うなよ、オレ役者じゃないんだからさぁ」
痛い痛いと大して痛くもなさそうに言いながら、フロイドは肩部分に空いた穴を見つめて呻いた。
「最悪……。この服気に入ってたのに」
「あとでご褒美で貰ったらどうです」
「ジェイド嫌味ー。この間オレが先に食ったの、まだ根に持ってんの?」
そういうねちっこいの嫌われるよ? と、ブツブツとフロイドは言いながら動かせる腕で撃たれた肩に手を回した。
ぐちゅ、と音がしてフロイドは呻きながら自分の指で穴の空いた肩に指を突き刺した。
「そのままもうちょっと頑張ってくださいフロイド」
横に立って後ろから近づいている追っ手の様子を見ていたジェイドは、瓶を開けるかのような気安さでフロイドに手を振った。
「なんかすげーむかつく……」
「応援してるのに」
変ですねぇ、と首をかしげるジェイドの頬を銃弾が撃ち抜き、ジェイドは一瞬よろめいた。
「あは、ジェイドも撃たれてやんのー」
もご、とジェイドは口を動かして、地面にぺっと何かを吐き出した。古く摩耗した石畳の上に固い音がして銃弾が転がった。ジェイドは口の端の血を拭いながら、眉を下げて悲しげに首を振り
「酷いですフロイド。僕、顔に穴が空いたんですよ」
「いや、オレだって肩に穴空いたし骨砕けてるんだけど」
指で探り当てた銃弾を引きずり出し、フロイドは床に放り投げた。かつ、と固い音をさせて転がる銃弾を眺めて
「俺らに一応穴開けるんだから、そういう装備持ってるって事だよねぇ」
「準備が良いことで」
駆け寄ってくる靴音が止まり、ジェイドとフロイドは少し離れた場所に立つ追っ手に目をやった。目立たないように、どこにでもいそうな平民のスタイルで、誰も彼も刻印の入った銃を二人に向けていた。
「これは、同族のよしみでなんとかさせて貰えない感じですかね」
ジェイドの言葉に、追っ手の一人が怒鳴る。
「何が同族だ。面は割れてんだよ。落ちぶれリーチが!」
二人は思わず眉をひそめ、首をかしげてお互いにを見やった。
「なあにそれー」
「初耳ですねぇ」
こつ、とジェイドとフロイドは一歩前にでて、にやりと笑った。
「なんですかその落ちぶれって」
「うけんだけど」
笑う二人の身体から流れる血が石畳の道にこぼれ、その濃厚な匂いに追っ手の顔が恐怖と、耐えがたい欲求で歪んだ。
「ほらほら、僕らの血の匂いはどうです? 美味しそうじゃないですか」
「何だったら味見しても良いよぉ?」
ふらりと、追っ手の一人が虚ろな目で前に出て、慌ててリーダー格の男が叫ぶ。
「撃て! 誘いに乗るな!」
声は反響して路地に響き、慌てて追っ手たちは一斉に撃ってきた。避けることのない二人の身体に銃弾が肉を抉り穴を開け、二人の身体から血が噴き出す。
「あ、ああ……」
一人が、耐えられなくなったのか銃を捨てて二人にふらふらと近寄っていく。それにつられて、数人が同じように武器を放り投げてジェイドとフロイドの方によっていく。
「ほら、膝を付けよ」
おかしそうに笑ってフロイドが言うと、ガクンと一人が膝を付いた。
「おやおや、フロイド駄目ですよそんな……、彼みたいな事を要求するなんて」
ふふ、と笑うジェイドは口で言うが止めることは無く、面白がるように這いつくばる男を見下ろした。
「どうです? 落ちぶれたという僕らの血は? 何しろ食事も違いますからねぇ」
「おいお前ら! 正気に戻れ!」
「それは難しいのではないでしょうか。貴方は……まあ、少しは格のある血筋のようですけど、下級が僕らに抗える訳でもないでしょう」
肩をすくめるジェイドに、男は銃を構えて後ろに後ずさった。
「くそ、人間の飼い犬になったくせに!」
吐き捨てるように言った言葉に、ああ、とジェイドとフロイドは納得したように頷いた。
「なるほど、それで落ちぶれと」
「あー、まあ血族主義は言いそうだよねぇ」
そう言いながら、フロイドは男に無造作に近づいて手を伸ばした。
「まあ、でもさぁ。その人間一人追いかけ回してたのはどこの誰かなぁー」
「……それは! あれは我々全体で共有すべきものなのをお前達が独占するか」
ぐしゃ、と思わずフロイドの手が男の頭を砕き、興味なさげに地面に放り出した。
「ああ、フロイド。まだ何か知ってそうな人でしたのに」
「あ、ごめーん」
軽く答えるフロイドの前で、残っていた男たちを始末しながら、ジェイドは仕方が無いですね、と死体の服を探って数枚のメモを取ってから、手を叩いた。
「アズールに謝るしかないですねぇ」
「えー、良いけど、お仕置きとか罰でご飯無しとかだったらどうしよ……」
「殺してしまったのはフロイドの責任だから、貴方が責任を」
「何自分だけ逃げようとしてんだよジェイド」
思わず肩を掴んですごむフロイドに、ジェイドはおやおや、と誤魔化すように微笑んで、歩き出した。
「仕方が無いので二人で謝りましょうか」
「はぁ……、すっげー怒られそう」
首に巻き付いている首枷を引っ張りながらフロイドはため息をついた。ジェイドもそうですねぇ、とため息をつきながら、自分の首枷を指でなぞった。
家に戻った二人は、ソファに足を投げ出して座って寛いでいた部屋の主の側に近づいた。機嫌は良さそうで、二人は目配せをして声をかけた。
「アズール。戻りました」
「ただいまー」
ぱたん、と読んでいた本を閉じ、アズールはゆっくりと顔を上げた。眼鏡の位置をあげて二人を見上げた彼は、緩やかにカールした髪を後ろに流すようにかきあげて、眉をひそめた。
「なんですその格好は」
穴が空き、血にまみれた服の二人は、肩をすくめて報告をした。
「――というわけで、知ってそうな一人はうっかりフロイドが情報を吐かせる前に始末してしまいまして」
「う……」
ジェイドの言葉に思わずフロイドが肩を落としてそろ、とアズールに膝を付いて下から見上げた。
「……アズールごめん」
「……そうやって僕が甘くすると思ったら大間違いですよ」
軽くフロイドの頭をはたいたアズールに、フロイドは駄目かぁとがっくりと床に手を突いた。
「まあ、ですが今回はどちらにしろ空振りだったでしょうね。そのうっかり砕いた奴も、どうせ大した情報は持ってなかったでしょう」
アズールはジェイドが出した紙切れ数枚に目を通して、テーブルに放り出した。
「ご苦労様でした二人とも。もう休んで良いですよ」
手を叩き、アズールは機嫌良く微笑んだ。
その彼を、二人は落ち着かなく見つめた。
「……なんです?」
アズールは、ふっと面白がるように二人を見つめてソファに座り直した。
「言いたいことがあるなら、ちゃんと要求しなさい。僕は慈悲深い主人なんですから」
アズールの言葉に、フロイドがぱっと顔を上げて彼の腰に手を回して甘えるように呟いた。
「アズール、お腹空いたー」
ご飯ちょうだい、と悲しげにねだるフロイドに、アズールはため息をついた。
「まあ、それだけ消費すればそうでしょうね」
「アズール、あの、僕も」
フロイドとは反対側に座って、ジェイドはアズールの手を恭しく取って、口元に近づけた。
「出来れば、お慈悲を」
仕方が無い、とアズールは寝間着のボタンを外して首元を大きく開けた。二人はごく、と喉を鳴らして肩に顔を近づけ、鋭い歯の見える口をアズールの肩に当てた。
「……っ」
ぶつ、と皮膚に傷が付いた音に、アズールは思わず息を詰めた。未だにこの瞬間はどうにも慣れない。日光を長く浴びていないためにほの白い皮膚に、傷からじわりと血が滲む。それを舌で掬い、傷口から血を吸いあげる。
自分ではただの鉄さびの匂いにしか感じないそれを、二人は夢中で吸い付いた。徐々に二人の身体の、かさぶたや辛うじて埋まっていた傷の跡が薄くなって消えていき、二人の顔色が見る間に良くなっていく。
「はぁ、アズールは本当に美味しいねぇ」
「はい、まさに至高の血ですねぇ」
顔を上げた二人がそう言ってアズールに目をやると、彼は酩酊したようにゆらゆらと身体を揺らして、ぐったりと二人の腕の中に倒れ込んだ。
「ちょっと、取り過ぎ、ですよ……」
貧血、ではなく二人の唾液に含まれる興奮作用でふらつくアズールに、ジェイドは寝間着を整えてボタンを閉め
「すみません。ちょっと怪我を治すのにも使ってしまいました」
「美味しかったぁ。ごちそうさまアズール」
「フロイド、アズールをベッドに運んであげてください」
「はーい」
アズールを抱えてフロイドは部屋を出て、寝室のドアを開けてベッドにアズールを横たえさせた。
「今日の奴らさ、オレたちのこと落ちぶれリーチって言ってたんだよねぇ。人間の飼い犬とか」
面白がるフロイドに、アズールはへぇ? と皮肉そうにな笑みを浮かべてフロイドの顎に手を這わせ
「それで怒って全滅させたんですか? 全く、どうしようもないですねぇ二人とも」
「違うよ。別にそういうの興味ねぇし。でもさっきのは本当にオレ犬みたいだなぁってちょっと思って」
「犬ねぇ、随分気まぐれな犬ですね」
「そぉ? オレ結構上手いと思うよ犬の真似。ほら、ワンワン! って」
握りこぶしを作って口元でくいっと動かしながら犬の鳴き真似をするフロイドに、アズールは顎を撫でながら
「はいはい、上手上手」
「ぞんざいー」
「おや、フロイドどうしました?」
「あ、ジェイド。さっき言われたじゃん。だから犬の真似上手いよーってやってた」
「おやおや。まあ、実際僕らご主人様のために頑張って働く忠犬ですよねぇ。見返りも殆ど求めずに。なんてけなげなんでしょう」
ふう、と息をつくジェイドにアズールはふんと鼻で笑い
「人の血をあんなに飲んでおいて、見返り無くなんて、よく言えますねお前は」
「だって、僕らは血がないと死んでしまいますので」
「人間は吸血鬼って言うんだっけ」
「鬼、ですものね。まあ、同族たちがやってきたことを考えればそうなるのも無理からぬ事ですが」
横になったアズールは、ふわふわとする頭を押さえながら二人を見上げた。彼らは総じて人間たちより見目が良いらしいというのが人間側の評価だが、実際この双子の顔は本当に整っている。ただ、彼らの審美眼は正直よくわからない。見上げるアズールをのぞき込み、二人はため息をついた。
「アズールは綺麗だよねぇ」
「……はあ」
「あまり良いのも困りものですよね。目立ちますから」
子供の頃の事を知っててこれなのだからこの二人は本当によくわからない。甘やかされてぷくぷくに太った餌である彼を、この二人は目にしていたはずだ。アズールはその記憶は一旦横に置いて
「その話はまあ良いとして、実際、落ちぶれた、なんて言われて大丈夫なんですか」
「おや、心配ですか?」
「大丈夫だよー。アズールがいる限りは」
フロイドはアズールの首元の傷を手当てしながら答える。
「希少血液の人間を飼っている家を襲うべからずというやつですか」
「そう。他の家の同胞からすれば、餌に気まぐれに付き合ってやってるくらいにしか思ってない、んじゃねーかな」
「気を悪くするかもしれないですが、恐らくそうでしょう」
アズールは手首を無意識に押さえた。手首の内側に彫り込まれたコードと数字は飽きるほど眺めて見なくても脳裏に浮かぶが、指先でその場所をなぞりあげる。
「別にかまいません。僕の立場が変わっているわけではないのは重々承知ですから」
「ええ、彼らからすれば、今のアズールはようやっと成長して、それなりの食糧の供給が出来る個体です。味、栄養価の全てが揃った血を生産出来るのですから、これほど喉から手が出るほど欲しいと思う物は無い……。しかし、ここ最近彼らの動きは落ち着いている。支族会議であれほど貴方の血の共有を叫んでいた者達が、口にしなくなりました」
「……そんかわり、ここ最近今日みたいに変なのが湧いてくるしねぇ。アズールは人気者だよねぇ」
「ふふ、当然ですね」
得意げに答えるアズールにジェイドは何を言っているんですか、とため息をついた。
「水面下で何を企んでいるか分かった物じゃないですよ」
ジェイドはアズールの髪に手を触れ、不安なのかわずかに眉を下げた。
「もとより、ここにいて僕の生存権がまともに保障される筈なんてないんですから、一々心配するだけ無駄です。奴らが奪って壊したのだから、僕はそれを返してやるだけの話です」
目を閉じるアズールに、ジェイドとフロイドはどこか気遣わしげに彼に触れる。
「お前達、本当に良いんですか」
「まだ言いますか」
「もう何度も言ったじゃん」
二人のため息交じりの言葉に、アズールはそうだけど、と呟いた。
「わざわざ居心地の良い場所を捨てる奴の気が知れないもので」
「それは」
「だってさぁ」
うとうとと、血を抜かれて眠気に襲われながら、アズールは彼らが囁く言葉を聞かない振りをして眠りに落ちた。
曇りのない愛情の言葉を、自分に向けるこの二人は、本当にどうかしている。
食い物に執着しすぎて感覚も狂ったのか。
そう思う理性の裏で、好意にすがる自分に気付いて、アズールはずるい奴だと自分を罵り意識を逸らした。
夢に見るのはいつも変わらず、かつて住んでいた自分の家の、もう眠れなくなってしまっただろう子供用のベッドから見る天井だった。
夜更かしをするなと怒られ、ベッドの中でこっそり本を読んでいたあの日、物音と叫びに驚いた彼は母親の名を呼び部屋からでて、その後は。
胸の苦しさで息が出来ず、思わず手を伸ばした。母を呼ぶ。応えるように身体を抱き寄せられたが、それが母でないことを、彼は知っていた。
寝ているアズールを眺めて、ジェイドとフロイドは今日も彼はうなされるのだろうと考えた。子供の頃に誕生日のプレゼントに貰った彼は、尊大な態度を取るようになった今でも眠りに入ると泣き虫だった子供の頃に戻っている。
彼に、気まぐれではないのだと目に見えるように自ら首枷を付け、愛を囁いてみせてもそれは一向に治る気配は無く、未だに悪夢からか突然起き上がる事があった。
ジェイドもフロイドも、人間という種族のことはよくわからない。彼らの世界では餌として人間を飼うことはあるが、満足な血が出せなくなれば放り出すか安楽死というのが殆どで、彼らの肉体や精神については、最低限生かす程度の知識しか無かった。
「やはり、人間用のちゃんとした医者に診せないと駄目なんでしょうね」
「ここにはいないけどね」
二人でアズールを抱えて、眠るには彼らにとっては早い時間ながら、彼が眠れるように横になった。
小さく母親を呼ぶアズールが二人の腕を掴み、縋るように身体を丸める様を、二人はあやすように眺めていた。
+++++++++++++++++
なんか、スチームパンクファンタジー的ななんかこう、トリブラとか、なんか今まで見たヴァンプものをこれでもかとくっつけて混ぜてみた的な物。
白状するとフロイドがワンワン言うシーンやりたかっ……
メインストーリーはそもそも、子供の頃のアズールの話からスタートするので、これはお話の中では中盤あたりっぽい感じ。
イメージボード? みたいな世界観を見せるためのカット的な。なんかそういう……こう……(ろくろ手)
以下は面倒じゃない範囲で設定
アズール
人間。美味い、栄養豊富なとっても貴重な血の持ち主。
子供の頃に色々あって、貴重な血の持ち主という事でジェイドとフロイドの誕生日のプレゼントとして買われて、二人の食料の身分となる。
のだが、紆余曲折あって青年期になる前に主従関係逆転の契約を結んで、ジェイドとフロイドを従えている、尊大不遜な人間として街で有名になる。
因みにちょっとした理由から人間より少しだけ頑丈だし長生き出来る予定。
ジェイド
ヴァンプの中にある有力な一族の御曹司。長命ゆえ子供が生まれること自体稀な社会で更に双子と言う事で、大事にされていた
親が買ってきた食料の少年アズールに一目惚れに近い感じで気に入って世話をするようになる。
元々はもう少し素直に愛情表現していたのにどこかで食欲と性欲と愛情がぐちゃぐちゃに混ざったクソ面倒くさい状態になってしまった。
嫌味も言うし過保護だしで面倒くさい男。
主従逆転状態は契約という形式を取っているが実際の所別に好きでやってる。
フロイド
ジェイドと同様大事にされてきた御曹司。元々の種族特性が割と強くて好戦的。
ジェイドと一緒に貰ったプレゼントのアズールにこちらも一目惚れで甲斐甲斐しく世話を焼くようになる。
食欲と愛情は共存できるためジェイドほど悩まないし割とストレートに愛情表現する。
飽きたら契約解除するという約束だけど別に飽きることはないかなーと思ってる
※小話
天蓋都市というどっかで見た事のあるネタを引っ張ってきていますが、ドーム状に覆われて半地下の街が、人間の住むエリアから離れてあるイメージ。トリブラの帝国だったかそんな感じです。
人間側は餌として捕まると困るので固まって住んでるけれど、人間側に奴隷商人みたいなのがいて時々民家を襲って人をさらったりする世紀末な世界
メインストーリーは幼少期編の予定で、青年期は割とまだぼんやりとしててまとまってない……