beside整然と並ぶ文字を追いながら、視界の端で白い双葉が揺れるのをみとめた。
床にぺたりと座りこんでローテーブルに向かっているシャオの顔は見えないが、おそらく何度目かの睡魔と戦っている。
思わぬところへふらふらと線をひいては消し、少し書き進めてはまた船をこぐ。こちらにはばれていないと思っているのか、まどろむたびにぴりっと姿勢を正してはまた振り出しに戻っている。そのさまは微笑ましくもあるが、ロイエには和んでばかりもいられない理由があるのだ。
シャオは地上の生まれである。アークにおいて空気と同じように人間をとりまく資源、技術、秩序、思想。なにもかもがシャオには未知であった。また彼にとっての"当然"がロイエの想像を超えることもままあった。世界の間の溝を埋めるように正解を探り、ふたりの暮らしにはようやく慣れてきたものだが、学校生活___すなわち、"一般的なアークの人間"との交流や集団行動は、やはり身体・精神両面で大きな負荷になっているようだ。

冷飲一年B班這週的體育課，在炎炎夏日的高溫下宣告結束。

眾學子被悶在蒸籠般的教室一整天後好不容易得以解放，卻也因為長時間在高溫曝曬而個個滿頭大汗。

「終於下課了！天氣怎麼那麼熱，加上體育課，衣服都濕透了。」同樣被分到B班的男同學走在冬彌身側，與濕熱的天氣不同，他的臉上是因為經過充分運動而爽快的表情。

「冬彌，你要不要一起去福利社買水？」

在神山高中的一年級生之間，青柳冬彌的名字並不陌生。

不論是引人注目的長相、還是令人望塵莫及的分數，讓聽說過他的人在聽聞這個名字時，不禁在第一時間代入那位學生的個性也是如此有疏離感的想法。

「好，」冬彌正因為忘記帶水壺到學校而苦惱，找到解方的他微微一笑，清冷的聲線答道：「一起走吧。」