叔父ちゃんの誕生日「なあ、叔父ちゃん…なんか欲しいもんある?」
侑がスマホを見て何かを思い出せば、いつも通り夕食後に善とするゲームの準備するためテレビの前にいた律弥に近づき聞けば、一瞬怪訝そうな顔をした律弥だったが直ぐに自身の誕生日が近いことを思い出した。
「あー、そういやもうすぐ誕生日やったなぁ。忘れとったわ」
自身の誕生日の話だと言うのに煩わしそうに大きなため息をつけば、聞き耳を立てているのか各々好きにしていた全員がいつもよりも静かになっている。
快楽主義者に見えて自身の欲望は特に言わずに、周りの世話を焼き続け必要以上の好意を受け取らない律弥の欲しいものが気になるらしい。
「じゃあ、あれ…ユニバにでも連れてってや。ゾンビのやつ」
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