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    FuzzyTheory1625

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    FuzzyTheory1625

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    2.4の内容含むけど、別に本編もサブストにも関係ない。朝読むにはちょうどいいアホな文章
    全員がPV見てると信じて

    ただ2.4読破後だとこれが何処と何処のシーンの間か、わかるから面白いかもね。

    アップグレードされた義体についてラプラス研究所の廊下を歩いていたアドラーは、遠くから聞こえてくるウルリッヒの声に眉をひそめた。

    「アドラー! ボクの新しい義体を見てくれ!」

    振り向くと、そこにはいつもよりわずかに目線の高いウルリッヒが立っていた。

    「……?デカくなってないか?」

    アドラーは思わずまじまじとウルリッヒを見つめた。いつもなら自分の肩くらいに収まるはずのウルリッヒの頭が、今日はなんだか高い。いや、気のせいじゃない。確実に数センチは伸びている。

    「ふふん、気づいたか? 今回の義体アップグレードで、身長が172cmから180cmになったんだ!」

    誇らしげに胸を張るウルリッヒ。その言葉を聞いた瞬間、アドラーの脳内にいくつかの疑問が浮かんだ。

    なんでそんなに伸びたんだ?
    ていうか、胸筋パツパツすぎないか?

    アドラーの視線が無意識のうちにウルリッヒの胸元へと向かう。義体の外装がピッチリとしていて、明らかに胸の厚みが増していた。以前のウルリッヒはスリムな印象が強かったが、今はどちらかというと精悍な体つきになっている。

    「……なぁ、なんで身長が伸びたんだ?」
    「技術の進歩、ってやつだな。それに、今回は全体的なパフォーマンスの向上が目的だから、骨格の最適化と筋肉構造の調整によって、より力学的に無駄のないボディになったんだ。」

    ウルリッヒは得意げに腕を組む。確かにその義体は技術の粋を集めたものなのだろうが、アドラーの脳内では「義体ってそんな簡単に身長伸ばせるもんなのか?」という疑念がぐるぐると回っていた。

    「それにしても……」

    アドラーはもう一度ウルリッヒの身体を眺める。やはり気になる。特に胸筋の発達っぷりが尋常じゃない。義体だから生身の筋肉とは違うものの、装甲の下にはそれを模した筋組織が埋め込まれているはずだ。だが、それにしても……

    「……胸、すごいな。」
    「だろう?」
    「いや、すごすぎないか? なんでそんなに厚くなったんだよ。」
    「これは機能性の極致だよ、アドラー! 胸部装甲と内部の構造を強化したおかげで、より耐久性が向上している。しかもこの構造、最適化された重心配分によって運動能力も向上してるんだ!」
    「……最適化ねぇ。」

    アドラーは腕を組みながら、改めてウルリッヒの胸板を観察する。たしかに、戦闘時の耐久性を考えれば、胸部を強化するのは理にかなっている。だが、それにしても分厚すぎる。軽く殴ったら「ゴンッ」とかいう低音が響きそうなレベルだった。

    「で、どこまで強くなったんだ?」
    「主任の計算によると、純粋なフィジカルの出力が20%向上している。あと、視覚処理能力が1.3倍、反応速度は約1.2倍にアップ。さらに——」
    「ちょっと待て、純粋なフィジカルの出力ってことは……力も強くなってんのか?」
    「もちろん!」

    ウルリッヒは嬉しそうに拳を握りしめる。アドラーは少し考えてから、ふっとニヤリと笑った。

    「じゃあ、お試しってことで腕相撲してみようぜ。」
    「……えっ?」
    「ちょうどラボのテーブルが空いてるし、試すにはちょうどいいだろ?」

    ウルリッヒは一瞬だけ考え込んだが、次の瞬間には「ふふん」と余裕の笑みを浮かべた。

    「いいだろう。ボクの新しい義体の力を見せてやあげよう!」

    ——数分後。

    バキィッ!!

    「ああああ!?」
    「テーブル壊れたんだけど!?」
    「待って、これはボクのせいじゃない! これはテーブルの強度が足りなかっただけだ!!」
    「いや、どう考えてもあんたの腕力が原因だろ!? さっきの“最適化”って、そういうことかよ!!」
    「違う! これは計算外だ! いや、待て、ラプラスの設備に請求が行くのはマズい……!」
    「ウルリッヒ、お前まじで次のアップデートで何とかしろよ……!」

    新しい義体の性能を披露するつもりが、ラボの設備を破壊する結果に終わったウルリッヒ。アドラーは呆れながらも、目の前の光景に半ば感心していた。

    「……まぁ、少なくともアップグレードは大成功ってことか。」
    「そうだろ?」
    「だが次は、もうちょい控えめにしろよ。胸筋とか」
    「……それは技術班主任に言ってくれ」




    §




    ——ラプラス休憩室——

    アドラーは今日という日がこんなにもストレスフルなものになるとは思っていなかった。

    ウルリッヒが義体をバージョンアップして身長が伸びたのはまぁいい。180cmになったという事実にはまだ納得がいかないが、技術的な理由があるなら仕方ない。問題は、それに付随するいくつかの仕様変更だった。

    「……おい」
    「ああ、アドラー。ボクの新しい義体についてなら、何でも質問してくれていいぞ。」
    「いや、質問っていうか……そのブーツ、なんなんだ?」

    ウルリッヒの足元を見ながらアドラーは若干眉をひそめる。いつもの義体よりもデザインが細身になっているせいか、普段よりも全体的にシュッとして見える。そして何より気になるのは、彼が履いているロングブーツだった。

    太ももまであるロングブーツ。

    義体の一部として組み込まれているのか、それとも単なるパーツなのかは分からないが、どう見ても長すぎる。しかも無駄にスタイリッシュで、スリムなラインを強調するデザイン。おまけに微妙に光沢があり、正直ちょっとセクシーすぎる。

    「……なんでそんなもん履いてんだよ。」
    「新しい義体に合わせてデザインを最適化したんだが?」
    「いや、それにしても長すぎるだろ。太ももまであるブーツが最適化とか言われても納得できるわけねぇんだけど?」
    「歩行時の安定性と、衝撃吸収のための調整だよ。それに、この高さの方が構造的に無駄がない。」
    「無駄あるだろ……ていうか、それもう完全に騎士の礼装みたいになってんじゃねぇか。なんでこんな職場でそんな優雅な装いしてんだよ。」

    アドラーは呆れたようにため息をついたが、ウルリッヒ本人はまるで気にしていない。むしろ、新しい装備について説明できることが嬉しそうだった。

    「機能美というものを理解してほしいな、アドラー」
    「どこが“機能美”だよ。ただの趣味じゃねぇか」
    「そう言うと思ったよ」

    ウルリッヒは少し微笑むと、机の上に腰を下ろした。その時、服の下からちらりと見えたのは、新しい義体の胸部装甲だった。

    そう。あの問題の胸筋である。

    ——いや、本当は筋肉ではない。あくまでも装甲の強化、耐久性の向上、パフォーマンス最適化の結果なのだろう。だが、それにしても厚すぎる。

    アドラーは何気なく腕を組み、もう一度ウルリッヒの胸を見つめた。

    「……なぁ。」
    「なんだ?」
    「これ、ただの装甲なんだよな?」
    「もちろん。ボクの身体は義体で——」
    「ちょっと触らせろ」
    「……え?」
    「揉ませろ」

    ウルリッヒの表情が一瞬だけ止まる。しかしアドラーはそれを無視して、椅子から立ち上がるとゆっくりとウルリッヒに歩み寄った。

    「いや、待ってくれアドラー、ボクは別に——」
    「ちげぇよ、別に変な意味はねぇ。ただ、こんなに分厚いのはさすがにおかしいだろ? 義体ってレベルじゃねぇぞ、こんなの。技術者の悪ノリか?」
    「……」

    ウルリッヒは少し考えた後、「まぁ、確かに強化が入ってるからな……」と納得したように頷いた。アドラーは「じゃあ失礼して」と小さく呟くと、両手をウルリッヒの胸部装甲に押し当てた。

    「……硬ぇ」

    当たり前の話だ。筋肉ではなく装甲なのだから、ある程度の弾力はあるものの、ほぼ金属質の感触。しかし、不思議なことに思ったよりも冷たくはなかった。まるで、人肌の温もりを模したような温度設定が施されている。

    アドラーは少し揉むように指を動かした。

    「……いや、やっぱり胸筋パツパツすぎるだろこれ。」
    「だから装甲だと言ってるだろう。」
    「いや、でもこれ、外から見たら完全にムキムキの大胸筋じゃねぇか。やっぱ技術者の悪ノリだろ。」
    「……まぁ、開発チームがちょっと盛ったとは聞いた」
    「ふざけんな」

    アドラーは思わずウルリッヒの胸をもう一度掴み、軽く押してみる。ゴツゴツしているが、どこかしなやかな質感。それが余計にリアルな筋肉っぽさを感じさせる。

    「これ、絶対悪ノリだよな?」
    「……まぁ、そうかもしれないな。」

    ウルリッヒは珍しく少しだけ気まずそうな顔をした。しかし、それを見たアドラーは「はぁ」とため息をついて、ようやく手を離した。

    「……もういいわ。色々突っ込みたいことはあるが、まぁ、なんつーか……うん。とりあえず、胸筋は揉ませてもらったから満足した。」
    「だから装甲だって言ってるのに」
    「分かってるよ。でも見た目が完全に筋肉なんだから仕方ねぇだろ。」

    アドラーはもう一度ウルリッヒの全身を見回す。そして、再び足元に視線を向けた。

    「……やっぱロングブーツは納得できねぇ」

    「なぜ?」

    「色々とセクシーすぎるんだよ、お前。」

    「機能美だと言ってるだろう」

    「はいはい、もういい。俺が何言っても聞かねぇだろ」

    アドラーは最後にもう一度ため息をつき、ウルリッヒのロングブーツをじっと睨んだ。こんなデザイン見たことねぇし、絶対特注だろ。悪趣味だな。しかもなんだよ太ももに着いたバンドは……

    「——そろそろ時間だな。フェリーが出てしまう」
    「——は?」

    ウルリッヒが休憩室のドアを開けようとした瞬間、アドラーは反射的にその腕を掴んで止めた。

    「だからその格好で行くな!!」
    「おい待て待て待て!!」
    「……何だ?」

    ウルリッヒは不機嫌そうに振り向くが、アドラーはそれどころではない。

    「お前、まさかその格好でタイムキーパーやレグルスに会いに行くつもりか?」
    「当然だが?」
    「やめろ!!!!!!!」

    アドラーは両手を広げて全力でウルリッヒの前進を阻止する。

    「お前、マジでその格好で子供たちの前に立つ気か!? 16歳と15歳だぞ!? 成長に悪影響すぎるだろ!!」
    「……理解できないな。」

    ウルリッヒは本当に理解できないという顔をしながら、胸元に手を当てた。

    「ボクの義体は機能性を追求したものだ。何も問題はない」
    「問題しかねぇよ!!!!!!!!」

    アドラーは叫びながら、ウルリッヒの胸筋を指さした。

    「何だその胸筋!? どう考えてもデカすぎるだろ!! パツパツすぎてシャツが悲鳴上げてんじゃねぇか!!!」
    「これは人工筋肉の強化によるものだ。防御力の向上と、衝撃吸収効果を兼ね備えている。何度説明させるんだ!」
    「いや、だから何だってんだよ!! そんな機能、そこまでデカくなくてもつけられるだろうが!!!」

    さらにアドラーは、ウルリッヒの太ももを指さす。

    「お前、そのロングブーツ何なんだよ!? 太ももまで覆う必要あんのか!?」
    「これは歩行時の安定性を——」
    「ウソつけ!!! 絶対に見た目重視で決めただろ!! お前の義体、何でそこだけムダに色気があるんだよ!!!」

    アドラーの言葉に、ウルリッヒは少し考え込んだ。

    「……美しさもまた、戦場においては一つの武器となる。」
    「いらねぇよそんな武器!!!!!」

    アドラーは完全に怒りを通り越して呆れ果てた。

    「マジでお前、その格好で子供たちに会うつもりか? タイムキーパーもレグルスも、まだガキなんだぞ?」
    「彼女たちは優秀な人材だ。年齢は関係ない。」
    「そういう問題じゃねぇ!!!!」

    アドラーは、思わず両手でウルリッヒの肩を掴むと、そのままじろじろと眺めた。

    ——確かに、義体の性能は素晴らしい。技術の粋を集めたものなのはよく分かる。
    だが、どう考えてもデザインが妙にセクシー……いや、えろすぎる。

    「……せめて何か羽織れ」
    「納得できないが、それでお前が落ち着くのなら」

    ウルリッヒは肩をすくめた。

    が、その時。

    ふと視線を下げると、アドラーは気づいた。

    「……お前、尻のサイズは変わってねぇんだな。」
    「当然だ」

    ウルリッヒは淡々と答える。

    「ボクの義体は無駄を排した構造になっている。」
    「……お前さぁ」

    アドラーは呆れたように、そっとウルリッヒの尻を揉んだ。

    「何をしている?」
    「確認だよ確認。……やっぱ変わってねぇな。相変わらず小さい」

    ウルリッヒのウエストも異様に細いままだった。

    「おい、お前さ……そこだけなんで変えなかったんだ?」
    「……?」

    ウルリッヒは首を傾げた。

    「胸筋と太ももはバカみたいに強化したのに、なんで尻とウエストはそのままなんだ?」
    「……考えたことがなかった。」
    「考えろよ!!!!!」

    アドラーは思わず叫びながら、もう一度ウルリッヒの尻を揉む。

    「何度も触るな。」
    「いや、納得いかねぇんだよ。お前の義体のバランス、絶対おかしい。」
    「アドラー、お前はボクの義体に異常な執着を見せているな。」
    「そりゃそうだろ……胸筋パツパツで太ももはムダにえろいのに、ウエストと尻だけやたらと細いんだぞ? 絶対変だろ。」
    「……言われてみれば、そうかもしれないな。」
    「だろ!?」

    アドラーは頭を抱えながら、深くため息をついた。

    「……いいか、何度も言うが、お前その格好でガキどもに会いに行くなよ?」
    「了解した。」
    「よし!」

    アドラーはようやく安心し、ウルリッヒの背中を叩いた。

    が、次の瞬間。

    「それで、なんでボクのおしりを2回も触った?」
    「お前がえろいからだよ!!!!!」
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