ルナ小説(途中で止まってる) 誰もいない月でルナはただ一人で立つ。目の前には、あまりにも深い宇宙の闇で青く輝く地球の絶景が広がっている。
そんな風景にルナは息を呑んだ。まるでかつてのかぐや星を見たようなどこか懐かしさを覚えた。そして、自分が地球にいた頃を回想する。
約900年前、ルナは地球に向かう最中に不慮の事故によって、自分の名前も何もかも記憶を失った。かろうじて、地球には到着出来たが、一人で竹林の路頭に彷徨っていた。そこに竹取の翁によって拾われ、その妻との間の子として「かぐや姫」と名付けられた。二人は、かぐや姫のことを血は繋がっていなくても本当の娘のように育てた。そして、数年後にはかぐや姫はこの世のものとは思えないほど美しい娘に成長した。
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