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    ルカが学校でやった竹取物語の内容を聞いて、本物のかぐや姫のルナが爆笑していると想像

    ルナ小説(途中で止まってる) 誰もいない月でルナはただ一人で立つ。目の前には、あまりにも深い宇宙の闇で青く輝く地球の絶景が広がっている。
     そんな風景にルナは息を呑んだ。まるでかつてのかぐや星を見たようなどこか懐かしさを覚えた。そして、自分が地球にいた頃を回想する。
     
     約900年前、ルナは地球に向かう最中に不慮の事故によって、自分の名前も何もかも記憶を失った。かろうじて、地球には到着出来たが、一人で竹林の路頭に彷徨っていた。そこに竹取の翁によって拾われ、その妻との間の子として「かぐや姫」と名付けられた。二人は、かぐや姫のことを血は繋がっていなくても本当の娘のように育てた。そして、数年後にはかぐや姫はこの世のものとは思えないほど美しい娘に成長した。
     
     かぐや姫は、彼女の噂を聞きつけた貴族たち、増してや帝にまで求婚された。けれども、無理難題を突きつけて断った。求婚した者たちはあの手この手で騙そうともしてかぐや姫の要求に応えようともした。かぐや姫にはその姿がとても醜いものに見えた。
     
     皐月の月が満ちた夜に、モゾ(月面探査機に出て来る亀)がかぐや姫のもとにやって来た。モゾが言うには、かぐや姫は人間ではなく、かぐや星のエスパルという種族で月に住んでいた。そのエスパルの家族がかぐや姫を探している。そして、そのお迎えが次の中秋の名月の夜にやって来るという。
     かぐや姫は唐突すぎる出来事に頭の理解が追いつかなかった。でも、彼女の頭にウサギの耳があり、エーテルの力もあり、失っていた記憶の全てを思い出した。彼女の名前がルナであること、家族のこと、かぐや星のことなど。
     今、ルナは、帝にまで関わりが広がろうとしている。もしも国の最高権力者にエーテルの利用価値が知られてしまったら、地球がかぐや星の二の舞になるかもしれない。それでかぐや星の輩がこちらにやってきたら、地球にもエスパルの家族にも迷惑がかかる。だから、ルナはモゾの言うことを受け入れた。

     ルナは、翁たちに自分は月に帰らなければならないことを伝えた。本当は一緒に暮らしたい気持ちもあるが、守らなければならない他の家族がいること、このまま地球にいたら危険なことも。
     翁たちは、そんなことは構わないなどとルナを説得しようとしたが、どうしようもないと受け入れた。せめて月に帰る日まで残りの時間を楽しく平穏に暮らそうと思った。

     ある日、帝はかぐや姫が月に帰ると聞きつけた。美しい娘が旅立つだなんて勿体ない、彼自身の恋心もまだ捨てきれなかった。だから、月からの迎えを撃破するべく、帝直属の軍を十五夜の夜、翁の屋敷に派遣することにした。
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