※玲王視点
「れーおー、俺も一緒にお風呂入りたい」
「だーめ! 今日は一人で入る!」
「……どうせこのあとえっちするじゃん」
「だからダメなの!」
脱衣所の扉を開き、ひょこっと顔を出す凪を締め出す。
あけすけな物言いに頬が熱くなった。何度も凪と身体を重ねているけれど、ストレートに表現されると恥ずかしくなるものだ。実際、凪の言う通り、入浴後にはお楽しみタイムが待っている。
だからこそ、風呂は一人で入りたかった。凪を受け入れるためには準備がいる。みっともない姿を凪の前で晒したくない。だけど、そのことを知ってか知らずか、また凪が顔を覗かせた。
「一緒に入った方が待たなくて済むじゃん」
「それはお互い様だろ。俺だって、お前がシャワー浴びてる間は待つわけだし……」
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