フカガキ…後悔するなよ…ニャ…オレのほうがゲームオーバーか。
弓折れ矢尽き、子分のアーロン達も皆逃げ帰ったようだ。カジオー様に打たれて生まれたにも関わらず木でできたこの忌まわしい身体は折れそうになっている。
三人の中から白いフカフカした子供が険しい顔をして杖を掲げた。
殺される。
その刹那、光の粒が降りかかった。
「行って。にげれるくらいの体力はかいふくしたから。」
わずかに身体の痛みは減ったように感じる。
…改心したふりをして射抜いてやろうか。
残酷なことに反撃できるだけの体力までは戻らなかった。
「は…なにそれ…フカガキ…後悔するなよ…ニャ…」
悔しい、けれど逃げ帰ってカジオー様からハンマーで叩かれる事しか今の自分には出来なかった。
End
なんだろう謎はなし。刀折れ矢尽きるで調べたら弓折れ矢尽きるという言葉もあることを知りました。意味もほぼ同じ。
本当の本当に余談ですが私がメインでやっている『風来のシレン』では鍛冶屋に棍棒など木でできた武器を鍛えてもらおうとすると「木でできた武器はさすがに鍛えられないな」と断られます。一応天の恵みの巻物(バイキルトの巻物に相当)でプラス値をつけることはできますが普通はカタナ等の金属製の武器を使いますね…
そもそも弓本体は省略、矢は投てき物の扱いで武器とは別枠です。花形になることはないが、無かったら困る。