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    _kokokitann_26

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    麺牛、ちゅっちゅ♡してくれ

    #麺牛
    #29腐
    #バッファローマン受け
    #むちぱつ大きなメス牛ちゃん

    おいかけっこ舌と舌が重なった瞬間の、ゾクゾクと迫る感覚が大好きだ。相手の遺伝子が味蕾を通して脳へ送られ相性が良いか悪いかを判断する。この男は"最高"にイイ。 唾液から香り鼻に抜けるあの不快な人間の味…臭さを感じないのが更に好きだった。だからバッファローマンはより一層ラーメンマンにキスをねだるのだが、彼はそもそもキス自体があまり好ましくは無いらしい。高潔も行き過ぎると潔癖の様になってしまうのだろうか…どうやら ヌルヌル、ぬめぬめ、が嫌だと言う。 キスされると気持ち良くなってしまい後を追う様に舌で追い縋る日々だ。それをしていると顔を逸らされてしまうし酷い時には手の甲で直ぐに自分の唇を拭いてしまう。

    「…傷付いちまったな」

    苛むみたいに見つめ、ボソッと漏らせば「違うのだ」と…珍しく汗をかいて弁明し始めた彼の言い分はこうだ。「おまえが嫌な訳ではない。この口付けという行為自体が…その…な…不快なのだ。」なんてそう言った。問えば滑りが気持ち悪いのだと。初めてこれを聞いた時は思わず頭の上にハテナを浮かべたモノだ。だってそんな事を言うならおれのナカだってずるずるのぐちょぐちょ、ぐちゃぐちゃのびちょびちょじゃないか。…あんたがハメりゃすぐそうなっちまうのに。何を言ってるんだ? 潮も吹くし…竿でイかせちゃくれねぇから…我慢汁ばっか垂らして突き上げられる度にあっちこっちに汁が飛んでドロドロだろうが。それは良いのか?

    じとー…と細い目を見つめ続ける事少し、ラーメンマンが責められる限界に達したのか言う「わたしは嘘なんぞつかん…。何度も言わせるなおまえが嫌な訳ではない。」「あぁそうかいそれならいいぜ」「…拗ねるな」「あんたが拗ねさせたんだろう、機嫌くらい取って欲しいもんだ」「子供ではないんだ 自分の感情の制御くらい自分でしなさい」「可愛い恋人の気持ち一つ御せない男って事かい? つまらねぇ男に惚れちまったもんだ」「バッファローマン」「……あーあ、おれのテンションを上げる言葉が聞きてぇな。そうすりゃ機嫌くらい取れるだろうによ」

    言葉で稚拙な喧嘩をふっかけるのも楽しい。…普段とても頼りになる男で…誰よりも格好良いと思っている。それなのに恋愛になれば真面目な性格も相まってこうして揶揄われると困った様に言葉を詰まらせ自分の中にある答えを見付けるのに時間を要するのだ。てきとうな嘘であしらったり欺いたりなんて考えてもいない証拠。誠実で…とても愛されている、と実感する。毎度試していて申し訳なさも抱かなくも無いのだが 如何せん言葉の少ない男だ、態度で示しているだろう、を地で行くものだから こんな風にいじわるしてしまうこちらの心も汲み取って貰いたいものだ。バッファローマンは わざとらしくラーメンマンから顔を背け ふん!と鼻息を漏らした。 背中越しでも分かる。それ程に体と心を繋げ共に過ごして来た。 きっと今、ふうむ…と顎をさすって浮かんでいる言葉の羞恥に眉間を寄せて悩んでいる。…正解だ。その言葉が欲しい。早く言って、拗ねているのがアホらしくなるまで掻き抱いて、待ち望むその言葉一つで絶対にこちらは天まで昇る程、上機嫌になってしまうと確信しているのだから。

    ギシ…。木の板が軋んで床の上を質量が移動したことを伝える。ラーメンマンが動いたのだ。けれどバッファローマンは動かず拗ねたフリを続けていた。 すると髪を掻き分けられる感覚がした。かたい指がロングホーンの根元を擦り、重力に従いぺろんと寝た耳を揉む。そんなことしたって許してはやらないのだ。…心揺らぐがこれで許していては経験豊富な歳上だというのに名折れだ。名前を呼ばれても 嫌だね。と突っぱねれば後ろから吐息の漏れる音がした。 ふす、ふすす。

    「笑ってるのか? 随分余裕だな」
    「いや、違うんだ…あまりにも可愛くてな。」
    「それくらいで喜ぶネンネじゃあないぜ」
    「分かっているさ…わたしを困らせたいんだろう? だが毎度試されたって変わらんよ」

    そう言ったラーメンマンがバッファローマンを後ろから抱き締めた。自分との体温の差や掛敷布団の隙間から触れた肌の質感…布越しでも分かる筋肉の付き方の違い、自分より小さいくせに撓垂れ掛かりたくなる逞しさ。火花が散った気がした。かーっと熱くなった心に空気が注ぎ込まれた感覚だ。膨れ上がり一気に燃え上がる体と跳ねる鼓動にいよいよ囁いて貰えるだろう言葉を静かに待つ。きつく瞼を閉じて、耳に近付く吐息が甘くて…まだセックスのセの字さえ始まっていない言葉遊びなだけだというのに心臓も脳もクライマックスに近い。どれだけ自分はこの男に弱いというのか。ぐっと抱かれた体に力を入れて囁きを待って少しだ。待てど暮らせど撫でられるばかりで未だ与えられない事に焦れったくなってつい「ラーメンマン」と振り返った瞬間の事だ。

    「ー愛している」

    唇音がして、唇同士がくっついた。不意討ちだったからか思考が停止してしまい目を見開く。キス…してくれた…そして、待ち望み、与えられた言葉を復唱する。

    「……、あ……いして…る…?」

    「あぁそうだ愛している。なんだその間抜けな顔は、…ふっ…どうせ告白するのなら顔を見てしたいと思ったんだ。 答えは決まっているだろう返さずとも結構。…抱かせて貰うぞ。」

    意味を噛み砕きようやく脳が理解したと同時に幸せが感情の奔流となって押し寄せた。多幸感!ー嬉しい!…大好き! おれだって愛してる!きっとこの世で一番にラーメンマンが好きだ! 自分の上に覆いかぶさったラーメンマンの背中に手を回して強く強く体を抱くと「加減しろ苦しい」なんて愛おしげに微笑まれてついにバッファローマンは わあっ!と声を上げた。

    「あんたに選ばれたおれはこの世で一番幸せさ…! もうどうにでもしてくれ、何したって良いんだあんたなら!だって愛してるから…!」

    この言葉を後悔するのはあと三時間後の話。

    END


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