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    かまあげ

    デュエスを書いてます
    らくがき→画像投稿したSS(いずれまとめて支部へ)
    供養→途中まで書いて満足したやつ
    かきかけ→力を…ください……

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    かまあげ

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    ポキプリの日デュエス
    ⚠️注意
    腐ってる監督生出てきます

    ポッキーゲームするデュエス「ねえねえ、今日は何の日か知ってる!?」
    授業終了の鐘が鳴って昼休みになった瞬間、監督生がやたらテンション高く尋ねてきた。
    「何って、11月11日だろ」
    「そうなんだけど、そういうことじゃなくて!そう、ポッキーゲームする日だよ!」
    さっきからそわそわしていると思ったら、これを言うためだったのか。
    バンッと手を机について、やたらキラキラした瞳で語りだす。
    「まーた監督生が変なこと言い出したよ。で、ぽっきーげーむって?」
    「そんな名前のゲームは聞いたことないな……」
    「ソレって食えるヤツなのか?」
    エース、僕、グリムの三人は誰も知らない。グリムは相変わらず食べ物のことしか頭にないようだ。そう都合のいいゲームなんてあるわけな……。
    「グリム大正解!食べられるゲームだよ!!」
    「そうなのか!?」
    びっくりして思わず大声を出す。監督生は動じた様子もなく、じゃーんと鞄からお菓子のパッケージを取り出した。大袋を開けると、中に複数の小袋が入っている。
    「サムさんとこで売ってたんだ」
    「へえ~。あそこ何でも売ってるね。開けていい?」
    エースが小袋をひとつ掴んで開けた。
    「細長いプレッツェルにチョコレートがかかってる」
    「ウマそうなんだゾ!なあ、早く食っていいか?」
    「駄目だよ。ゲームするんだから」
    エースとデュースでやってね。そう言った監督生の鼻息が何故だか荒いように思える。偶にこの状態になった時は、大抵変なことを言い出すのだ。おい、本当に監督生の言うとおりにして大丈夫なのか。エースの方を窺い見るが、あまり気にしていないようである。
    「どっちかがポッキーをくわえて、両端から食べ進めるの」
    「へー、それで?どんどん顔近づいてくじゃん」
    「先に折った方が負け」
    「おもしれー」
    それって、もしかしなくても口と口が触れ合ってしまうやつじゃないか?だが声に出すより早く、口の中にプレッツェルが押し込まれる。
    「オレ、チョコついてる方がいいからくわえてて」
    「むぐ」
    抵抗する間もなくエースがポッキーを齧り始める。何を考えてるんだ!両端をくわえた時点で近いのに、そんな躊躇なく食べ進めたら……。すぐにエースがチョコレートのコーティングされた部分を全て食べ終わった。動きを止める。僕は最初から一口も進んでいない。
    「…………」
    「…………」
    しばしの沈黙。至近距離でチェリーレッドがニイ、と細められ、やっと揶揄われていることに気付いた。涼しそうな顔で僕が焦るのを見て楽しんでやがる。オレはいつまででもこのままで良いけど、とでも言われているようだ。だがここでエースの思い通りにすぐ折ってしまうのは腹が立つ。耐えろ僕。

    監督生はなにやら叫びながらパシャパシャと写真を撮っている。ゴーストカメラって連写するようなものなのか。
    「お前らいつまでやってるんだ?オレ様残りぜーんぶ食べちまうんだゾ」
    グリムがジト目を向けてきて、我に返った。
    「ッ」
    「はい、オレの勝ちー」
    高らかな勝利宣言。口内ですっかりふやけてしまったプレッツェルを飲み込む。
    「もう二度としないからな」
    「オレだって二度とごめんだね」
    謎のダンスを踊り始めた監督生を尻目に、食堂へと足を向ける。散々な目にあった。次に同じようなことがあったら絶対に断る。そう何度もいいようにされてたまるかと決意を固めた、のに。

    道すがら、エースが僕だけにブレザーの内側を見せてくる。内ポケットの中、さっきの小袋が覗いていた。
    「っ、何考えてるんだ」
    「監督生も喜んでたし、一袋くらいいいでしょ」
    ねえ、後でまたしよ。
    耳元で囁かれた甘い誘惑に、気付けば頷いてしまっていたのだった。
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    かまあげ

    DOODLEウィンホリ中、NRCからの帰路にて空港で一晩を明かすデュエスの一幕。付き合ってないしカプ要素は限りなく薄い。
    ウィンホリの帰路 大変な経験を共に乗り越えた相手とは特有の絆が生まれるという。ミドルスクール時代、どこかの運動部のジャージを着た集団が話しているのをすれ違いざまに聞いた。大変な経験とは、彼らの所属する部活の厳しい練習だったり僅差で逃した勝利だったりを指すのだろうか。
     当時は他人事だと思って聞き流していたそれが、ナイトレイブンカレッジ入学以降少しだけわかるようになった気がする。例えば入学初日のドワーフ鉱山、死にそうな思いでどうにか魔法石を手に入れられた時、絶対に仲良くなれないと思っていた同級生とハイタッチしてしまったこととか。

     今回の状況も、それに当てはまるのだろうか。

     現在はウィンターホリデーの真っ只中だ。学園に残ると言っていた監督生から、僕やエースのマジカメに「スカラビアに監禁されている」というメッセージが来て、それを最後に連絡が途絶えてしまったときは本当に肝が冷えた。急いでエースと共に飛行機、電車、バス、船を乗り継いで賢者の島まで戻ってきたが移動の間じゅう生きた心地がしなかった。
    2207

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