最終巻のかっちゃんと「残念だったな、爆豪。」
「うるせぇっ…」
出久と別れた後切島が言う。最初から分かりきっていたことだ。出久がプロヒーローとして完全な復帰をしないというのは。
分かっていたことだ、雄英高校の教師を続けるというのも。
『教師っていいなって思ってた』
いつからそう思っていたのだろう、とか少しは相談しろや、とかは思ったけど。
多分アレがあいつの本心だ。
お互いオールマイトに憧れて、雄英高校を目指した。
お互い、トップヒーローになるもんだと勝手に思い込んでいた。
何だかんだと考えたところで、結局は自分ひとりの都合のいい話だっただけだ。
アイツの本心を聞いてしまえば、無理強いする事なんてできねぇ。
「まぁ、緑谷が先生なら間違いねぇよな。」
「間違いだらけだろぉがっアイツみたいな自己犠牲マンばっか送り込まれたらたまったもんじゃねェ」
「ふっ、確かに。」
切島は、そう言って笑ってた。
「笑い事じゃねェよ、クソがっ」
「お、おい、爆豪怒んな、怒んなあぶねぇって」