卒業とtwst🌹「泣くのはおよし、卒業してもボクはボクのままだよ。」
まず今日までキミがここにいることにびっくりだよ、と少し呆れた顔の🌹先輩。
べしょべしょに泣いてる監督生ちゃんの涙を優しくローブの袖で拭ってくれる。
「リドル先輩、そんな事するんですね。」
「どういう意味だい」
「ティッシュとか渡してくるのかと。」
そう言うと今更恥ずかしくなって顔が真っ赤になる🌹先輩。
「卒業式の日に、ハンカチを持参しないがハートの女王の、法律で決まっているからね。」
「…リドル先輩の香りがします。」
「キミは相変わらず変なことを言うね。ボクのローブだからボクのにおいがして当然だろう。」
そういう🌹先輩の顔も耳も真っ赤になっている。
「卒業してからも、好きでいていいですか」
なんて監督生ちゃんが言うのをきいて優しく抱きしめる🌹先輩。
「当然だよ。ボクがいなくても他の生徒に目移りしてはいけないよ。」
「…はい。」
「うん、いい返事だね。さぁ、もう泣くのはやめるんだ。でないと、君に口づけできないだろう」
そう言って、一旦体を離してそっとキスを落とす🌹先輩。
ずっと監督生ちゃんのことをガラス製品のように丁寧に優しく大切に扱ってくれる🌹先輩で居てください。
♦️「うんうん、とりあえずマジカメ撮ろ」
泣きながら、駆け寄ってくる監督生ちゃんを見て、とりあえず泣き止ませるためにマジカメを撮ろうと笑顔で言ってくる♦️先輩。
でも、あまりにもぐずぐずに監督生ちゃんが泣くものだから、すっとスマホを下げて笑顔も引っ込めてただ指先だけ絡めた状態の手繋ぎで人気のないお気に入りの場所に行く。
「ケイト先輩、マジカメ…」
「…やっぱやめた。監督生ちゃんの泣き顔は俺だけ知ってれば良いでしょ。」
みんなの知ってるケイト先輩の声じゃないから少しビビってしまう監督生ちゃん。
「…呆れましたか」
「ううん。」
「怒ってますか」
「怒ってないよ。」
「こんな私「監督生ちゃん」……はい。」
言葉を遮る♦️先輩に返事をすると、「オレの卒業に、こんなにも泣いてくれて寂しがってくれる君を可愛いって思って、独り占めしたいって思っちゃだめ」と訊いて来る真剣な顔の♦️先輩。
「…駄目なわけ「好き、大好き、離れたくない。」…私もです。」
「けーくんのいない間に元の世界に戻るとか無しだからね。」
「はい。」
そう言ってから、何度も何度も唇を重ねる♦️先輩と途中で酸欠になっちゃう監督生ちゃんは、いてください。