好きな子の誕生日当日と⚽️男子4️⃣1️⃣「誕生日、って聞いて…」
好きな子がお友達と話しているのをたまたま聞いてそれからずっと覚えてる。好きな子に関しての情報は本当によく覚えてそうな4️⃣1️⃣くん。
ただ、プレゼントとかは急に渡されても困るかなとか思って用意してない。
好きな子が一人のタイミングを見つけて、「今日、誕生日って聞いて…」って切り出す4️⃣1️⃣くん。
「おめでとう、ございます。」
「ありがとうございます」
「なんで疑問形なの」
「潔くんがなんか言葉に詰まってたから、合わせてみた。」
「ぷっ、なにそれ、俺疑問形じゃなかったでしょ」
なんて、どんなときでも会話を和ませてくれることろが4️⃣1️⃣くんが好きになったら理由だったりして。
「今日、もしよかったらなんだけどプレゼント、とかさせてもらっていい」
「え、いいの」
「うん、」
「じゃあ、帰りにお菓子を」
なんて、にっこにこで言う女の子と、一緒に帰れるってことって心の中でガッツポーズする4️⃣1️⃣くん。
💪「とりあえず、それで我慢してくれ」
好きな女の子の誕生日は、必ず覚えている系男子2号。
廊下で、意中の女の子を見かけて声を掛ける。
今はクラスは違うから、女の子の近くにいた子たちは、ざわざわするけど、「〇〇、ちょっといいか。」ってやって来る💪くんです。
あまりにさらっと女の子を人目につかないところに誘導するので、一瞬ざわついた周囲の子たちも、「委員会とかの用事かな」と言いながら納得し始める。
そんな中みんなから離れた💪くんと女の子。
「どうしたの委員会の用事」って当事者さえ特別な用事と思わない始末。
「今日、〇〇誕生日だろ。」
「なんで知ってるの」
「去年同じクラスだったとき教室の片隅で友達に祝われてるの見た。」
「おー、すごい記憶力。」
「で、なんつーか、…覚えてたからこれ。」
「何ですかこれは…お菓子ですか…」
「ああ、とりあえずそれで我慢してくれ。好きなやつかどうか分かんねぇけど。」
自分の顔に熱が集まってくるのを感じてそっぽ向くけど、思ったより好意がバレバレの💪ヒーローだといい。
💤「えっと、とりあえずハッピーバースデー歌う」
好きな女の子の誕生日の日。今年始めて同じクラスになったものだから、誕生日の情報なんて知らなかった💤くん。
休み時間に、祝われて嬉しそうな女の子の姿を見たいのを我慢して寝たふりをしている。
放課後、日直だからと1人残って日誌を書いている女の子が使っている机の向かいに椅子を置いて座る💤くん。
「凪くん。何か御用ですか」
急に突撃してきた💤くんに対し頬を緩めながら敢えて少しだけ硬い言葉を使う女の子。
「…今日誕生日なの」
「そうですよー。」
「……ふぅ~ん。」
「…。」
「…。」
訊かれたから返事をしたのに、あまり興味を持たれていないような反応をされしかもその場から動かない💤くんに対し、これなんの時間なんだろうと思い始める女の子。
「え、それだけ」
つい堪らず、少しの沈黙を経て女の子が口にすると心底驚いたように目を見開いてまっすぐ女の子の目を見る💤くん。
「えっと、あー…取り敢えずハッピーバースデーでも歌う」
何も持っていない💤くんから、出た提案がこれで、女の子はクスクス笑い始めてしまう。
「お願いします。」
「え、マジで…」
まさか、本当に歌うことになるとは思っていなかった💤くん。
歌い終わった後女の子は、「こんなゆるいハッピーバースデー初めて歌ってもらった。」ってにこにこだし、「二度とその話はしないで」って耳まで真っ赤な💤くん。