DomSubカピオロ 一話目 調子が悪いのにこの道を通るんじゃなかった。
心の底からそう思っても状況は好転しない。
震える指を弓に添えて、吐き気にあふれそうになる息をこらえ唇を引き締める。
落ちそうになる腕を上げて、雷元素をバリアにまとうアビスへ矢先を向けた。
DomSubカピオロ 一話目
いつの時からか、どうにも調子が悪かった。なんとなく怠さを覚える程度のものだから、長く続がなければ不調だと気づかなかった。
魂の不安定さから来る体調不良ではない。お守りを身から離さない限り、魂との縁が深く繋がる場所でない限り、気をつけていれば体調を崩さない。
最初は寝れば治ると思い、遅くまで起きているのを減らした。睡眠時間を増やし、体調が治るようにと気配りもした。
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