あまりにも無防備な姿にアーサーは思わずその場に押し倒した。どうしてお前を好きだと言った男のベッドの上でそんな格好が出来るのだろうか。
「え、えっ、なに?」
逃げられないようにシンラの利き手を掴んでベッドに縫い付ける。シンラは何も分かっていないのかひたすら困惑している。好都合だ。そのままシンラの学ランのボタンを外していく。その間も抵抗する動作はない。
「あ、アーサー?なぁこれどういう状況?」
「……」
「なぁ、アーサーってば!」
「見て分かるだろ。」
「分かんねェから聞いてんだけど!」
学ランのボタンを外し終えても尚シンラは困惑しているのみだ。これは同意なのだろうか。それともただシンラが無知なだけなのか。
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