高間晴☆quiet followDONEちびねこさん専用ページ show hide show all(2158 chars) Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 高間晴PAST過去の文スト短歌。カップリングとかはなんでもありのカオス。 40 高間晴DOODLE接吻せい……の心持ちで描いた 高間晴DOODLE 高間晴DOODLEハロウィン敦太 高間晴DOODLEおさそい 高間晴DOODLE recommended works 高間晴DOODLE長い爪と牙と角とピアス(ベルフェゴール) 高間晴DONEクリスタの機能を色々試した丁呂介 GACHA_gazankaDONEことよろです∓ 三上空太DONE吸血鬼すぐ死ぬ面白いですね! glagla100glaglaDOODLEポイピクテスト。勢いで出来たものや人を選ぶもの描いちゃったときはこっちにポイポイ。 kogawaCAN’T MAKEカラおそ 高間晴DOODLEチェズモク800字。お揃いのマグカップ。■おそろい モクマはチェズレイとともにヴィンウェイのセーフハウスに住むことになった。あてがわれた自室で荷物を広げていると、チェズレイが顔を出す。「モクマさん。やっぱり食器類が足りないので、買い出しについてきてくれませんか」「おっ、いいよー」 タブレットに充電ケーブルを挿し込んで、モクマはいそいそと後をついていく。 食器店――こちらの方ではテーブルウェア専門店とでも言うのか。最寄りの店に入る。そこには洒落た食器が棚に所狭しと並んでいた。さすがチェズレイも利用するだけあって、どれも美しい芸術品のように見える。「ええと、ボウルとプレートと……」 店内を歩きながら、モクマの押すカートに食器を次々と入れていく。「あとはカップですが、モクマさんがお好きなものを選んでくださって結構ですよ」「ほんと? どれにしようかなぁ……」 白磁に金の葉の模様がついたものや、ブルーが美しいソーサーつきのカップなどがあって目移りしてしまう。そこでモクマは思いついたように訊いた。「なあ、お前さんはどれ使ってるの?」「――そうですね、普段はこのブランドのマグカップを使っています。軽量で手首に負 825 高間晴DONEチェズモク。チェズの髪を切るモクの話。■ノスタルジーに浸って「モクマさん、私の髪を切ってくださいませんか」 リビングのソファで、暇つぶしにタブレットをいじっていたときだった。スリッパの音が近づいてきたと思ったら、チェズレイがだしぬけにそう言う。モクマは一瞬何を言われたのか理解できなくて、チェズレイに訊く。「え? 何つったのチェズレイさん」「ですから、私の髪を切ってほしいと言ってるんです」 チェズレイは、腰まで届くプラチナブロンドを揺らしながら言った。その髪は流れの半ばをモーブカラーの細いリボンでゆるく束ねている。思えば、はじめて会った頃よりだいぶ髪が伸びたものだ、とモクマは感慨にふける。って、そうじゃなくて。軽く頭を振って思考を呼び戻すと、アメジストの瞳が瞬いてふわりと微笑む。――モクマがこの顔に弱いと知った上でやっているのだから、たちが悪い。 チェズレイはモクマの隣に座り、その手を取って白手袋の手で包む。「お願いします」「い、いや。人の髪を切るだなんて、おじさんそんな器用なこと出来ないからね?」 モクマはチェズレイの手を振り払う。下手なことをしてこの可愛い年下の恋人の美しさを損なってしまうのが怖かっ 1901 高間晴DOODLETLに花見するチェズモクが流れてきて羨ましくなったので書きました。■夜桜で一杯 新しく拠点を移した国では今が桜の花盛りだそうだ。それを朝のニュースで知ったモクマは「花見をしよう」と期待たっぷりに朝食を作るチェズレイに笑いかけた。 日が沈んでからモクマはチェズレイを外へ連れ出した。桜が満開の公園へ行くと、ライトアップされた夜桜を楽しむカップルや友人連れの姿がちらほら見える。一箇所、満開の桜の下が空いていたので、そこにビニールシートを広げて二人で座る。持ってきたどぶろくの一升瓶からぐい呑みに注ぐとモクマはチェズレイに渡す。続けて自分の分もぐい呑みに注ぐと、二人で乾杯した。「や~、マイカから離れてまた桜が見られるとは思ってなかったよ」「それはそれは。タイミングがよかったですね」 モクマがいつにも増して上機嫌なので、チェズレイも嬉しくなってしまう。「おじさん運がなくてさ。二十年あちこち放浪してたけど、その間に桜の花なんて一回も見られなかったんだよね」 でもそれもこれも全部、なんもかも自分が悪いって思ってた――そう小さな声で呟いてぐっと杯を干す。 このひとはどれだけの苦しみを抱えて二十年も生きてきたんだろう。事あるごとに何度も繰り返した問い 1240