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    Lupinus

    @lupi_eggplant

    テキストを投げ込むスペース/主刀/ファンチェズ

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    Lupinus

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    ウィリアムズ親子ワンドロワンライ テーマ「カウントダウン」エリントンのカウントダウンイベントに出たいルーク15歳と父さん ※後半はPapagoによる韓国語翻訳です 후반부는 파파고의 한국어 번역입니다

    ##バディミ

    60 min in Williams 「カウントダウン」「父さん、今年こそ大晦日のカウントダウンに行ってもいいよね?」
    「ん? ああ、もうそんな季節だったか」
    「とぼけないでよ、もう十二月だろ……それで、行ってもいいんだよね? 僕だってもう十五歳だし、夜更かしもできるようになったし」
     新年を迎える瞬間のカウントダウンは、エリントンでもホリデーシーズンの一大イベントだ。
     施設にいた頃はとっくにベッドに入っていたし、父さんのところに来た頃の僕はまだ小さくて、テレビの生中継さえ見せてもらえなかった。
     だけど今年こそ、ちゃんとお願いして父さんに許してもらうんだ。最近はお昼に仮眠を取ったりして、がんばって夜遅くまで起きていられるようになったんだから。
    「大晦日か……うーん、そうだなあ。
     去年も言ったと思うんだが、ルーク、子どもが夜更かしすると健康に良くないんだぞ。身長も伸びなくなるし、脳にも悪影響があるって言われてる」
    「うん。それ去年も聞いたし、もっと小さかったときにも言われてたよ。
     だから、いつもはちゃんと早い時間に寝てるよね。でも大晦日だけは特別だし、一晩だけでいいからさ」
     施設では毎晩のように、早く寝ないと大きくなれないぞって叱られてた。もちろん施設の人がみんなに言うのと、父さんが僕だけに言ってくれるのとじゃ全然違うけど。
    「そうか、お前ももう十五歳なんだよな……」
     両手で持ってた新聞をいったんテーブルの上に置いて、父さんは腕を組んで考え込む。
     頭ごなしに駄目だって言われたことはないけど、去年まではこうやって考え込んで、結局許してもらえなかったりした。それに僕も頑張って途中まで起きてたのに、気がついたらそのまま眠っちゃってたし。
     でも今年こそ、ちゃんと一月一日になるまで起きていられそうな気がするんだ。もう十五歳なんだし、父さんに引き取られたときの僕よりずっと大きくなったんだから。

     固唾を呑んで見守っていると、父さんがようやく顔を上げる。僕の大好きな笑顔で、思いっきり親指を立てながら。
    「……そうだな。お前ももう大きいし、今年から新年のカウントダウン解禁だ!」
    「やったー! ありがとう、父さん!」
     思わず父さんの胸に飛び込みたくなったけど、僕ももう小さな子どもじゃないからぐっと我慢する。
    「まあ、確かにあんまり健康にはよくないかもしれないが、一年に一度だけだしな。
     カウントダウンでは花火も上がったりするし、そういう非日常の体験で脳に適度な刺激を与えるのもいいんじゃないか……なんてな」
    なぜか父さんは照れくさそうに頭を掻いている。
    「実は俺も去年くらいから、そろそろ連れてってやってもいいんじゃないかと思ってたんだ。
    ただ、仕事柄どうしても一緒に行くのは難しくってな……だが、今年は大事な息子のカウントダウンデビューだからな。どうにかして、年が変わる瞬間はお前と過ごせるように調整するよ」
    「ほ、本当!?」
    さすがに、そこまでわがままは言えないと思ってた。
    僕だって国家警察官の息子だし、この時期の父さんが忙しいのは想像できる。だからもし許可が下りても、一緒に行ってくれる友達を探すつもりだったんだ。
    「ああ、任せとけって。カウントダウンが終わった途端に出動要請が入る可能性はゼロじゃないが、新年を迎える瞬間はなんとしても死守するさ」
    「あ、ありがとう! あっ、でも本当に無理しないでいいからね。僕をカウントダウンに連れてってくれるのも大事だけど、警察官の仕事だって大事なんだから」
    許してくれただけでも嬉しかったのに、父さんは僕と一緒に過ごしたいって言ってくれたんだ。幸せすぎて、僕だけ先に新年を迎えたような気分だった。

    +++++

    "아버지, 올해야말로 섣달 그믐날 카운트다운에 가도 되죠"
    "응 아아, 벌써 그런 계절이었군요"
    "시치미 떼지 마, 벌써 12월이잖아...그래서 가도 되는 거지 나도 벌써 15살이고, 밤샘도 할 수 있게 됐어."
     새해를 맞는 순간의 카운트다운은 엘링턴에서도 홀리데이 시즌의 일대 이벤트.
     시설에 있을 때는 이미 침대에 들어 있었고, 아버지에게 왔을 때의 저는 아직 작아서 TV 생중계조차 보여주지 못했습니다.
     하지만 올해야말로, 제대로 부탁해서 아버지에게 허락을 받는 거예요. 최근에는 점심에 선잠을 자기도 하고 열심히 밤 늦게까지 깨어 있을 수 있게 되었기 때문입니다.
    섣달 그믐날인가…… 음, 그렇군요.
     작년에도 말했던 것 같은데, 루크(ルーク、), 아이가 밤을 새면 건강에 좋지 않아요. 키도 안 크고 뇌에도 악영향이 있다고 합니다
    "응. 그거 작년에도 들었고, 더 어렸을 때도 들었어요.
     그래서 항상 일찍 자잖아요. 하지만 섣달 그믐날만큼은 특별하고 하룻밤만 있으면 되니까요."
     시설에서는 매일 밤처럼 일찍 잠들지 않으면 커질 수 없다고 야단을 맞았습니다. 물론 시설의 사람이 모두에게 말하는 것과, 아버지가 나에게만 말해 주는 것은 전혀 다릅니다만.
    "그래, 너도 벌써 15살이 되었구나……"
     양손으로 들고 있던 신문을 일단 테이블 위에 놓고 아버지는 팔짱을 끼고 생각에 잠깁니다.
     무조건 안 된다는 말을 들은 적은 없지만 작년까지는 이렇게 생각하고 결국 용서받지 못하고 그랬습니다. 그리고 저도 열심히 하다가 중간까지 깨어있었는데 정신을 차려보니 그냥 잠이 들어 있었고요.
     하지만 올해야말로, 제대로 1월 1일이 될 때까지 깨어 있을 수 있을 것 같은 생각이 듭니다. 이제 15살인데 아버지한테 떠맡겼을 때의 나보다 훨씬 컸으니까요.

     침을 삼키며 지켜보고 있으면 아버지가 비로소 고개를 듭니다. 제가 제일 좋아하는 미소로 마음껏 엄지손가락을 치켜세우며.
    「……그렇군요. 너도 이제 크고, 올해부터 새해 카운트다운 해금이다"
    "아싸 고마워요, 아빠"
     나도 모르게 아버지 품으로 뛰어들고 싶었지만 나도 이제 어린아이가 아니니까 꾹 참겠습니다.
    "음, 확실히 건강에는 별로 좋지 않을 수도 있지만, 일 년에 한 번뿐이고요.
     카운트다운에서는 불꽃놀이도 오르고, 그러한 비일상의 체험으로 뇌에 적당한 자극을 주는 것도 좋지 않을까……………………"
    웬일인지 아버지는 쑥스러운 듯이 머리를 긁적이고 있습니다.
    사실 나도 작년쯤부터 슬슬 데려가도 좋지 않을까 생각했어요.
    단지, 일때문에 아무래도 함께 가는 것은 어렵지 않아……하지만, 금년은 중요한 아들의 카운트다운 데뷔니까. 어떻게든 해가 바뀌는 순간은 너와 보낼 수 있도록 조정할 겁니다
    "호, 정말"
    역시 그렇게까지 제멋대로인 것은 말할 수 없다고 생각했습니다.
    저도 국가 경찰관의 아들이고, 이 시기의 아버지가 바쁜 것은 상상할 수 있습니다. 그래서 만약에 허락이 나더라도 같이 가줄 친구를 찾을 생각이었어, 지금.
    "아이고, 맡겨두라구요. 카운트다운이 끝나자마자 출동 요청이 들어올 가능성은 제로는 아니지만 새해를 맞는 순간은 어떻게든 사수할 겁니다
    "아, 고마워요 아, 그래도 정말 무리하지 않아도 되니까요. 나를 카운트다운에 데려다 주는 것도 중요하지만, 경찰관의 일도 중요하니까요
    용서해 준 것만으로도 기뻤는데 아빠는 나랑 같이 지내고 싶다고 하셨거든. 너무 행복해서 나만 먼저 새해를 맞이한 것 같은 기분이었습니다.
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    🙏🙏🙏💖💖
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    recommended works

    Lupinus

    DONE男審神者×五月雨江(主さみ)の12/24
    つきあってる設定の主さみ クリスマスに現世出張が入った話 なんということもない全年齢
    「冬の季語ですね」
    「あっ、知ってるんだね」
    「はい、歳時記に記載がありましたので。もっとも、実際にこの目で見たことはありませんが」
    「そうだよね、日本で広まったのは二十世紀になったころだし」
     さすがに刀剣男士にとってはなじみのない行事らしい。本丸でも特にその日を祝う習慣はないから、何をするかもよくは知らないだろう。
     これならば、あいにくの日取りを気にすることなくイレギュラーな仕事を頼めそうだ。
    「えぇとね、五月雨くん。実はその24日と25日なんだけど、ちょっと泊まりがけで政府に顔を出さないといけなくなってしまったんだ。近侍のあなたにも、いっしょに来てもらうことになるのだけど」
     なぜこんな日に本丸を離れる用事が入るのかとこんのすけに文句を言ってみたものの、12月も下旬となれば年越しも間近、月末と年末が重なって忙しくなるのはしょうがないと押し切られてしまった。
     この日程で出張が入って、しかも現地に同行してくれだなんて、人間の恋びとが相手なら申し訳なくてとても切り出せないところなのだが。
    「わかりました。お上の御用となると、宿もあちらで手配されているのでしょうね」
     現代のイベント 1136

    Norskskogkatta

    PAST主くり編/近侍のおしごと
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀
    主の部屋に茶色いうさぎが居座るようになった。
    「なんだこれは」
    「うさぎのぬいぐるみだって」
    「なんでここにある」
    「いや、大倶利伽羅のもあるっていうからつい買っちゃった」
    照れくさそうに頬をかく主はまたうさぎに視線を落とした。その視線が、表情が、それに向けられるのが腹立たしい。
    「やっぱ変かな」
    変とかそういう問題ではない。ここは審神者の部屋ではなく主の私室。俺以外はほとんど入ることのない部屋で、俺がいない時にもこいつは主のそばにいることになる。
    そして、俺の以内間に愛おしげな顔をただの綿がはいった動きもしない、しゃべれもしない相手に向けているのかと考えると腹の奥がごうごうと燃えさかる気分だった。
    奥歯からぎり、と音がなって気づけばうさぎをひっ掴んで投げようとしていた。
    「こら! ものは大事に扱いなさい」
    「あんたは俺を蔑ろにするのにか!」
    あんたがそれを言うのかとそのまま問い詰めたかった。けれどこれ以上なにか不興をかって遠ざけられるのは嫌で唇を噛む。
    ぽかんと間抜けな表情をする主にやり場のない衝動が綿を握りしめさせた。
    俺が必要以上な会話を好まないのは主も知っているし無理に話そうと 1308

    Norskskogkatta

    PAST主くり編/支部連載シリーズのふたり
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀
    審神者視点で自己完結しようとする大倶利伽羅が可愛くて仕方ない話
    刺し違えんとばかりに本性と違わぬ鋭い視線で可愛らしいうさぎのぬいぐるみを睨みつけるのは側からみれば仇を目の前にした復讐者のようだと思った。
    ちょっとしたいたずら心でうさぎにキスするフリをすると一気に腹を立てた大倶利伽羅にむしりとられてしまった。
    「あんたは!」
    激昂してなにかを言いかけた大倶利伽羅はしかしそれ以上続けることはなく、押し黙ってしまう。
    それからじわ、と金色が滲んできて、嗚呼やっぱりと笑ってしまう。
    「なにがおかしい……いや、おかしいんだろうな、刀があんたが愛でようとしている物に突っかかるのは」
    またそうやって自己完結しようとする。
    手を引っ張って引き倒しても大倶利伽羅はまだうさぎを握りしめている。
    ゆらゆら揺れながら細く睨みつけてくる金色がたまらない。どれだけ俺のことが好きなんだと衝動のまま覆いかぶさって唇を押し付けても引きむすんだまま頑なだ。畳に押し付けた手でうさぎを掴んだままの大倶利伽羅の手首を引っ掻く。
    「ぅんっ! ん、んっ、ふ、ぅ…っ」
    小さく跳ねて力の抜けたところにうさぎと大倶利伽羅の手のひらの間に滑り込ませて指を絡めて握りしめる。
    それでもまだ唇は閉じたままだ 639

    Norskskogkatta

    PAST主麿(男審神者×清麿)
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀

    今まで審神者の分は買ってなかったのに唐突に自分の時だけ買ってきて見せつけてくる主におこな清麿
    「ほらこれ、清麿のうさぎな」
    「買ったんだね」
    主に渡されたのは最近売り出されているという僕ら刀剣男士をモチーフにしたうさぎのぬいぐるみだ。面白がって新しい物が出るたびに本刃に買い与えているこの主はそろそろ博多藤四郎あたりからお小言を食らうと思う。
    今回は僕の番みたいで手渡された薄紫色の、光の当たり具合で白色に見える毛皮のうさぎに一度だけ視線を落としてから主の机の上にあるもうひとつの僕を模したうさぎを見やった。
    「そちらは? 水心子にかな」
    「ほんと水心子のこと好きな」
    机に頬杖を突きながらやれやれと言った感じで言う主に首をかしげる。時折本丸内で仲のよい男士同士に互いの物を送っていたからてっきりそうだと思ったのに。
    「でも残念、これは俺の」
    では何故、という疑問はこの一言ですぐに解消された。けれどもそれは僕の動きを一瞬で止めさせるものだった。
    いつも心がけている笑顔から頬を動かすことができない。ぴしりと固まった僕の反応にほほうと妙に感心する主にほんの少しだけ苛立ちが生まれた。
    「お前でもそんな顔すんのね」
    いいもん見たわーと言いながらうさぎを持ち上げ抱く主に今度こそ表情が抜け落ちるのが 506

    Norskskogkatta

    PAST主般/さにはにゃ(男審神者×大般若)
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀

    主に可愛いと言わせたくてうさぎを買ってきたはんにゃさん
    「どうだいこれ、可愛らしいだろ?」
    主に見せたのは最近巷で話題になっている俺たち刀剣男士をモチーフにしたうさぎのぬいぐるみだ。といっても髪色と同じ毛皮に戦装束の一部を身につけているだけだが、これがなかなか審神者の間で人気らしい。
    「うさぎか?」
    「そうそう、俺のモチーフなんだぜ」
    うちの主は流行に疎い男だ。知らないものを見るときの癖で眉間にシワを寄せている。やめなって言ってるんだがどうにも治らないし、自分でも自覚してるらく指摘するとむっつりと不機嫌になる。そこがこの男の可愛いところでもあるがそれを口にすると似合わんと言ってさらにシワが深くなるからあまり言わないようにはしてる。厳しい顔も好きだがね。
    そんな主だから普段から睦言めいたものはなかなか頂けなくて少しばかりつまらない。そこでちょっとこのうさぎを使って可愛いとか言わせてみようと思ったわけさ。
    主に手渡すと胴を両手で持ちながらしげしげと眺めている。耳を触ったり目元の装飾をいじったり。予想よりだいぶ興味を示してるなぁと見ているときだった。
    「ああ、可愛いな」
    主が力を抜くように息を吐く。
    あ、これは思ったより面白くないかもしれない。そ 874

    Norskskogkatta

    PAST主村/さにむら(男審神者×千子村正)
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀
    なんだかよくわからないけどうさぎのぬいぐるみが気に入らない無自覚むらまさ
    「顔こわいんだけど」
    「……huhuhu、さて、なんででしょうね?」
    近侍の村正がいつも通り隣に控えてるけどいつもより笑顔が怖い。
    手の中には村正と同じ髪色のうさぎのぬいぐるみがある。休憩中の今は最近販売されたそれを手慰みにいじっていたのだった。
    「尻尾ならワタシにもありマスよ」
    ふわふわの丸い尻尾をつついていると村正が身体を捻って自分の尻尾をちょいちょいと触る。普段からそうだけど思わせぶりな言動にため息が出る。
    「そういう無防備なことしないの」
    「可笑しなことを言いますね、妖刀のワタシに向かって」
    刀剣男士には縁遠い言葉に首を傾げつつも村正はいつもの妖しげな笑いのままだ。わかってないなぁとやり場のない思いをうさぎに構うことで消化していると隣が静かだ。
    ちらっと横目で見てみると赤い瞳がじっとうさぎのぬいぐるみを見つめている。その色が戦場にある時みたいに鋭い気がするのは気のせいだろうか。
    「なに、気になるの」
    「気になると言うよりは……胸のあたりがもやもやして落ち着きません」
    少しだけ意外だった。自分の感情だったり周りの評価だったりを客観的にみているから自分の感情がよくわかっていない村正 828

    Norskskogkatta

    MOURNING主くり

    共寝した次の日の寒い朝のおじさま審神者と大倶利伽羅
    寒椿と紅の花
     
     ひゅるり、首元に吹き込んだ冷気にぶるりと肩が震えた。腕を伸ばすと隣にあるはずの高すぎない体温が近くにない。一気に覚醒し布団を跳ね上げると、主がすでに起き上がって障子を開けていた。
    「あぁ、起こしてしまったかな」
    「……寒い」
    「冬の景趣にしてみたのですよ」
     寝間着代わりの袖に手を隠しながら、庭を眺め始めた主の背に羽織をかける。ありがとうと言うその隣に並ぶといつの間にやら椿が庭を賑わせ、それに雪が積もっていた。
     ひやりとする空気になんとなしに息を吐くと白くなって消えていく。寒さが目に見えるようで、背中が丸くなる。
    「なぜ冬の景趣にしたんだ」
    「せっかく皆が頑張ってくれた成果ですし、やはり季節は大事にしないとと思いまして」
     でもやっぱりさむいですね、と笑いながらも腕を組んだままなのが気にくわない。遠征や内番の成果を尊重するのもいいが、それよりも気にかけるべきところはあるだろうに。
    「寒いなら変えればいいだろう」
    「寒椿、お気に召しませんでしたか?」
     なにもわかっていない主が首をかしげる。鼻も赤くなり始めているくせに自発的に変える気はないようだ。
     ひとつ大きく息 1374

    Norskskogkatta

    MOURNINGさにちょも
    ちょもさんが女体化したけど動じない主と前例があると知ってちょっと勘ぐるちょもさん
    滅茶苦茶短い
    「おお、美人じゃん」
    「呑気だな、君は……」

     ある日、目覚めたら女の形になっていた。

    「まぁ、初めてじゃないしな。これまでも何振りか女になってるし、毎回ちゃんと戻ってるし」
    「ほう」

     気にすんな、といつものように書類に視線を落とした主に、地面を震わせるような声が出た。身体が変化して、それが戻ったことを実際に確認したのだろうかと考えが巡ってしまったのだ。

    「変な勘ぐりすんなよ」
    「変とは?」
    「いくら男所帯だからって女になった奴に手出したりなんかしてねーよ。だから殺気出して睨んでくんな」

     そこまで言われてしまえば渋々でも引き下がるしかない。以前初期刀からも山鳥毛が来るまでどの刀とも懇ろな関係になってはいないと聞いている。
     それにしても、やけにあっさりしていて面白くない。主が言ったように、人の美醜には詳しくはないがそこそこな見目だと思ったのだ。

    「あぁでも今回は別な」
    「何が別なんだ」
    「今晩はお前に手を出すってこと。隅々まで可愛がらせてくれよ」

     折角だからなと頬杖をつきながらにやりとこちらを見る主に、できたばかりの腹の奥が疼いた。たった一言で舞い上がってしまったこ 530