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    Lupinus

    @lupi_eggplant

    テキストを投げ込むスペース/主刀/ファンチェズ

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    Lupinus

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    ウィリアムズ親子ワンドロワンライ テーマ「雨水」ルーク15歳くらい 一緒に暮らしてた頃のある冬の朝 ※後半は韓国語訳です
    테마 「우수」루크 15세 정도 함께 살았던 때의 어느 겨울의 아침 ※후반은 한국어 번역입니다

    60 min in Williams 「雨水/우수」「ちぇー。結局、雪にはならなかったんだね」
     朝起きてすぐにカーテンを思いっきり開けて、その瞬間視界に飛び込んできたのは窓ガラスを伝う雨のしずくだった。
     それからずっとふてくされてる僕に、朝ご飯の用意をしながら父さんが笑いかける。
    「ああ、思ったほど寒くならなかったみたいだな。
     もともと今日は家でゆっくり映画を見ようって予定だったし、別に雨でも……それとも、雪のほうが嬉しい理由でもあるのか?」
    「だって今は冬だし、どうせなら雪が見たくない?」
    「ははは! そりゃ雨は冬じゃなくどの季節でも降るからな、新鮮味がないって? だがエリントンの雪だって、そこまで珍しくもないんじゃないか」
    「そ、それはまあ、そうなんだけど」
    毎年必ず一度は雪を見てる気がするし、よっぽどの大雪でなきゃいちいちニュースにもならない。だいたい僕だってもう小さな子どもじゃないから、雪が降ったくらいで大はしゃぎなんてしない。
    「でも、雪には楽しい思い出がたくさんあるからさ。雪のせいで停電したり、バスや地下鉄が全部止まるような災害も経験してないし」
    「おいおい、そんなに楽しかったのか? 俺くらいの年になるとまず、寒いのは勘弁してくれって思っちまうよ」
     一週間ぶりの二人の朝ご飯を手際よく用意しながら、父さんは僕に向かって肩をすくめる。
    「楽しかったよ! 父さんの子どもになって初めての冬、雪遊びを教えてもらった日からずっと」
     施設にいた頃は僕も、雪なんて触っても手が痛くなるだけだし外も寒いし、ちっとも楽しいと思わなかった。雪だるまや雪合戦だって、別にあんな冷たいのでしなくてもいいのにと思ってた。
     触ってるのは同じ雪なのに、父さんがいっしょだと全然ちがう遊びみたいに楽しくなった。
     ミルクピッチャーをテーブルに置いた父さんの手が止まる。
    「……それを言うなら、俺だってルークのおかげで雨の日にいい思い出ができたんだぞ?」
    「え?」
     キッチンにコーヒーの香りが漂いはじめる。雪の楽しさを知らなかった頃の僕には想像もできなかった、平凡なリカルドの朝の香りだ。
    「何年前だったかな。午後から急に雨が降り出した日、職場まで傘を届けに来てくれただろ? いつの間にか一人でここまで来られるくらい大きくなってたことに気付いて感慨深かったし、そのあと二人で並んで帰ったのも、話に夢中になりすぎて何度も水溜まりを踏んづけたのも、雨の日が来るたびに思い出すよ」
    「!!」
     そうだ、何年前のことだったっけ。
     天気予報じゃ雨が降るなんて言ってなかったから、父さんは大きな傘を玄関に置いたままで。今日と同じように寒い季節で、濡れたらきっと風邪を引いちゃうだろうし、持っていってあげたらきっとびっくりするだろうなと思って……そう言われたら、冬の雨も好きになれそうな気がしてきた。


    "쳇. 결국 눈이 오지는 않았구나."
     아침에 일어나자마자 커튼을 힘껏 치고, 그 순간 시야에 들어온 것은 유리창을 타고 내리는 빗방울이었다.
     그러고 나서 계속 축 늘어져 있는 나에게 아침 준비를 하면서 아버지가 웃으셨다.
    ”아, 생각만큼 춥지 않았나 보군.
     원래 오늘은 집에서 느긋하게 영화를 보려고 했고, 별로 비가 오더라도…아니면 눈이 더 기쁜 이유라도 있나"
    "왜냐하면 지금은 겨울이고 이왕이면 눈이 보고 싶지 않아"
    "하하하 그럼 비는 겨울이 아니라 어느 계절에나 오니까 신선미가 없다고 그렇지만 엘링턴의 눈도 그렇게 신기하지도 않지 않나"
    "그래, 그건 뭐, 그렇긴 한데"
    매년 꼭 한 번은 눈을 보는 것 같고, 웬만한 폭설이 아니면 일일이 뉴스도 되지 않는다. 대체로 나도 더 이상 어린 아이가 아니기 때문에, 눈이 내린 정도로 크게 떠들지는 않는다.
    "하지만 눈에는 즐거운 추억이 많이 있으니까. 눈 때문에 정전이 되거나 버스나 지하철이 모두 멈추는 재해도 겪지 않았고요”
    "야, 야야, 그렇게 즐거웠어 나 정도 나이가 되면 우선, 추운 것은 용서해 주었으면 해."
     일주일 만의 두 사람의 아침밥을 솜씨 있게 차려주며 아버지는 나를 향해 어깨를 으쓱한다.
    "즐거웠어 아빠의 아이가 되고 첫 겨울, 눈놀이를 배운 날부터 쭉"
     시설에 있었을 때는 나도, 눈 같은 것을 만져도 손이 아플 뿐이고 밖도 춥고, 조금도 즐겁다고 생각하지 않았다. 눈사람이나 눈싸움도 별로 그렇게 차갑기 때문에 안 해도 되는데 하고 생각했어요.
     만지고 있는 것은 같은 눈인데, 아버지가 함께라면 전혀 다른 놀이처럼 즐거워졌다.
     우유병을 테이블에 놓은 아버지의 손이 멈춘다.
    "……그 말을 하자면, 나도 루크 덕분에 비오는 날에 좋은 추억이 생겼어"
    "어"
     주방에 커피 향이 풍기기 시작한다. 눈의 즐거움을 몰랐던 나로서는 상상도 할 수 없었던 평범한 리카르도의 아침 향기다.
    ”몇 년 전이었을까. 오후부터 갑자기 비가 내리기 시작한 날, 직장까지 우산을 배달해 주었지 어느새 혼자 여기까지 올 수 있을 정도로 컸다는 것을 깨닫고 감회가 새로웠고, 그 뒤로 둘이 나란히 돌아갔던 것도 이야기에 너무 열중해 몇 번이고 물웅덩이를 버틴 것도 비 오는 날마다 생각나."
    「!!」
     맞다 몇년전 일이더라.
     일기예보에서는 비가 온다고는 말하지 않았기 때문에, 아버지는 큰 우산을 현관에 둔 채로. 오늘과 마찬가지로 추운 계절이고, 젖으면 분명 감기에 걸릴 것이고, 가져가 주면 분명 깜짝 놀랄 것이라고 생각해서……그렇게 말하면, 겨울비도 좋아하게 될 것 같은 기분이 들었다.
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    PAST主くり編/近侍のおしごと
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    主の部屋に茶色いうさぎが居座るようになった。
    「なんだこれは」
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    「なんでここにある」
    「いや、大倶利伽羅のもあるっていうからつい買っちゃった」
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    俺が必要以上な会話を好まないのは主も知っているし無理に話そうと 1308

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    今回は僕の番みたいで手渡された薄紫色の、光の当たり具合で白色に見える毛皮のうさぎに一度だけ視線を落としてから主の机の上にあるもうひとつの僕を模したうさぎを見やった。
    「そちらは? 水心子にかな」
    「ほんと水心子のこと好きな」
    机に頬杖を突きながらやれやれと言った感じで言う主に首をかしげる。時折本丸内で仲のよい男士同士に互いの物を送っていたからてっきりそうだと思ったのに。
    「でも残念、これは俺の」
    では何故、という疑問はこの一言ですぐに解消された。けれどもそれは僕の動きを一瞬で止めさせるものだった。
    いつも心がけている笑顔から頬を動かすことができない。ぴしりと固まった僕の反応にほほうと妙に感心する主にほんの少しだけ苛立ちが生まれた。
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    いいもん見たわーと言いながらうさぎを持ち上げ抱く主に今度こそ表情が抜け落ちるのが 506

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    MOURNING主くり

    共寝した次の日の寒い朝のおじさま審神者と大倶利伽羅
    寒椿と紅の花
     
     ひゅるり、首元に吹き込んだ冷気にぶるりと肩が震えた。腕を伸ばすと隣にあるはずの高すぎない体温が近くにない。一気に覚醒し布団を跳ね上げると、主がすでに起き上がって障子を開けていた。
    「あぁ、起こしてしまったかな」
    「……寒い」
    「冬の景趣にしてみたのですよ」
     寝間着代わりの袖に手を隠しながら、庭を眺め始めた主の背に羽織をかける。ありがとうと言うその隣に並ぶといつの間にやら椿が庭を賑わせ、それに雪が積もっていた。
     ひやりとする空気になんとなしに息を吐くと白くなって消えていく。寒さが目に見えるようで、背中が丸くなる。
    「なぜ冬の景趣にしたんだ」
    「せっかく皆が頑張ってくれた成果ですし、やはり季節は大事にしないとと思いまして」
     でもやっぱりさむいですね、と笑いながらも腕を組んだままなのが気にくわない。遠征や内番の成果を尊重するのもいいが、それよりも気にかけるべきところはあるだろうに。
    「寒いなら変えればいいだろう」
    「寒椿、お気に召しませんでしたか?」
     なにもわかっていない主が首をかしげる。鼻も赤くなり始めているくせに自発的に変える気はないようだ。
     ひとつ大きく息 1374

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    MOURNINGさにちょも
    ちょもさんが女体化したけど動じない主と前例があると知ってちょっと勘ぐるちょもさん
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     ある日、目覚めたら女の形になっていた。

    「まぁ、初めてじゃないしな。これまでも何振りか女になってるし、毎回ちゃんと戻ってるし」
    「ほう」

     気にすんな、といつものように書類に視線を落とした主に、地面を震わせるような声が出た。身体が変化して、それが戻ったことを実際に確認したのだろうかと考えが巡ってしまったのだ。

    「変な勘ぐりすんなよ」
    「変とは?」
    「いくら男所帯だからって女になった奴に手出したりなんかしてねーよ。だから殺気出して睨んでくんな」

     そこまで言われてしまえば渋々でも引き下がるしかない。以前初期刀からも山鳥毛が来るまでどの刀とも懇ろな関係になってはいないと聞いている。
     それにしても、やけにあっさりしていて面白くない。主が言ったように、人の美醜には詳しくはないがそこそこな見目だと思ったのだ。

    「あぁでも今回は別な」
    「何が別なんだ」
    「今晩はお前に手を出すってこと。隅々まで可愛がらせてくれよ」

     折角だからなと頬杖をつきながらにやりとこちらを見る主に、できたばかりの腹の奥が疼いた。たった一言で舞い上がってしまったこ 530

    Norskskogkatta

    DONE主さみ(男審神者×五月雨江)
    顕現したばかりの五月雨を散歩に誘う話
    まだお互い意識する前
    きみの生まれた季節は


    午前中から睨みつけていた画面から顔をあげ伸びをすれば身体中からばきごきと音がした。
    秘宝の里を駆け抜けて新しい仲間を迎え入れたと思ったら間髪入れずに連隊戦で、しばらく暇を持て余していた極の刀たちが意気揚々と戦場に向かっている。その間指示を出したり事務処理をしたりと忙しさが降り積もり、気づけば缶詰になることも珍しくない。
    「とはいえ流石に動かなさすぎるな」
    重くなってきた身体をしゃっきりさせようと締め切っていた障子を開ければ一面の銀世界と雪をかぶった山茶花が静かに立っていた。
    そういえば景趣を変えたんだったなと身を包む寒さで思い出す。冷たい空気を肺に取り入れ吐き出せば白くなって消えていく。まさしく冬だなと気を抜いていたときだった。
    「どうかされましたか」
    「うわ、びっくりした五月雨か、こんなところで何してるんだ」
    新入りの五月雨江が板張りの廊下に座していた。
    「頭に護衛が付かないのもおかしいと思い、忍んでおりました」
    「本丸内だから滅多なことはそうそうないと思うが……まあ、ありがとうな」
    顕現したばかりの刀剣によくあるやる気の現れのような行動に仕方なく思いつつ、 1555