Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Lupinus

    @lupi_eggplant

    テキストを投げ込むスペース/主刀/ファンチェズ

    ☆quiet follow Yell with Emoji 🎭 🎹
    POIPOI 56

    Lupinus

    ☆quiet follow

    ウィリアムズ親子ワンドロワンライ テーマ「雨水」ルーク15歳くらい 一緒に暮らしてた頃のある冬の朝 ※後半は韓国語訳です
    테마 「우수」루크 15세 정도 함께 살았던 때의 어느 겨울의 아침 ※후반은 한국어 번역입니다

    60 min in Williams 「雨水/우수」「ちぇー。結局、雪にはならなかったんだね」
     朝起きてすぐにカーテンを思いっきり開けて、その瞬間視界に飛び込んできたのは窓ガラスを伝う雨のしずくだった。
     それからずっとふてくされてる僕に、朝ご飯の用意をしながら父さんが笑いかける。
    「ああ、思ったほど寒くならなかったみたいだな。
     もともと今日は家でゆっくり映画を見ようって予定だったし、別に雨でも……それとも、雪のほうが嬉しい理由でもあるのか?」
    「だって今は冬だし、どうせなら雪が見たくない?」
    「ははは! そりゃ雨は冬じゃなくどの季節でも降るからな、新鮮味がないって? だがエリントンの雪だって、そこまで珍しくもないんじゃないか」
    「そ、それはまあ、そうなんだけど」
    毎年必ず一度は雪を見てる気がするし、よっぽどの大雪でなきゃいちいちニュースにもならない。だいたい僕だってもう小さな子どもじゃないから、雪が降ったくらいで大はしゃぎなんてしない。
    「でも、雪には楽しい思い出がたくさんあるからさ。雪のせいで停電したり、バスや地下鉄が全部止まるような災害も経験してないし」
    「おいおい、そんなに楽しかったのか? 俺くらいの年になるとまず、寒いのは勘弁してくれって思っちまうよ」
     一週間ぶりの二人の朝ご飯を手際よく用意しながら、父さんは僕に向かって肩をすくめる。
    「楽しかったよ! 父さんの子どもになって初めての冬、雪遊びを教えてもらった日からずっと」
     施設にいた頃は僕も、雪なんて触っても手が痛くなるだけだし外も寒いし、ちっとも楽しいと思わなかった。雪だるまや雪合戦だって、別にあんな冷たいのでしなくてもいいのにと思ってた。
     触ってるのは同じ雪なのに、父さんがいっしょだと全然ちがう遊びみたいに楽しくなった。
     ミルクピッチャーをテーブルに置いた父さんの手が止まる。
    「……それを言うなら、俺だってルークのおかげで雨の日にいい思い出ができたんだぞ?」
    「え?」
     キッチンにコーヒーの香りが漂いはじめる。雪の楽しさを知らなかった頃の僕には想像もできなかった、平凡なリカルドの朝の香りだ。
    「何年前だったかな。午後から急に雨が降り出した日、職場まで傘を届けに来てくれただろ? いつの間にか一人でここまで来られるくらい大きくなってたことに気付いて感慨深かったし、そのあと二人で並んで帰ったのも、話に夢中になりすぎて何度も水溜まりを踏んづけたのも、雨の日が来るたびに思い出すよ」
    「!!」
     そうだ、何年前のことだったっけ。
     天気予報じゃ雨が降るなんて言ってなかったから、父さんは大きな傘を玄関に置いたままで。今日と同じように寒い季節で、濡れたらきっと風邪を引いちゃうだろうし、持っていってあげたらきっとびっくりするだろうなと思って……そう言われたら、冬の雨も好きになれそうな気がしてきた。


    "쳇. 결국 눈이 오지는 않았구나."
     아침에 일어나자마자 커튼을 힘껏 치고, 그 순간 시야에 들어온 것은 유리창을 타고 내리는 빗방울이었다.
     그러고 나서 계속 축 늘어져 있는 나에게 아침 준비를 하면서 아버지가 웃으셨다.
    ”아, 생각만큼 춥지 않았나 보군.
     원래 오늘은 집에서 느긋하게 영화를 보려고 했고, 별로 비가 오더라도…아니면 눈이 더 기쁜 이유라도 있나"
    "왜냐하면 지금은 겨울이고 이왕이면 눈이 보고 싶지 않아"
    "하하하 그럼 비는 겨울이 아니라 어느 계절에나 오니까 신선미가 없다고 그렇지만 엘링턴의 눈도 그렇게 신기하지도 않지 않나"
    "그래, 그건 뭐, 그렇긴 한데"
    매년 꼭 한 번은 눈을 보는 것 같고, 웬만한 폭설이 아니면 일일이 뉴스도 되지 않는다. 대체로 나도 더 이상 어린 아이가 아니기 때문에, 눈이 내린 정도로 크게 떠들지는 않는다.
    "하지만 눈에는 즐거운 추억이 많이 있으니까. 눈 때문에 정전이 되거나 버스나 지하철이 모두 멈추는 재해도 겪지 않았고요”
    "야, 야야, 그렇게 즐거웠어 나 정도 나이가 되면 우선, 추운 것은 용서해 주었으면 해."
     일주일 만의 두 사람의 아침밥을 솜씨 있게 차려주며 아버지는 나를 향해 어깨를 으쓱한다.
    "즐거웠어 아빠의 아이가 되고 첫 겨울, 눈놀이를 배운 날부터 쭉"
     시설에 있었을 때는 나도, 눈 같은 것을 만져도 손이 아플 뿐이고 밖도 춥고, 조금도 즐겁다고 생각하지 않았다. 눈사람이나 눈싸움도 별로 그렇게 차갑기 때문에 안 해도 되는데 하고 생각했어요.
     만지고 있는 것은 같은 눈인데, 아버지가 함께라면 전혀 다른 놀이처럼 즐거워졌다.
     우유병을 테이블에 놓은 아버지의 손이 멈춘다.
    "……그 말을 하자면, 나도 루크 덕분에 비오는 날에 좋은 추억이 생겼어"
    "어"
     주방에 커피 향이 풍기기 시작한다. 눈의 즐거움을 몰랐던 나로서는 상상도 할 수 없었던 평범한 리카르도의 아침 향기다.
    ”몇 년 전이었을까. 오후부터 갑자기 비가 내리기 시작한 날, 직장까지 우산을 배달해 주었지 어느새 혼자 여기까지 올 수 있을 정도로 컸다는 것을 깨닫고 감회가 새로웠고, 그 뒤로 둘이 나란히 돌아갔던 것도 이야기에 너무 열중해 몇 번이고 물웅덩이를 버틴 것도 비 오는 날마다 생각나."
    「!!」
     맞다 몇년전 일이더라.
     일기예보에서는 비가 온다고는 말하지 않았기 때문에, 아버지는 큰 우산을 현관에 둔 채로. 오늘과 마찬가지로 추운 계절이고, 젖으면 분명 감기에 걸릴 것이고, 가져가 주면 분명 깜짝 놀랄 것이라고 생각해서……그렇게 말하면, 겨울비도 좋아하게 될 것 같은 기분이 들었다.
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ⛄⛄🙏🙏🙏💞💞⛄⛄
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    Lupinus

    DONE男審神者×五月雨江(主さみ)の12/24
    つきあってる設定の主さみ クリスマスに現世出張が入った話 なんということもない全年齢
    「冬の季語ですね」
    「あっ、知ってるんだね」
    「はい、歳時記に記載がありましたので。もっとも、実際にこの目で見たことはありませんが」
    「そうだよね、日本で広まったのは二十世紀になったころだし」
     さすがに刀剣男士にとってはなじみのない行事らしい。本丸でも特にその日を祝う習慣はないから、何をするかもよくは知らないだろう。
     これならば、あいにくの日取りを気にすることなくイレギュラーな仕事を頼めそうだ。
    「えぇとね、五月雨くん。実はその24日と25日なんだけど、ちょっと泊まりがけで政府に顔を出さないといけなくなってしまったんだ。近侍のあなたにも、いっしょに来てもらうことになるのだけど」
     なぜこんな日に本丸を離れる用事が入るのかとこんのすけに文句を言ってみたものの、12月も下旬となれば年越しも間近、月末と年末が重なって忙しくなるのはしょうがないと押し切られてしまった。
     この日程で出張が入って、しかも現地に同行してくれだなんて、人間の恋びとが相手なら申し訳なくてとても切り出せないところなのだが。
    「わかりました。お上の御用となると、宿もあちらで手配されているのでしょうね」
     現代のイベント 1136

    Norskskogkatta

    PAST主くり編/支部連載シリーズのふたり
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀
    審神者視点で自己完結しようとする大倶利伽羅が可愛くて仕方ない話
    刺し違えんとばかりに本性と違わぬ鋭い視線で可愛らしいうさぎのぬいぐるみを睨みつけるのは側からみれば仇を目の前にした復讐者のようだと思った。
    ちょっとしたいたずら心でうさぎにキスするフリをすると一気に腹を立てた大倶利伽羅にむしりとられてしまった。
    「あんたは!」
    激昂してなにかを言いかけた大倶利伽羅はしかしそれ以上続けることはなく、押し黙ってしまう。
    それからじわ、と金色が滲んできて、嗚呼やっぱりと笑ってしまう。
    「なにがおかしい……いや、おかしいんだろうな、刀があんたが愛でようとしている物に突っかかるのは」
    またそうやって自己完結しようとする。
    手を引っ張って引き倒しても大倶利伽羅はまだうさぎを握りしめている。
    ゆらゆら揺れながら細く睨みつけてくる金色がたまらない。どれだけ俺のことが好きなんだと衝動のまま覆いかぶさって唇を押し付けても引きむすんだまま頑なだ。畳に押し付けた手でうさぎを掴んだままの大倶利伽羅の手首を引っ掻く。
    「ぅんっ! ん、んっ、ふ、ぅ…っ」
    小さく跳ねて力の抜けたところにうさぎと大倶利伽羅の手のひらの間に滑り込ませて指を絡めて握りしめる。
    それでもまだ唇は閉じたままだ 639

    Norskskogkatta

    PAST主肥/さにひぜ(男審神者×肥前)
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀

    おじさん審神者がうさぎのぬいぐるみに向かって好きっていってるのを目撃した肥前
    とうとう買ってしまった。刀剣男士をイメージして作られているといううさぎのぬいぐるみの、恋仲と同じ濃茶色に鮮やかな赤色が入った毛並みのものが手の中にある。
    「ううん、この年で買うにはいささか可愛すぎるが……」
    どうして手にしたかというと、恋仲になってからきちんと好意を伝えることが気恥ずかしくておろそかになっていやしないか不安になったのだ。親子ほども年が離れて見える彼に好きだというのがどうしてもためらわれてしまって、それではいけないとその練習のために買った。
    「いつまでもうだうだしてても仕方ない」
    意を決してうさぎに向かって好きだよという傍から見れば恥ずかしい練習をしていると、がたんと背後で音がした。振り返ると目を見開いた肥前くんがいた。
    「……邪魔したな」
    「ま、待っておくれ!」
    肥前くんに見られてしまった。くるっと回れ右して去って行こうとする赤いパーカーの腕をとっさに掴んで引き寄せようとした。けれども彼の脚はその場に根が張ったようにピクリとも動かない。
    「なんだよ。人斬りの刀には飽きたんだろ。その畜生とよろしくやってれば良い」
    「うっ……いや、でもこれはちがうんだよ」
    「何が違うってん 1061

    Norskskogkatta

    PASTさに(→)←ちょも
    山鳥毛のピアスに目が行く審神者
    最近どうも気になることがある。気になることは突き詰めておきたい性分故か、見入ってしまっていた。
    「どうした、小鳥」
     一文字一家の長であるというこの刀は、顕現したばかりだが近侍としての能力全般に長けており気づけば持ち回りだった近侍の任が固定になった。
     一日の大半を一緒に過ごすようになって、つい目を引かれてしまうようになったのはいつからだったか。特に隠すことでもないので、問いかけに応えることにした。
    「ピアスが気になって」
    「この巣には装飾品を身につけているものは少なくないと思うが」
     言われてみれば確かにと気づく。80振りを越えた本丸内では趣向を凝らした戦装束をまとって顕現される。その中には当然のように現代の装飾品を身につけている刀もいて、大分親しみやすい形でいるのだなと妙に感心した記憶がある。たまにやれ片方落としただの金具が壊れただのというちょっとした騒動が起こることがあるのだが、それはまあおいておく。
     さて、ではなぜ山鳥毛にかぎってやたらと気になるのかと首を傾げていると、ずいと身を乗り出し耳元でささやかれた。
    「小鳥は私のことが気になっているのかな?」
    「あー……?」
    ちょっと 1374

    Norskskogkatta

    MOURNING主くり
    極になって柔らかくなった大倶利伽羅に宣戦布告する片想いしてる主
    ポーカーフェイスの君にキスをしよう


    「大倶利伽羅」

    ひとつ呼ぶ。それだけで君は振り向いて、こちらを見てくれる。
    それだけでどうしようもなく締め付けられる胸が煩わしくて、ずたずたに切り裂かれてしまえとも思う。

    「なんだ」

    いつもと変わらぬ表情で、そよ風のように耳馴染みの良い声がこたえる。初めて顔を合わせた時より幾分も優しい声音に勘違いをしそうになる。
    真っ直ぐ見つめる君に純真な心で対面できなくなったのはいつからだったっけ、と考えてはやめてを繰り返す。
    君はこちらのことをなんとも思っていないのだろう。一人で勝手に出て行こうとした時は愛想を尽かされたか、それとも気づかれたのかと膝から力が抜け落ちそうになったが、4日後に帰ってきた姿に安堵した。
    だから、審神者としては認めてくれているのだろう。
    年々距離が縮まっているんじゃないかと錯覚させるような台詞をくれる彼が、とうとう跪座までして挨拶をくれた。泣くかと思った。
    自分はそれに、頼りにしていると答えた。模範的な返しだろう。私情を挟まないように、審神者であることを心がけて生きてきた。

    だけど、やっぱり俺は人間で。
    生きている限り希望や 1288