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    hyacinth_v3zzz

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    hyacinth_v3zzz

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    リリシル
    7章軸、🦇に去ってほしくない⚔️が「本物の家族になりたい」と後天性女体化をして「俺と子作りしてください」と🦇に迫る話。全年齢予定。
    書き終わったら支部に載せます。

    #リリシル
    lirisil

    後天性女体化子作りおねだりリリシル「親父殿。俺と子作りをしてください」
    「……………………ん?」
    夜半。消灯時間を過ぎた寮の廊下は薄暗く、人里を離れた森の中のように静かだった。そこに響いた凛とした声は、男子校には……いや、神聖なる学舎にはあまりに似つかわしくない音を象った。
    聞き間違いだろうか。それはきっと、プレイしていた携帯ゲーム機をベッドに放り、なんじゃこんな時間に、と突然の訪問者に扉を開けたリリアのそうであってほしいという願いに他ならない。
    しかし、現実とはいつも無情なもので。たっぷりの間の後で首を傾げた父に、「聞き取れなかったのだろう」と解釈したらしい素直な子どもはまた口を動かした。
    「俺と子作りをしてください、と言いました」
    「聞き間違いじゃないんかーい!」
    「……?はい」
    今度は子が、不思議そうに首を傾げる番だった。


    まあ、とにかく中に入れ。そこは冷えるし、何より子作りだなんだと妙な噂が立つぞ。
    そう部屋へと招いたのは、間違いなくファインプレー。ちょこんとベッドに座ったシルバーの手元には、温かなホットミルクの注がれた深緑のマグカップがあった。ちょっと待っておれ、と寮のキッチンで淹れてきたものである。
    自身も隣に腰掛けて、黒いマグカップを傾ける。
    「どうしたんじゃ、一体。寝惚けとるのか?」
    「……俺は寝惚けてなどいません」
    「そうか。なら、熱でも……」
    「熱もありません、親父殿」
    「うん、平熱じゃな。健康なのは良いことじゃ!」
    ベッド脇、宝箱を模したケースの上にカップを置いて額に手のひらを当ててみたけれど、特に熱すぎるということはない。至って通常のヒトの子の体温。ならば、何がどうしてそうなった。柄にもなく動揺してしまったわ、なんて永きを生きた妖精は心の内でぼやいてみる。
    白い水面にうつくしい色の瞳の先を向けたまま、顔を上げないシルバーになるべくいつも通りの声音を作り、リリアは言った。
    「シルバー。まだお主には早かろうとこういった話を避けてきたわしが悪かった。知らなかったかもしれんが、妖精も人間も異性同士でしか子作りはできぬ。あと、子どもはキスをすると空から降ってくるのでもない」
    「知っています、親父殿」
    「何じゃと!?」
    「男女がまぐわうことで子どもが、ふたりの間に命が出来るのでしょう」
    「まぐわ……合ってはいるが、DKのくせに言い方が渋いのう」
    知っているのであれば、話が早い。『息子』と『父』では無理じゃ、と笑おうとしたときだった。
    「親父殿」
    「うん?」
    不意にリリアの手を掴み、シルバーがそれを己の胸元へと持っていく。そして、ぐ、と押し当てられて初めてそれの……そこに、彼にあるはずのないものの存在に気がついた。
    「これなら、俺と子作りできますよね」
    真剣な顔つきでそう告げたシルバーのからだは、正しく娘のものだった。
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    hyacinth_v3zzz

    SPUR ME自分の限界が分からないせいで頑張りすぎては熱を出す🐬と、辛そうな🐬を見たくなくて何とかできないかなあ、を考える🦈の話。フロジェイ。

    あと推敲したら完成の話です。しっかり修正して色々整えたら支部に投げる予定。
    重複表現、誤字脱字諸々チェックこれからなので「なるほどね、大体こんな話書きたかったのね理解!」くらいの気持ちで流してください。これは尻叩きです!!!
    無意識に頑張りすぎて熱を出す🐬とどうにかしたい🦈の話あれ、ジェイドもしかして。
    ニコニコしながらトレーを左手に乗せて、オキャクサマへとドリンクやフードをテキパキ運ぶきょうだいは、どう見たっていつも通り。
    それなのにそんなことを思ったのは、いわゆる経験則ってヤツだった。
    「ジェイド。それオレ運んどくから、休憩行ってきていいよぉ」
    「?いえ。休憩なら、もう少し落ち着いてからいただくので大丈夫ですよ」
    「いーから。貸して」
    「あっ、」
    白いグローブからそれを拐って、トントンとフロアの上で踵を鳴らす。7卓と8卓ね、オッケー。
    「お待たせしましたぁ」
    シーフードピザになりまぁす、なんてご注文の品を読み上げながらサーブして。モストロ・ラウンジが開店したばっかりの頃、アズールにネチネチしつこく言われたせいで、意識しなくたって料理に触れないよう、自然とオレの親指は伸びるようになっていた。
    11906

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    百瀬 碧音🌸💙

    DONE初めましての方は初めまして、百瀬碧音です
    小説は初投稿です

    pixivに上げていた二次創作のものをこちらにも…!!
    現在はイベストも追えてますが、当時追えていなかの注意書きはそのまま残しておきます…!

    類司(付き合ってない)の体調不良小説です
    ※司くんめちゃくちゃ泣くしめちゃくちゃ吐くので注意
    ※イベストほぼ読めてない
    ※8割捏造

    よかったら楽しんでいってくださいね!
    【類司】新年早々、君って人は…『類…今から、その……お前の家に泊らせてもらうことって、できるだろうか……?』
    「はい?」

    そんな連絡が来たのは、年が明けてすぐのことだった。



    年末年始。子供たちは冬休みだとはしゃぎ、大人たちも子供と遊んでやれる少ない休みだから、とフェニックスワンダーランドにやってくる家族連れも多い。
    だから、僕らもショーを披露しようと休み前から計画を立てていた。

    「なんていったって客がたくさん来るんだ! 未来のスターたるこのオレが、みんなを笑顔にしないで誰がするー!?」
    「お~! いいぞー、司くーん!! みんながキラキラの笑顔に…わんだほいだね!!」
    「フフ、楽しそうだねぇ。そしたら後ろの方のお客さんにも見えるように、いつもよりも派手に爆発させて…」
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