ロナルドの毎日は規則正しく進んでゆく。同じ時間に食事をし、同じ時間に風呂に入り、そして同じ時間にセックスをする。ドラウスに囚われてから、毎日、毎日、気が狂いそうなほど同じ時間を過ごしていた。この豪奢な部屋の扉が開かなくなってから、どれほどの月日がたっただろう。ドラウスがうまく手を回しているのか、誰も助けにはきてくれない。
廊下から規則だしい足音が聞こえる、ちょうどぴったり同じ時間に。セックスの時間だ。変わらない毎日の中、二つだけ変わるものがある。食事のメニューと、雌へと作りかえられていくこの身体。
「あっ♡はぁ、いや、ちくび、感じる、からぁ♡」
「いや?いいの間違いだろうロナルド、こんなに気持ちよさそうにして」
最初はくすぐったいだけだった乳首も、今ではしびれるような快楽を生み出す性感帯になってしまった。お尻だってすっかり開発されて、指を突っ込まれると媚びるように締め付けてしまう。ほじほじ♡ってされてると、ちんぽがほしくてたまらなくなって。
「だめ、もう、ちんちん、いれてください……♡」
いやなのに、だめなのに、口からは勝手におねだりの言葉が飛び出るのだ。
ちんちんを挿入れられると、身も世もなく喘ぐしかなくなる。教え込まれた快楽に身悶えし、逃げなければという意志が削りとられていく。助けを求めるように伸ばした手すら、絡めとられて優しくキスをおとされて。
「お前は本当に可愛いな、愛しているよ」
呪いのように捧げ続けられる愛の言葉に耳が犯される。もういいじゃねぇか、このままこの人のお人形になっちまおうぜ、なんて甘い誘惑が這いよる。
「もう、家に帰してくれ……」
事後、繰り返されるこの問答。一日でもそれを怠ったら、もう二度とこの部屋からでられないような気がする。いつか、いつか、「いいよ、おうちに帰ろう」と言ってくれるのを信じて。
「……お前のおうちはここだよ、ロナルド」
なぁ、今安心しなかったか?明日も同じ毎日がやってくることに。