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    deer_oji

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    deer_oji

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    先日の同人誌について知りたいと言っていただけたのでまとめてみました。
    自我の塊なのでご注意ください。

    0.2ルクスの余生 について小路です。
    2025年2月9日発行のブラネロ同人誌について
    「これってこう思って描いたんですか?」と
    言っていただいたので
    記録に残してみようと思います。
    大前提、正解とかないので好きに読んでもらえたら嬉しいです。

    0.2ルクスの余生について

    ①タイトルについて
    単位を使いたいと思ってまず調べたのが光の単位でした。ルクスって可愛いかも!と思っていたら光の強さの比較があり、満月の夜の明るさ!すごく良い!となり採用しました。そのため表紙のタイトルロゴには<フルムーンライト>と印字しています。

    ②表紙について
    本編のシーンを表紙に持ってきて、読む前と読んだ後に印象が変わって見えて欲しいので、電球を変えるシーンにしました。
    本編も、魔力が弱くなったネロを考えてなるべく魔法を使わないようにしていて、ブラッドリーもランタンを持っています。人間のふりをして店をやっていたネロが大好きなのです…。
    ラストシーンのお風呂のシーンを気に入っており、お風呂上がりの装いです。そのままおまけシーンもこの表紙の2人の格好なので、隙間が表紙になった感じです。

    ◾️節ごとに

    ③<ウィザードと腰掛け>
    ネロの店が居心地がいいことを表したくて-腰掛け-を使用しました。
    嵐の谷に店を構えたことについて。魔力が弱まっていることをファウストに打ち明けファウストが隠居をするならと勧めたことがきっかけです。
    ここは元々、昔ファウストが嵐の谷で生活していた頃に知り合った魔法使いが住んでいた家です。
    ファウストと魔法使いは特に親交が深い訳ではありませんが隠居しているファウストが嫌にならない距離で少しだけ関わった男です。
    その魔法使いがファウストに、この家は好きにしていいと言っていたのでそこをネロに譲った形になりました。本当は家を掃除している2人も描きたかったです。
    ヒースと背が伸びたシノは、お揃いのピアスを付けてみました。

    ④<月球儀をたどった先>
    過去だとしてもネロの魂に根付いているブラッドリーという存在を描きたかったです。
    調べてみて、地球儀の他に月球儀があると知りました。特に意味はなく、雰囲気で決めました。
    夜空の月と、月球儀を持つネロで−落っこちた−のシーンを描きたかった。(海のシーンに繋がる)
    ここでの設定は魔法舎で過ごしてから約1000年経っています。
    ブラッドリーとネロが久しぶりに会った時に、そんなもん?ってくらい普通に会話してほしくてさっぱり描いたつもりです。
    「王子様」「お姫様」のシーンについて思いのほか良かったと言ってもらえて嬉しいです。
    こういう冗談というか、こづき合っている2人が好きです。
    今の生き方を優先しているネロが好きなので、ネロの方がさっぱりしていますが、あの時…と考えるのもネロだなと思い、ややこしいです。

    ⑤<3/4オンスの命>
    昔どこかで命の重さは21グラムということを聞きました。人が死ぬ時に体重が21グラム軽くなるという、映画だったかな?話題になっていたように思います。
    重さの単位を調べてみて、オンスの方が好みだなーと思ってこうなりました。
    ネロの寿命を目の当たりにしたブラッドリーを考えたタイトルです。ネロへの気持ちが大きいブラッドリーが好きなのでこの同人誌のブラッドリーは基本的に弱っているし、ブラッドリーらしくないです。
    大事な存在が死ぬって、焦ったり、けど大事にしようといつもと違うことしたりそういうお別れの前の行動を描きたかったです。
    ネロが石になるということは、石を弔う意味でもブラッドリーが放っておかないと思っています。
    ブラッドリー「俺は欲深いんだ」というセリフ、入れたかったけど難しくて諦めました。

    ⑥<月明かりとシーソルト>
    これは昨年?に落書きで描いたイラストから引っ張ってきたタイトルと題材です。
    ネーム段階では本来この節はなく、違う結末でした。ネロがベッドの上で石になるお話で、裏表紙はグラスにネロの石が入っていて献杯するブラッドリーを描く予定でした。
    今これを打っていてもそうですが、普通にネロが死ぬの無理すぎて絶対描けない…となり練り直した結果、月明かりとシーソルトのイラストを見て着地させました。
    −いつだったか落っこちた−は、月球儀と繋げています。
    原作でネロが石になろうとしているので、長生きして良かったと思ってほしくてこうなりました。ネロが幸せに笑っていてほしいっていう思いが強すぎる。お風呂のシーンを描いている時、かなり楽しかったです。いい顔させたかった。

    最後の「好きだよ」について、2部で言っていた「あんたのことが好きだった」が過去形なので現在形を作るには、を考えてこうなりました。
    出て行ったくせに好きだったと言うのはかなりずるくて、そんなネロが死ぬ前に「好きだよ」って言うのは相変わらずずるいなということが描けて良かったです。

    あの時の好きだったはもう戻ってこないですが、ネロがネロらしく生きている今、穏やかにブラッドリーを好きだと思えるブラネロが最強だというのが我が家のブラネロです。
    海のシーンは息つぎ、生き継ぎをかけていて、ネロが呼吸をしやすい(生きやすい)に繋げています。
    考えすぎ面倒くさオタクの自覚はあります。

    タイトルで締めくくりましたが<完>ではなく<closed>にしているのはネロが店を閉めたからです。
    生きているうちにネロが店を閉めるって、そんなに簡単な決断じゃないというか、アイデンティティなので…。簡単な気持ちで店を閉めるネロを描いていないんです!という自我があります。厄介な自覚もあります。

    ⑦After ; A tiny moved in the dawn
    訳は、夜明けに小さいものが動いた。です。
    まだ生きている、ということを表したかったです。
    <;(セミコロン)>は、物事を対照的に述べたいときに使うと知って、
    After=この後(数日後もしくは数ヶ月後に)石になる命と
    小さい命が今動いていることを対照させました。

    後からこじつけている話もあるのと、
    色々考え込んでいるのは私自身の癖なので
    なんとなく「雰囲気良かったな〜」と思って読んでいただけていたら嬉しいです。

    ここまで読んでいただきありがとうございました!

    古墳に埋葬 小路
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    Replies from the creator

    recommended works

    44_mhyk

    SPOILERイベスト中編のブラネロ絡み傷つけたくないのにドレスを割いて、次は体を傷つけると脅しにかかったネロをさりげなく、「直接」シアンをネロが傷つけないで済むようバジリスクの上に飛び乗れ!と誘導したように思えてならないのだが私の都合の良い解釈ですかね…?

    あと、普段は名前をなかなか言わないけどいざという時にちゃんと「シャイロック!」などと名前でしっかり呼ぶブラが本当に好きです。解釈一致すぎる。
    明らかにノーヴァの時より足並み揃ってるし、ネロもブラッドリーを信頼して動いているように見える。

    そしてシャイロックの、ネロに女の子を殺させるなという取引について…

     ブラ、シャイロックに感謝すらしてるようにみえる。多分ブラはわかってる。何なまっちょろいこと言ってやがる、と口にすることがあるとしても、ネロがそう言う優しい男なのだと、「今の」ブラッドリーは理解してるし尊重してる気がする。
     だから、「やる時は俺がやる」と答えた。
     シャイロックに言われなくても元々そのつもりだったんじゃない?ブラッドリー。
     じゃなかったら、何言ってやがるそんなこと言ってる場合か!殺せ!!くらいは言いそうだし。
     
     一方で、「陽動する!」に「了 676

    plenluno

    DONE1/14「そういうことにしてるつもり!」8~New Year Party~展示作品②
    読んでいただきありがとうございました!ぜひアフターでもお楽しみください!
    元相棒と野球拳。
    魔法舎です。最後だけ微微えちです。
    まほやく世界にじゃんけんが輸入されてたのを公式で確認した(どのストか忘れた)のでそのあたりを修正したりしています。
    それだけじゃ足りない 「野球拳?」
     とある晩酌の夜、ネロは耳慣れぬ単語を反芻した。グラスの酒をあおって身じろぐと黒塗りのソファが小さく鳴く。隣に居るブラッドリーは酒を呑みながらネロ特製のつまみに舌鼓をうっていた。
    「前の賢者に聞いたんだよ。じゃんけんして、負けた方が服を1枚脱ぐらしい」
    「―っ! はぁ!?」
    ネロは酒を吹き出しそうになって何とか堪えた。
    「だから、負けたら服脱ぐんだよ。」
     ネロは賢者の世界のじゃんけんについて軽く反芻する。握りこぶしの形のグーは石、手を開いたパーは紙、人差し指と中指だけを立てたチョキはハサミを表す。グーにはパーが強く、パーにはチョキが強く、チョキにはグーが強い三つ巴。3種の手の形と関係さえ覚えれば簡単だ。こちらの世界の似た遊びに賢者が反応したのをきっかけに話が盛り上がって以来、魔法舎では賢者にあわせてじゃんけんが使われることが増えた。子ども達が夕飯の献立で揉めたときなどはじゃんけんの勝敗ですんなり決まるのでネロにとっては便利だった。
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