銀高ss本日の依頼は大工仕事。三人で屋根に登ってひたすらトントンしている。時々自分の手を打ってでかい声が出た。その度に二人のどちらかからウルセーと飛んでくる。心配しろっての。
春とはいえ日差しを浴び続ければそれなりに暑い。着込みすぎたかな、と額の汗を拭った。帽子でも持ってくりゃあよかったな。
そういえばポケットに輪ゴム入ってたな。思い出して、もっさりした前髪を括る。スッキリとした視界に少しだけ涼しさを感じた。
視界の端で、いつも日傘に守られている橙色の頭が元気に動いているのを確認して、再びしゃがみ込んだ。
「銀さーん!」
黙々と真面目に作業していた所で、地上から呼ぶ声が聞こえた。眩しい日差しを手で遮りながら下を見下ろすと、依頼主の妻とその隣に高杉が立っていた。
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