これはメモ。5-1先日はお酒の勢いもあって利吉と性行為に及んでしまった🌸は、利吉が自分に気があるなどと勘違いを起こしては迷惑をかけてしまうとかもろもろの気まずさもあってか、彼を避けていた。
利吉は利吉で、酒の勢いとはいえやっと自分の気持ちを🌸に気づいてもらえたかと思っていた矢先に🌸にあからさまに避けられてしまい頭を抱えた。確かにあの時に自分の気持ちをストレートに伝えていなかった自分の落ち度ではあるが、だとしても拗らせすぎだろ!と内心キレる。
仕方がないので、🌸の仕事終わりを狙って🌸の職場に訪れ、待ち伏せる。顔が良く人当たりもいいので、🌸の同僚女子に「呼んできましょうか?」などと声をかけられて女子たちが浮き足立っているところを退勤しようとしていた🌸が目撃してしまう。
ああやっぱり私も多数のうちの一人だよなぁと落ち込んでその場を離れようとするも、先ほど話しかけられていた同僚に見つかってしまい「山田さんが🌸のこと探してたよ」とそのままその子に手を引かれて連れていかれる。
その女の子に「山田さんみたいな人に好かれてるなんてうらやましー!今度、話聞かせてね」と嫌味ゼロで話しかけられ、🌸は疑問符を頭に浮かべる。
「お前、私のこと避けてただろう」
利吉に腕を引かれて連行されながら詰め寄られる🌸
「だって気持ちの整理がつかなくて…」
「そんなに私のこと眼中にないのか」
残念そうな、悔しそうなため息をついた利吉と、その様子を見てますます混乱した顔になる🌸。それを見た利吉は、自分の気持ちが全く彼女に伝わっていない可能性があると考え、
「ひとまず私の家に来てくれ」と、彼女を家に連れ帰る。
「もしかするとなんだが、私に遊ばれたと思っているのか…?」
利吉の家に着くや否や、玄関からあがりもせず、彼女の肩を掴んで向かい合って訊ねる利吉。
利吉のただならぬ追い詰められた様子と据わった目に慄く🌸は、恐る恐る首を縦に振る。
彼女の反応を受けて、利吉は大きなため息と共に深く項垂れたので、🌸は思わず彼の頭を撫でながら「大丈夫…?」と訊ねた。
「いや、私が悪かった。好きでなければあんなことはしない。私はずっとお前のことが好きだ」
顔を上げて、真剣な眼差しで告げる利吉に、🌸は目を丸く見開く。
「というか自覚しろ。わかりやすく態度に出してただろう!」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら🌸を怯えさせない程度に声を荒げる利吉に、思わず🌸は声を出して笑う。
「お前…」
「ごめんごめん…」
諌める利吉に謝る🌸
「…私でいいの?」
まだ卑屈なことを言っている🌸に、呆れたようにため息を漏らす利吉。
「どれだけ自信がないんだ。お前がいいと言っている」
「…嬉しい」
「もっと喜べ」
そもそも、この家に人をあげたのは水道とか電気とかそういう業者とお前しかいない、どれだけ私のこと信用してないんだ、と怒られる🌸。
「だって、期待して違ったら…」
「ほう…なら時間をかけてしっかり伝えていってやろう」
と、ほっぺをつねられた🌸はウッとなって目を瞑る。
瞑ったあと、ほっぺを解放されたかと思った瞬間、利吉に口付けられる。