捕食「グロじゃん。もはや」
俺は鏡の前でひとり呆れていた。
昨晩はそれはそれは熱い夜だった。久しぶりだったからだ。
ここのところ仕事のスケジュールが絶妙に合わなくてなかなか時間が取れなかったのだが、ようやく俺の夜勤とがズレて、当然のように致す流れになった。
だからって、ここまでたっぷり痕を残していかなくたっていいだろうに。
まあ、こんだけつけられたのに覚えてねえ時点で俺も夢中になりすぎてたんだろうけどさ。それとも俺が寝てる間につけたんかね?それはそれでどんだけヤりまくってたんだって話だが。こんなはっきり痕が残るほど歯を食いこませられても寝てられたんなら、それはもはや気絶だっつの。
キスマークはもちろん、かなりくっきりとした歯形まで、首から下のあらゆるところに散りばめられている。なんかそういう柄の服着てるみてえにびっしりと。怖えよ。ここまで来たらもうエロくもなんともなくただただグロテスクにしか見えない。こんなの見たら誰でも引くだろ普通。
1011