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    かとうあんこ

    赤安だいすき

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    かとうあんこ

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    一度別れた赤安がバディを組んで幽霊退治をする話

    #赤安
    ##KA怪談

    烏丸怪談①結末「怪談ですか?どうしてまた……まあ、ありますよ。工藤家の鉄板ネタが。あれはまだ俺が保育園に通っていた頃。父さんが珍しくホラー小説の原稿を依頼されたんです。小説って言っても長い話じゃなくて、雑誌の企画で短編を一話だけって話だったから、まぁたまには書いてみるかと引き受けたそうです。でも……結論から言うとボツになったんですよ。長年一緒に仕事をしている担当さんや校正さんでも最後まで読めなかったらしいです……怖すぎて。プロが読めない小説なんて気になりませんか?気になりますよね?原稿が読みたい?ええ、俺もそう思いました。でも見つからないんですよ、この家のどこかにあるはずなのに……」

    新一くんが話し終わるのと同時に工藤邸の広い書斎を乾燥した風が横切って行った。
    燃えるような夏が過ぎた今日の東都は気温二十五度。
    窓を開けておくと心地いい季節だが、怪談を語るには遅すぎる季節でもある。
    そもそも僕はこの手の話が好きじゃない。
    それなのに、高校生探偵である新一くんに「何か怪談を知らないかい?」と尋ねなければならない理由があった。
    僕との通話で世界的推理小説家を父親に持つ彼ならではの怪談を教えてくれた新一くんは今日、僕と一緒に工藤邸を訪ねて来た沖矢昴にも同じ話を語った。
    書斎には他に工藤夫妻もいて、怪談と題された不思議な話を懐かしそうにニコニコと聞いている。
    当時まだ五、六歳だった息子の姿を思い出しているのだろう。

    「というわけです。さあ、どうぞ」
    「……麻薬探知犬にでもなった気分だ」

    沖矢昴は赤井の声でそう言うと、書斎を囲む作り付けの本棚の前に立った。
    その背中を疑いの目で見ている僕と沖矢を新一くんが交互に見やっているのが目の端に見えた。

    「沖矢さんはどうして本棚の前に立ってるんですか?ていうか、何で沖矢さんの姿なんです??」
    「それは……」

    赤井が沖矢の姿をしているのは僕が赤井に「もう顔も見たくない」と言ったからだ。その理由は高校三年生になったばかりの高校生探偵にはとてもじゃないが話せない。
    でも新一くんは赤井と僕が付き合っていたことを知っているし、赤井とは連絡を取っていたようだから現状についても多少は聞いているだろう。
    僕たちが付き合い始めたのは例の組織が壊滅した数か月後のことだった。
    合同捜査本部の面々の前で僕に真赤なバラの花束を渡してきた男は、僕を恋人にした一か月後に本国へと帰還し、そしてその一か月後にまた日本へ戻って来た。
    長期滞在するとは到底思えないサイズのボストンバッグに厄介な案件を入れて……。

    「えっ、あの組織が関係してるんですか?」
    「そうなんだよ」

    組織から押収されたものの中に『怪談』に関連するものがあっただけでも驚きだったが、それが赤井を日本に呼び戻したことはさらに大きな驚きを僕にもたらした。

    『オカルト研究室』

    その名前は組織内に潜入していた僕も赤井も聞いたことがなかった。
    しかし押収された資料には確かにあった。
    情報屋バーボンの耳に入らなかったということは『オカルト研究室』なるものが組織のベールの最奥にあり、ボスの肝煎りの研究であったことの証拠でもあった。

    「烏丸は不老不死、特に、不死に関心があった。君が飲まされた薬もその一つだ。といっても、志保さんがいたラボはオカルト研究室とは全く関係ないんだけど」

    薬の研究をしていた彼女たちを理系としたら『オカルト研究室』は文系に分類される。民俗学、特に呪術や都市伝説をはじめとする民間伝承を彼らは研究対象としていたのだ。
    具体的に言えば、所有者が死ぬ掛け軸、故人である持ち主の魂を持つ人形、夜な夜な歌い始めるミイラなんかを研究していた。
    初めは肉体が死を迎えた後もこの世にとどまり続ける方法を探していたようだが、研究が進むにつれて、金銭が絡むようになっていった。
    呪いで人を殺せることが証明できたためだ。
    レポートには全て目を通したが、この点に関しては僕は懐疑的だ。人は死ぬときは死んでしまう。調べれば死因はわかるが、死が訪れた理由が運命だったのか、呪いのせいなのかは調べる術がない。
    しかし、もしレポートの内容が本当ならば呪いは何の証拠も残さず人を殺すことができる。
    遺された毛髪からDNA鑑定はできても藁人形に釘を打ったことを罪に問うのは難しい。
    つまり、組織のオカルト研究室は、不老不死の傍ら、彼らが言うところの『特級レベル』の呪いを使った人殺しを請け負っていたのだ。
    組織壊滅とともに研究員らは逮捕されたものの『呪具』は発見されなかった。どこかに隠したのか、それとも元々存在しなかったのか。
    日本警察は後者を予想していた。
    僕だって呪いなんてものが存在するとは思ってない。ただ、成果を出さない研究室が百年も存続できるほど甘い組織ではないことは身を以って知っていた。
    何かしらの成果はあったはずだ。
    僕がそう訴えると、上も放置できないと判断した。「その手のことに詳しい男とバディを組んで調査せよ」と言われた時は内心「僕じゃなくても…」と思ったが、警察という巨大な組織で命令は絶対だ。
    それでも、もしあの場で男の名が赤井秀一で僕の別れたばかりの恋人だとわかっていたら、どんな手を使ってでも任務から逃げたと思う。

    「へえ……それで赤井さんと降谷さんがバディを組んで、組織が研究していた呪いを調査することになったんですか」
    「うん……この件に関わっている間、僕は探偵として動くから安室と呼んでくれ。その方が色々都合がいいからね」
    「わかりました。じゃあ、赤井さんが沖矢の変装を続けているのも米花町で動きやすいからですか?」
    「ま、まあね。沖矢さんは大学院を卒業して僕の助手になったという設定で……」

    実際には僕のほうが助手なのだが。
    赤井が日本に派遣された理由。それは「幽霊を見ることができるから」だった。イギリスでもアメリカのFBIニューヨーク支局でも赤井が幽霊を見ることができるというのは有名な話だったらしい。どうやって証明したのか霊感と呼ばれるものが全くない僕にはわからないが、なにかしらのお墨付きを得て赤井は日本で烏丸が残した呪いを回収する任務を与えられた。
    僕がそのバディとして選ばれたのは、オカルト研究室の存在を問題視していたからでもあるし、赤井に首輪をつけられるのは僕だけだと思われたからのようだった。
    手綱を握れるのではない。あくまで首輪を付けるだけ。
    あの男がこうと決めたら誰にも止めることはできないが、恋人の僕に迷惑がかかるという枷を付ければ、多少は大人しい方法を選ぶだろうと判断されたのだ。
    そう、僕たちは両方の組織から公認された仲だった。
    合同捜査本部が開かれている会議室で告白されたのだから当然の流れと言えるだろう。
    巨悪を倒した伝説のカップルだなんて周囲から持てはやされた手前、別れたことを言い出せず、こうしてバディを組む羽目になってしまった。
    一カ月という短い交際期間だったわけだが、赤井から霊感があるなんて話は聞いたことがなかった。
    話す機会もなかっただろうが、信じろと言われたら疑うのが僕の仕事だ。
    赤井に本当に霊感があるのかテストするための場として赤井が選んだのが工藤邸だった。

    「ここだな」

    本棚の下に座り込んでいた赤井はそう言って観音開きの扉を開けた。

    「いいですか?」
    「構わないよ。でもそんなところにしまった覚えはないなあ……」

    今更ながら許可を得ようとする僕に、優作さんは快諾しながらも首を傾げた。

    「あそこには優ちゃんの学生時代の原稿がしまってあるのよね?」
    「ああ……今と違って当時は手書きで作業していたから、まとめてそこに置いてあるんだが……ああ、そういえば、あのホラー企画も珍しく手書き指定だったか」
    「こちらではありませんか?」

    優作さんは赤井が見つけて来た原稿用紙の束を見て「これだこれだ」と表情をほころばせた。長年見つからなかった原稿が発見されて、驚きつつも嬉しそうに見える。
    探し物を見つけたのだから探偵としては合格かもしれないが、それだけでは霊感テストに合格とはならない。

    「拝見してもいいですか?」
    「ええ、どうぞ」

    原稿用紙は全部で二十五枚あった。一枚が四百字詰めだから全文で一万字もないだろう。そんな短い小説が世に出せないと判断されるほど怖かった言われても正直ぴんと来ない。
    でも優作さんの筆跡を目で追っていくと、編集者の意図は見えた気がした。
    確かに手書きの方がフォントの文字よりも味があって、誰かの記憶を追体験しているような気分になってくる。優作さんのほうもそれをわかっていたようで、小説の中で書かれていたのは死んだはずの女の筆跡で書かれた手紙を受け取った男の話だった。

    「この原稿、私も手伝ったのよね!編集さんからもらった万年筆で書いたっけ。懐かしいわ~」
    なんと手紙の部分は日本を代表する女優藤峰有希子の直筆だというのだから贅沢な原稿だ。
    しかしそんな彼女も物語の結末は知らないという。

    「確かに怖いですね……」
    「降谷さん、いや、安室さんにそう言っていただけて嬉しいですよ」

    原稿用紙は残りあと半分。つい引き込まれてこれが霊感テストだということを忘れそうになる。
    僕が霊感が本当にあるのかテストをしたいと言った時、赤井は「それならば工藤邸に行こう」と言った。居候している間に霊的な気配を感じていたらしい。住人を始めFBIの捜査官たちも誰も感じていなかったようだから何も言わなかったが、あそこには確かに何かいると赤井は言い切った。
    それを確かめるために新一くんに電話してみたところ、幻のホラー原稿の話が飛び出した。ならばと、その原稿を見つけ出すことを赤井の霊感テストにしたのだが……。
    まさか、こんなにあっけなく見つかってしまうとは。
    赤井が日本に潜伏していた頃にすでにたまたま原稿を見つけていたかもしれないし、赤井と工藤家が口裏を合わせている可能性もある。
    しかし、そこまでして霊感があると赤井が証明したがる理由がない。
    僕に未練を残していて日本に来る口実を探していたとしても、赤井ならもうちょっとマシな手を考えるだろう。
    僕が読み終わった原稿用紙は赤井の手に渡り、赤井が読み終わると工藤家の面々の手に渡っていった。
    原稿の内容に気を取られそうになるのをなんとかこらえ、周囲に気を配る。
    ここで幽霊がぱっと出てくれれば赤井を信じられるのに、日当たりのいい部屋には出そうな雰囲気はない。

    「あ、かみが」

    新一くんが僕の手元を指さす。
    目を落とすと、僕の手の中に黒々とした髪があった。
    原稿用紙の間から長さ三〇センチ以上の黒髪がはみ出していたのだ。
    それも一本や二本じゃない。ごそっと抜け落ちたように数えきれないほどの髪が挟まている。

    「うわっ」

    思わず原稿用紙の束から手を離すと、紙と髪は音もなく絨毯の上に落ちた。
    六人の間に沈黙が落ちる。
    それを破ったのは有希子さんだった。

    「優作~~~~!?まさか浮気!?しかも自宅に連れ込むなんて!!」

    顔を真っ赤にして立ち上がった有希子さんに対して優作さんは冷静だった。

    「有希子、よく見なさい」
    「なによ、私の髪だって言いたいの!?私のはあんなに黒くな……」

    原稿用紙に挟まっていた髪は確かに黒かった。一度も染色したことないだろう。思わず隣の男を見たが、彼のウィッグの下に隠れている黒髪はあんな風にまっすぐではない。
    一瞬でも目に焼き付くほど印象的だった髪は、しかしもうどこにもなかった。

    「えっ、どこにいったんだ?」

    僕と新一くんがお互いのの座っているソファの下を覗いたが黒髪はなかった。

    「……おかしな手品を仕込んだんじゃないでしょうね?」

    思わずそう尋ねると沖矢は黙って肩を竦めた。

    「言ったはずですよ、安室さん。この家には何かいるって」
    「えっ!?」
    「そうなのかい?」
    「本当なの!?秀ちゃんっ」

    反応したのは当然工藤家の面々だった。演技している様子はない。
    僕は落としてしまった原稿用紙を拾い、紙の間に髪が挟まっていないか確認した。

    「嘘だろ……」

    中身を確認して愕然とした。
    原稿の最後五枚から文字が消え、ただの古びた原稿用になっていたのだ。
    最初に原稿用紙の枚数を数えた時に最終ページの最後の一行まで文字が書いてあったことを確認していた。
    それなのに……

    「ご安心ください。霊の気配は消えました」

    沖矢昴が朗らかにそう言っても、誰も何も言えなかった。
    確かなのは、この物語の結末をもう誰も知ることはできないということだけだった。

    工藤邸からの帰り道。僕の助手席に乗り込んだ沖矢は当然のように僕の肩を抱き寄せた。

    「ちょ、ちょっと!ここは人様の家の庭ですよ!?」
    「なに、今頃彼らは原稿の謎に夢中さ……俺たちが口付けしていようと誰も気にせんよ……」
    「僕が気にするんだよ!!」

    思いっきり胸を押し返すと、沖矢は不満気な顔で窓の横で頬杖を突いた。

    「工藤家で怪異が起きたら俺を信用するんじゃなかったのか?」
    「ある程度は信用しました。でも、それとこれとは別です」

    エンジン音でかき消されるぐらいの声で「簡単に信じられるかよ」と呟いてみる。
    あの日、空港で見た光景は今も目に焼き付いて離れない。
    あれさえなければ、僕は赤井と捜査できることを喜んでいただろう。

    「まだ気にしてるのか?」
    「え?何かありましたっけ、僕と沖矢さんの間に」

    前を見て運転していても助手席の男が眉間に皺を寄せたのが分かった。

    「いいんですか?」
    「何が?」
    「僕が沖矢さんとキスしても……」
    「それは……困る」

    赤井のそんな反応が僕を喜ばせる。

    「いい子にしてるなら……夕飯ぐらいご馳走しますけど?」
    「……ぜひ」

    返事をしたのはこの世には存在しない男の声だった。

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    かとうあんこ

    DOODLE一度別れた赤安がバディを組んで幽霊退治(?)をする話、第三話。
    「その日のことはよく覚えてます。パパと姉貴とわたしの三人でママの誕生日プレゼントを買うために出掛けていたんです。姉貴は小学生、私は保育園に通っている頃で、パパが贔屓にしているアンティークショップに……え?名前?なんだったかなあ。随分前に倒産しちゃったから、もうありませんよ。……いえ、ママはドールハウスには全然興味なくて。アンティークショップのガラスの戸棚に飾られていたワイングラスをプレゼントすることにしたんです。それをお店のひとがラッピングしている間に、オーナーさんが『お嬢様たちにこちらはいかがですか?』と言って見せてくれたのが、そのドールハウスでした。本物の西洋のお屋敷を小さくしたみたいですごく素敵だったから、私も姉貴もすぐに気に入りました。ふたりでパパにおねだりして、買ってもらえることになったんですけど……パパがお会計している間、奥さんが、あ、オーナーの奥さんです、がこんなことを言ってたんです。『このドールハウスに人形は絶対に入れないで』って。私たちは不思議に思いましたが、奥さんがあまりに真剣な表情だったから「うん」と答えました。でも家に帰ってドールハウスを広げて、別に梱包してもらった家具を並べているうちに……人形を入れて遊びたくなったんです。ほら、子どもってダメって言われるとやりたくなるところあるじゃないですか。それに……人形がないほうが変な感じがしたんです。とても精巧にできていたから……ううん、そうじゃないな……人がいる気配がするのに誰もいない……そんな感じでした。でも、うちにあるのは着せ替え人形ばかりで、そのドールハウスのサイズにちょうどいい人形がなかったんです。そしたら姉貴が「紙のお人形を作ってドールハウスに入れよう」と言ったんです。「紙の人形なら約束を破ったことにはならないだろうから」って。私はすぐに部屋にあった画用紙に黒いマジックで女の子の絵を描いてソファに座らせました。その隣に姉貴が書いた猫の絵を置いたところで夕飯の時間になって、私たちはドールハウスをそのままにして部屋を出たんです。……あはは、大丈夫よ、真さん。子どもの頃の話だから。それに、もし何かあっても真さんが守ってくれるでしょう?……はい。そうなんです。夕飯を終えてドールハウスがある部屋に戻ってきたら、紙の人形が切られていたんです。バラバラに……。「やっぱり人形を入れたのがいけなかったのかし
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    かとうあんこ

    DONE一度別れた赤安がバディを組んで幽霊退治(?)をする第二話
    烏丸怪談②友人の話「え?僕には怪談はないのかって?う~ん、そうだなあ……僕の友人の話でもよければ。はは、そういうことが多いね。まあ、どちらでもいいじゃないか。これは友人が保育園に通っていた頃の話だ。彼はいつもお迎えが一番最後でね。母親の仕事が忙しかったんだ。彼は保育園では周りの子どもたちとうまくいってなかったから、園児が少なくない遅い時間のほうが遊びやすかった。だから、母親の迎えが遅くても気にならなかった。嬉々として居残っている彼を見て羨ましかったのか、園児のひとりが意地悪を言ったんだ。『あいつはいらない子だからお迎えが遅いんだ』って。気丈な友人もこれにはショックを受けた。いつもは独り占めできて嬉しい積み木も全然楽しくない。今すぐに母親に抱っこしてほしかった……。そんなことを考えてると、友人の前に見知らぬ男の子が現れた。『キミ、いらない子なの?』友人は当然ムッとして無視をした。ちょっとだけ泣いてたかもしれない。その寂しさを見抜いたように男の子は『じゃあ、一緒に遊ぼうよ』と言った。友人は少し悩んでから『ウン』と言った。それから二時間、彼は行方不明になった。保育園の先生はもちろん彼を探したし、お迎えに来た母親も一緒に探した。家に帰ったんじゃないか、散歩で行った公園にいるんじゃないか。いろんな場所を探したが、見つからない。いよいよ警察に連絡しようとなった時、子ども用トイレから友人が現れた。『やっと帰ってこれた』と言いながらね。二時間だけの神隠しだ。……どう?名探偵の君には物足りなかったかな」
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