監獄　広い敷地の中の、広い建物の中。
　五方向に伸びた廊下がよく見渡せる。
　なるほど、この建物の役割からすれば合理的な造りだな。と感心していると、一つ吹き込んだ風に体がブルりと震えた。
「さみぃのか？」
「少しな。」
　さすが、北の大地東端。キャンパスバッグからこの季節、冷房が効きすぎた室内でしか使うことがない薄手のカーディガンを取り出して羽織る。
　送り主でも白い半そでシャツにハーフパンツの男は、嬉しそうに口角をあげた。少し前であれば『何をニヤニヤと』などと口に出していただろうが、その後が面倒なことを学習した身だ。黙って歩き始める。
　廊下に沿ってたくさんある扉は、鉄格子になっている。たまに、中にいるのは明るい橙色の衣服を纏った人形で、この建物に収監されていた囚人を再現している

【茂灵】撕裂（R)-Umagia (04）04




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「叮咚——」

暗田留按响门铃，过了许久，才听见大门后悉率作响。有人拖着脚步走向门前，喀嗒一声，公寓角落单位的大门漏开一道小缝。

「下午好，茧居族灵幻先生，我又来探望您啦！」

她的上司身穿着品味怪异的睡衣开了门，几条金色的发丝胡乱翘起，正隔着门缝瞅着她，眼睛里满布血丝。

「⋯⋯怎么今天又来了，你都不用上课的吗？」灵幻新隆挑眉，声音带着点哑，「我说过我自己可以的⋯⋯」

灵幻天天这么说，她听得耳朵都要起茧了。

「今天可是周六，您的时间观念都乱套了吧。」暗田留撇了撇嘴，「就当我是关怀长辈呗，毕竟相谈所里只有我一个Beta嘛⋯⋯」眼看男人还是没有要让开的意思，短发女孩眯起了眼睛，「⋯⋯倒是请我进去坐坐啊，这几天连门都不让进，您也太绝情了⋯⋯」