真夜中の涙今日は、駄目だ。
何がどう駄目かと言うと、もう全て。
朝は寝坊するし、そのせいでせっかくのネロの朝食を食べ損ねた。優しいネロは依頼先まで持っていけるように、サンドイッチを作ると言ってくれたが、わざわざ手間を掛けさせるのも申し訳ないし、本当に一分一秒を争っていた手前、泣く泣く断った過去の自分が憎らしい。
慌てて辿り着いたエレベーターでは、北の魔法使いがこれでもかというくらい、不機嫌な様子で立ち並んでいた。昨日なんとか頼み込んだにも関わらず、やっぱり彼らは逃亡しようとしたらしい。オズの制裁の名残か、何かの焼け焦げた匂いが充満していた。
そうしてやっとこさで到着した依頼先でも、散々だった。
これ以上は振り返りたくないので、割愛する。
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