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    ひまつぶしエンジェル

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    POIPOI 7

    2025/3月 大聖堂イベ オリジナル小説依頼枠
    ぼうしさん(500pt)
    「ひまちゃんの温泉旅行」
    ・空想でも記憶の中のものでも〇
    ・字数足りれば、ご飯も食べてください

    ぼうしさん「ひまの温泉旅行」ちゃぷん、と湯に足をつける。大して疲れてる訳でもないのに、お湯に触れた場所からどんどん解けるような気がした。肩まで浸かると、自然と「はーっ!!」と声が出る。
     見上げると満点の夜空で、ちょっと眩しいくらいだった。陽が沈んだせいで、春なのに気温は涼しいよりも少し冷えていて、おかげでさっき洗った頭はもう冷たかった。まとめて頭の上でお団子にしたせいで、頭頂部は氷が乗っかってるみたい。天然温泉の湯は熱めで、頭との対比が気持ちいい。自然と笑顔になってしまって、1人だから顔にお湯をかけて誤魔化しながら、頭の羽根をぷるぷると振った。

      「これだから露天風呂はやめられないやー。」
     
     両手を組んで伸びをする。お風呂から上がったら、旅館でご飯を食べながら地酒が飲めることを思い出して、またにこにこしてしまった。顔にぱしゃんとお湯をかけてほっぺをぱしぱしと叩く。

      「ふふふふ」

     それでもまだ自然と笑ってしまう。まぁいっか、誰もいないしー。この天然温泉に満足した頃には、きっと頭からも湯気が出て、体の芯までほかほかだろうなぁ。そうなるまではまだ時間がかかりそう。足を伸ばして少しだけばちゃばちゃとバタ足をする。泳げるくらい広い湯船に、また、ほーっと息をつく。
     
    「やっぱり、温泉ってさいこーう…。」
     
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    ひまつぶしエンジェル

    DONE2025/3月 大聖堂イベ オリジナル小説依頼枠
    まちちゃん(500pt)
    「悲しい大人っぽいラブストーリー」

    大人ってことは将来を見据えてるってことだと思うので、そうゆう感じで書きました!ラブかなぁ??
    まちちゃん「夢見」 「ねえそれまだあるってー。買わなくていいってば。」
     「お前ストックって考え方はない訳??あった方が安心だろー。」
     
     スーパーの調味料売り場で、ぶーっと不満気な顔をする私を無視して、彼は笑いながらマヨネーズをカゴの中に入れた。
     
      「私の家のストック増やしてどうすんのよ、もー。」

     カゴの中のマヨネーズを持って、棚に戻す。

     ――――
     
     パチリと目を開いた。
    自分の部屋の天井が見えて、あぁさっきのは夢だったんだ、と理解する。
     夢の中でまで、軽くとは言え喧嘩するなんて。でももう彼に合わせてマヨネーズをストックすることもないし、彼のいたずらっぽい笑顔を見られることもない。
     別れて半年、酒を飲む度に泣くから、最初は慰めてくれていた友人たちも、またはじまった、と呆れるようになっていた。元に戻れるよ、が、諦めも大事かもね、と言われ始めたのはいつからだろう。季節の移ろいと共に変わった慰めの言葉に、二度と恋人へ戻ることはないのだと思い知らされる。
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