カラオケ店の個室でイチャつくkkobシリーズ〜告白編〜 午前のみの早上がり。期末テストの最終日をやり過ごした教室は、一様に騒がしくなった。途端に生徒達は浮足立つ。
ホームルームが終わるやいなやスクールバッグを肩にかけ、それぞれが決まった友人達と語らい、廊下へと向かい出す。そんな中、教室の出入り口に一番近い、一番後ろの席にいたオビトは、振り返ったクラスメイトに声をかけられる前にそそくさと教室を抜け出した。
下駄箱のロッカーからくたびれたスニーカーを取り出し、スマホの画面をタップする。
『いま終わった』
すぐに既読が付いたのを確認して、オビトはふにゃりと口元を緩めた。横のボタンを押して画面を暗くし、ポケットにしまう。ついでにポケットの中にあった鍵を取り出した。
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