バケモノ屋敷のメイドさん アビアラSS ドカーーーンッ!!
その日、バケモノ屋敷に大きな爆発音が響いた。
「あー、アビー今日何してたっけ?」
「……自室に篭っていた気がする」
「では今の音は、やっぱり……?」
私の言葉に、リビングにいたゴディさまとペコさまが頷く。そう、これはアビーさまが魔法薬の調合に失敗した音であった。
「今回はなんだと思う? 幼児化?」
「……面白がってないか?」
「幼児化だと美味しいです」
「……マリー?」
話しながら、私たちはドタドタとアビーさまの部屋へ向かう。爆発音の大きさに違わず、アビーさまの部屋周りは半壊していた。濛々と立ち込める煙、パラパラと余韻のように落ちる瓦礫、相変わらずアメリカンコミックみたいな爆発である。
ゴディさまがパッとワンドを翻すと、光のカーテンが撫でるように降りていく。次の瞬間、瓦礫が逆再生するように元に戻り始めた。
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