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    Bn_kasub

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    Bn_kasub

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    無劉未満の無劉
    ※史実も歴史考証もクソもない
    ※無名の一人称二人称捏造

    「無名殿、劉備殿を見かけませんでしたか?」

    日も傾きかけ、空が白み始めた頃。
    劉備率いる義勇軍は、黄巾党の討伐を命じられ遠征に来た帰り道にあった。
    戦は大勝だったが、遠征ということもあり義勇軍の面々には疲れの色が見られた。それにすぐさま気がついた劉備は、その日の行軍を早めに切り上げ、義勇軍は野営の準備を進めていた。
    馬車の荷解きをし、天幕を張り、炊事の準備を進め──
    おおかたの作業が終わり、無名は一休みしようと自身が割り当てられた天幕へ向かう途中のところだった。

    「いや」
    「そうですか……あの、不躾で申し訳ないのですが、この書簡を劉備殿にお渡し頂けないでしょうか……。実はこのあと別の要件が詰まってしまっていて……」

    そう無名に訴える義勇兵は先日加入したばかりの新入りだ。オロオロとした様子から見るに少しでも時間が惜しい様子。余程急ぎの件があるのだろう。
    幸い無名はこのあとこれといった用事はない。無名が「わかった」と手を差し出すと、義勇兵は「感謝します!」と書簡を手渡すなり勢いよく走り去ってしまった。
    一瞬の事で呆気にとられた無名ははたと送り主の名前を訊きそびれた事に気がついたが、新入りの義勇兵の姿はもう見えなくなっていた。


    往来には無名と手渡された書簡だけが残された。



    ───────────────────



    劉備の天幕は空だった。劉備が見当たらないというのは本当のようだ。
    無名はさてどうする、と手元の書簡を見つめた。大した物でなければここに置いていってしまってもいいのだが、新入りがそうしなかったのを見るに、恐らくそれなりに重要な書簡なのだろう。このままここで劉備の帰りを待ってもいいが……

    「あれ、無名殿?どうしたんスか」

    背後から天幕の入口を覗き込みながら声をかけてきたのは炊事担当の兵だ。両腕に大荷物を抱えている。

    「……劉備を見なかったか」
    「劉備殿ですか?それならさっき、ちょっと川へ行ってくるとかなんとか……」

    ダメ元で声をかけてみたつもりだったのだが、あっさりと手がかりを得てしまった。

    「ありがとう、助かった」
    「いえいえ!」

    軽く会釈をすると義勇兵が満面の笑みで返事をし、いそいそと荷物を抱えて去っていった。
    黄巾党との戦が終わったのは今日の昼過ぎの事だった。明け方から続いた戦闘が終わり、皆ほっとしているのだろう。疲れは確かにあるが、それはそれとして勝利に浮かれ、義勇軍全体には活気があった。
    義勇"軍"と名前がついてはいるが、所謂寄せ集めであり、昨今の時世もあって大した食料は持ち合わせていない。それでも、今晩は酒が振る舞われ、この野営地は男たちの笑い声に包まれるのだろう。ここまで快進撃を続けてきた義勇軍では恒例の行事である。

    遠くから漂ってくる料理の香りに、今宵の宴の様子を思い浮かべながら、無名は劉備を探して近くの川へと歩みを進めた。



    ───────────────────



    確かこの先に川があったはず。
    記憶の中の地図を頼りに野営地の隣にあった林を少し進むと、木々がざわめく音の中に水が流れる音が聞こえてくる。その音に向かって進めば、林の先に少し開けた地形があるように見える。
    さらに進めば、じゃば、じゃば、と明らかに何者かが川の水を弄ぶ音が聞こえてきた。
    きっと劉備だ。こんな所で一体何を──そう思いながら茂みを抜け出した無名はその先の景色に硬直した。


    時刻は夕方。既に日は傾き空は橙色に染まり始め、強烈な西日がさほど大きくない川の水面を絹織物のように照らしている。
    その中に劉備が立っていた──一糸纏わぬ姿で。

    腰まで川の水に浸かり、時折片手で水を掬ってはもう片方の腕に流す。
    劉備の引き締まった身体に当たる西日が強い陰影を作り出しており、身体の細かな凹凸ひとつひとつの形を拾って無名の目に焼き付く。
    解かれた髪は濡れているようで、日に当たったところがきらきらと光を反射させている。
    風で揺れる木々の青々とした葉もまた夕日を乱反射させ、チカチカと目に映る光景を幻想的に演出する。


    まるで絵画のような光景に、無名は呆気にとられていた。
    ──劉備が振り返ってこちらを見た事に気が付かないほどに。

    「うわっ!」
    「!!」

    驚いた劉備の声で我に返った無名はとっさに近くの木の幹の影に身を隠した。

    「なんだ、無名か」
    「……すまない」
    「んん?何も謝ることはないが……」

    すぐさま落ち着きを取り戻した劉備の声とは裏腹に、無名の心臓は今にも飛び出そうなほど暴れていた。

    「……無名?なぜ隠れる」

    劉備の不思議そうな問いかけに改めてドクッと心臓が飛び跳ねる。

    「……他人の水浴びを覗き見るなんて失礼だろう」

    正直なところ、無名も何故慌てて身を隠したのか己が己を理解出来ずにいた。ただ、なんとなく見てはいけないものを見てしまったような気がして、それっぽい理由を探して適当に答えてみる。
    が、動転している無名とは対照的に木の幹の向こうの劉備からは「覗きだなんて」と楽しそうに笑っている声が聞こえてきた。

    「別に男同士、何も気にする事はないだろう。少なくとも、俺は気にしない」
    「……俺が気にするんだ」
    「ふむ……」

    ようやく落ち着きを取り戻してきた無名は、大きく息を吐くと幹にもたれかかったままズルズルとその場に座り込んだ。

    「水浴びをしているとは思わなかった」
    「ああ、俺も後ででいいと思っていたんだが……。今朝の戦いでかなり汚れてしまってな。雲長に折をみて身を清めるように言われていたんだ」

    劉備はこの義勇軍の長ではあるが、同時に計算できる戦力の一人であり、前線で戦う将でもある。
    今日の作戦では無名と劉備はそれぞれ別働隊であったが、合流した頃には劉備は汗と返り血と砂埃で泥だらけになっていた。前線で奮闘していた証だろう。
    もちろん、他の義勇兵たちも皆様々に汚れていたし、どんなに武芸に優れているとはいえ無名もいくらか泥を被った。
    が、そんな中でも劉備に先に身なりを整えるように関羽が勧めたのは、義勇軍をまとめる長としてそれらしい振る舞いを求めたからだろう。
    そこまでは無名も納得できた、のだが。

    「それで、護衛もつけずに一人で水浴びか」
    「水浴びくらい、一人でもいいだろう」

    どうやら劉備は自分の立場をいまいち理解していないらしい。
    つい数ヶ月前まではいたって普通の青年だったのだろうし、仕方のない事ではあるのだが。これが初めてではなく度々の事なので、無名も一言二言は言いたくなった。

    「劉備は俺たち義勇軍をまとめる長だ。何かがあったら困る」
    「う……それもそうか……。すまない、軽率だったな」

    申し訳なさそうに呻く劉備にわかればいい、と無名がぶっきらぼうに返す。

    「無名は何か用事があってここへ来たのだろう」
    「劉備宛ての書簡が届いている」
    「なるほど。それで俺を探しに、か。世話をかけるな……。なら、ついでですまないのだが、護衛も兼ねてそこで少し待っていてくれるだろうか」
    「わかった」

    劉備の提案に、元よりそのつもりだった無名は二つ返事で了承すると、木の幹にもたれながら劉備の支度が終わるのを待った。
    あれから一度も川のほうへは振り返っていないが、無名の脳裏には劉備の後ろ姿がしっかりと焼き付いて離れなかった。
    光に照らされた肌の白さと、夕日が作り出す濃い影の濃淡がいつまでも無名の網膜にちらつく。
    それがどうしてだかザワザワと心を揺さぶり、なかなか落ち着かない。
    逆光でよくわからなければどれだけ良かっただろう。
    無名が務めて忘れようとしていると、「あ、」と川のほうから声がした。

    「どうした」
    「すまない……そこに俺の着物があるだろう。近くに巾着は無いか?」

    川へは振り返らずに、あたりを見渡すと見覚えのある羽織が濡れた状態で近くの木に引っかかっている。恐らく劉備が自分で洗ったのだろう。
    近くに寄ってみると、言われた通りそれらしき巾着を見つけた。

    「これか?」
    「ああ。その中に櫛が入っていると思うんだが……」

    遠慮せずに巾着の口を開くと、柘植でできた櫛がすぐに見つかった。
    持ってきてほしいという事なのは言われなくても伝わっていたが、無名は櫛を片手に一瞬だけ思考を挟んだ。
    ──これを手渡すということはまた向き合うということになる。全裸の劉備と。

    「それだ。申し訳ないが、それをこちらに寄越してくれないだろうか」

    残念ながら無名の悩みは全く劉備に伝わっていないようだ。
    無名は一度深呼吸をしてから立ち上がると、なるべく前を見ないように顔を背けながら劉備に歩み寄る。

    「ありがとう……ふふ、そうまでして見たくないのか?」
    「言っただろう。……他人の裸を見るのは失礼だ」
    「はは、律儀な奴だ」

    どこか揶揄うような口調の劉備に無名はへそを曲げたが、言い返す前にざぶざぶと劉備が川中へ戻っていく音がした。

    本当は、そういう理由で劉備の姿を見たくないのではない事は無名にもわかっていた。裸同然の姿で農作業に励む農民や町中で作業をする住民など、特に夏場になればいくらでも目にする事はある。
    ただ先程の劉備の産まれたままの姿を思い出す度に、見てはいけない、これはダメな事であると脳が警鐘を鳴らすから直視出来ないだけで。
    自分でも何故そう思ってしまうのかわからない。もしかして思い違いだったのでは……次第にそう思った無名は、恐る恐る視界の淵に劉備の姿を映してみる。
    そしてすぐに後悔した。

    す、すと櫛で髪を梳く劉備の姿は、やはり先程と変わらずどこか夢の中のような美しさがあった。先程より距離が近くなったせいか、二の腕から滴る水滴の煌めきさえよく見える。


    無名は慌てて視線を逸らし、改めて木の幹の裏に引きこもった。



    ───────────────────



    「待たせたな、無名」

    そう劉備から声がかかったのはそれからしばらくの事だった。
    幹の裏から顔を出すと、川から上がって浴衣を纏い、濡れた髪を手頃な布で拭う劉備の姿が見えた。
    ようやく劉備を直視できた無名は心の中で安堵した。

    「そのまま戻るつもりか?」
    「そうしてもよかったんだが……」
    「せめて髪は結ったほうがいい」
    「うん。雲長もそう言うだろう」

    そう言うやいなや、劉備は川辺の丁度よい石に腰掛けると髪をわしゃわしゃと布で雑に拭き始めた。
    辺りはすっかり朱色に染まり、いよいよ日は落ちようとしている。今のところ過ごしやすい気温ではあるが、これからの時間は少し肌寒くなるだろう。こんなところで風邪をひかれてしまっても困るため、無名は適当な枯れ木を集めて手際よく火を起こした。
    目の前であっという間に出来上がった焚き火に劉備は髪を拭きながら「おお」と感嘆の声をあげた。

    「流石というか、手馴れているな」

    もうすっかり春は深まり、桜も葉桜となって久しい頃ではあるが、やはり川の水は冷たかったのだろう。
    劉備は髪を拭く手を止め、手に持っていた布を肩にかけると、焚き火で暖をとり始めた。
    無名は劉備の向かい側に焚き火を囲うように座り、追加で拾ってきた枯れ枝を焚き火にくべた。

    「そういえば、俺宛の書簡が届いているんだったな。見せてくれないか」

    軽く頷きつつ無名が懐から書簡を取り出し劉備へ手渡すと、劉備はその場で書簡を開き読み始めた。

    「太守殿からか……」

    真剣な面持ちで書簡を読み進める劉備だったが、その表情は次第に険しくなっていく。

    「内容は」
    「……まぁ、これからの話だな」

    無名からの問いかけに、劉備は書簡から目を逸らさずに片眉を上げて返事をする。
    劉備の反応を見るに、あまり楽しい内容が書かれているわけではなさそうだ。

    「また戦か?」

    続けて無名が問うと、劉備は書簡をまとめながら「そんなところだ」とため息混じりに返した。

    「直接そうと書かれているわけではないが、恐らく俺たちは一度戻ったのち、日を待たずにまた遠征に出る事になるだろう」
    「なかなか落ち着けないな」
    「結局のところ、俺たちは黄巾党の本隊を叩けているわけではないからな。もどかしいが、一歩ずつ歩みを進める他ない」

    そう言いながらぼんやりと焚き火を眺める劉備の目には愁いの色が見えた。

    「劉備は、戦うのが嫌か」

    無名は気がつけばそんな事を訊いていた。
    真っ直ぐ劉備を見つめていた無名は驚いた様子で顔を上げた劉備と目が合った。
    しばらく見つめあったのち、劉備は負けたとでも言うように無名から視線を外し目を伏せた。

    「無名。初陣の際に俺が翼徳に『怖気付いたのか』と言われ『胸が踊って仕方ない』と答えたのを、覚えているか」

    あれは確か義勇軍として初めて出陣することになった時の話だ。軍議を終えた劉備は大きなため息をついていた。
    それを見た張飛が劉備に「怖気づいたのか」と問いかけ、劉備は笑顔で「その逆だ」と否定した一幕を無名は思い出した。

    「あれはな。半分本当で、もう半分は嘘だ」

    そう告白する劉備の口元は自嘲するように薄ら笑っていた。
    落ち着きのある語り口は変わらず、ただ声は小さく、震えているような気さえする。

    「……本当は恐怖していた。俺の行動で、俺を慕う仲間が命を落とすかもしれないし、逆に相手の命を奪うことにもなるだろうと思うと、思わずため息が出てしまった」

    劉備のいつもの自信ありげな様子はなりを潜め、格好も相まって少し吹けば簡単に消えてしまいそうなほど脆く見えた。
    劉備は大きく息を吸うと、それを吐き出す。

    「俺の決断が、誰かの運命を変えてしまうかもしれない事を恐れていた」
    「…………」

    沈黙。薪が弾ける音と、川が流れる音。それから時折吹く風が木々を揺らすざわめきが二人を包んだ。



    「……知っていた」

    先に沈黙を破ったのは無名だった。
    劉備が顔を上げる。最初は驚いたような表情をしていたが、それはすぐにふにゃっとくだけた。

    「はは、お前に隠し事は出来ないみたいだな」

    お手上げ、といった感じで劉備は両手を上げると、それをポンと膝の上に置いた。

    「だが、本当に昂ってもいた。これは嘘じゃないぞ。俺が、俺たちの手が、涙に暮れる者たちを救うことができるかもしれない。幼い頃に夢見た英雄になれるかもしれない。その第一歩を踏み出す時が来たのだ、と」

    そう語る劉備の眼差しはどこか遠くを見ているようだった。まるで遠い過去でも見ているような。
    それが引っかかった無名は思わず問いかけた。

    「今はどうなんだ」
    「今……か」

    劉備は顎に手をやり目を瞑るとしばらく黙りこくった。
    熟考の末ゆっくりと目を開くと、既に日が落ちて薄紫に染まった空を見上げた。

    「正直なところ、ここまで我武者羅に戦ってきたから、考える余裕すらなかった。……だが、改めて思うと俺の考えはどちらも甘かった、と思う」
    「……甘かった?」
    「ああ。誰かを救いたい、そう旗を掲げた時点で俺には既に責任が産まれていたんだ。それを過度に恐れるのも、無邪気に見ないフリをするのも違う。実際に戦場を目の当たりにしてそう思った」

    戦場とは、人の生と死が渦巻く場所だ。
    劉備の願いから最も遠く離れた場所だが、同時に願いを叶えるためには避けては通れない現実でもある。
    きっと命のやり取りなど、この戦いが始まるまでしたことなどなかっただろう。
    そんな青年が、戦場を前にして怯えるのも、猛りを覚えるのも至って普通で、実際に経験して挫折を覚えるのも簡単に想像できる。
    そして戦うことが嫌になる。当然の事である。

    ──だというのに。

    「それでも、俺は、無辜の民が傷つけられ、明日を奪われるのは見過ごせない。だから、俺はこれからも戦いからは目を背けはしない。どんなに恐ろしくとも、俺はそれを果たさねばならない。俺の信念に誓って」

    力強く言い切った劉備の瞳には、轟々と燃えあがる焚き火の炎が映り込んでいた。
    そこには先程までの弱々しく縮こまっていた青年はおらず、大志を抱く一人の将が居た。
    義勇兵たちが信じ、命を預けたいと思った男は、幻などではなく、確かにそこに居たのだ。

    無名はそんな劉備にただただ見とれていた。
    まだ淡いが、目の前の男の中に確かな煌めきを感じながら。



    ふわっと風が吹き、劉備の下ろした髪をさらさらと揺らす。
    気がつけば辺りはすっかり暗くなり、空には星がちらつきだしていた。

    「ははっ。お前と話しをしていると、心の内をなんでも曝け出してしまいそうだ」

    そう言いながら劉備は無名になんとも晴れやかな笑顔を向けた。
    真正面から輝かしいばかりの笑みを喰らい、少し気恥ずかしくなった無名だったが、それをはぐらかす事はもうしなかった。代わりに無名なりに頬を緩めて返してみる。
    それを受けて劉備は眉を下げ更に笑みを大きくした。
    幸せそうな表情とは、きっとこの事をいうのだろう。

    「さて、すっかり日も沈んでしまったな。そろそろ戻るとしよう」

    そう言うと劉備は髪を手際よくまとめだした。
    話し込んでいるうちにどうやら髪が乾いたらしい。

    「待て」

    無名が劉備を制止する。
    頭に疑問符を浮かべながら素直に手を止めた劉備の背後に回った無名は、そのまま劉備の手から髪留め用の紐をするりと抜いて劉備の髪に触れる。

    「待て、髪くらい自分で結える」
    「……頭を動かすな」

    仕方がないな、と渋々抵抗を諦めた劉備は、それでもどこか上機嫌で頬が緩んでいるのが背後からでもわかった。
    劉備の髪は少し癖があるが、繊細で手触りはふわりとしている。
    無名はそれを丁寧にまとめていく。

    「……なんだか童に戻ったようだ」
    「今も童と大して変わりない、の間違いだろう」
    「ははは、言ってくれる」



    未だに世は乱れ、争いは止まず。明日以降も戦は続くのだろう。
    けれども、今この一時の二人は他愛もない日常の幸せを噛み締めていた。



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