弾の数スティア「君は頭がいいと、前にオレはそう言ったね」
ス「だからこそ、君の"賭け"方に違和感があった」
ドリフ「賭け方?」
ス「自分の実力を誰よりも自覚している君が、強敵の前にみすみす姿を現し…ましてや自分に意識を向けさせるなんて事するはずがない、と言っているんだよ」
ス「誰から見てもそれは愚かな自殺行為だ。勿論君自身から見てもね」
ス「銃の発砲音を利用して、敵の意識を逸らす…逆にオレは、君がこうする以外の発想が生まれなかったよ」
ス「けれどオレが来た時、敵の意識は全部君に向いていた。君は拳銃を手にしていたにも関わらず、それを発砲するのではなく…脅しに使っていた」
ス「つまり、発砲しなかった理由がある。簡単な話、君はしなかったのではなく…出来なかったんだ」
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