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    akatyanjyan

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    akatyanjyan

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    供養!ラザクロ+ケットシーケットシーを見つけてからクロップはラザロの前からいなくなった。一緒に住んでいた部屋から、ある朝起きるといなくなっていた。
    クロップがいなくなった部屋に予定通りケットシーが一緒に住み始めた。たまにクロップの私物のテッキーなんかが出てくることがあり、ラザロはそれを捨てずに置いていた。ひょっこり帰ってくるかもしれないから。
    クロップがいなくなってから数週間したころ、ケットシーがまたいなくなった。もちろんラザロはまた死ぬ気で探し始めた、今度はクロップ抜きで。
    でも案外すぐに見つかった。寝室が二つあるアパートのリビングにあるダイニングテーブル、椅子は三つ用意されていた。
    その横に、ケットシーは倒れていた。
    ラザロが急いで駆け寄り、ケットシーの容態を見る。気絶しているだけで命に別状はなさそうだったが、首に細い索状痕が残っていた。ラザロは唇を強く噛んだ。
    とにかくここから出ようとしたとき、アパートの扉が開いた。
    目深にフードを被ったクロップがそこに立っていた。
    クロップはケットシーを探すために様々なサイバーウェアを入れていた。カウンセリングを受ける時間も惜しいと、あまり行っていなかったことをラザロは思い出す。
    ラザロが問いただそうと口を開く前にクロップはパっと笑顔になる。
    「あ!帰ってきてたんだ!今からごはん用意するから手洗って待っててね!」
    今の状況を何とも思わないかのように、ケットシーがいなかった頃のようにクロップは話し始める。
    「今日も見つからなかったね、でも大丈夫だよ。きっと見つかるから!それまでは二人でいようね」キッチンに持っていた袋を置き、食事の準備を淡々と始めるクロップはそんなことをいう。とっくのとうにおかしくなっていることは誰の目からも明らかだった。
    クロップがダイニングテーブルに食事を置くと、床に転がっているケットシーを見て心底不思議そうな顔をする。
    「誰?この人」
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