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    lv_tm36

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    lv_tm36

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    バレンタイン(バレンタイン?!)もんけま です
    最初はネタ説明のための語り口調から入り、後々小説っぽくなってますし、めちゃくちゃ途中で終わります。このままいくと文字数やばそうだったので!
    供養品なので優しい目で見てください

    #文食満
    manjoman
    #もんけま

    告白高校にあがってからというものの毎年大量のチョコを貰う留三郎と、そのチョコの処分に付き合っている文次郎。(伊作仙蔵は留三郎より貰うので除外・ろくろは長次が七松兄弟たちに手料理とデザートを毎年振舞っているので、もらったチョコの半分だけを渡してる。あとの残りは犬猿ふたりで食べる。)

    高校三年生のときに、留三郎の家でチョコ食し会をふたりで開催してたときにめちゃくちゃまずいチョコにあたる文次郎。(…?!しぬほどまずい!!!!)となるが、顔に出るだけで声には出さなかった。まずすぎて驚いてると、そういえば伊作に「留三郎は器用なのに料理だけがめちゃくちゃ下手。信じられないくらい。」と聞いていたのを思い出して(…もしかしてこれは留三郎か…?)と思い本人を確認してみるとソワソワしてる。

    付き合ってないけど両片思いなのは双方自覚しててどっちから告白するかみたいなタイミングだったので、文次郎は愛おしさと分かりやすすぎる留三郎のあほっぽさに大笑いする。

    「ふ、…あははははは!」
    「……??!?!こ、こわ!!なんだ急に!??!」
    「留三郎、おまえ、これ絶対本命だぞ」
    「……………………その見た目で、なんでわかるんだ」
    「まあ、ラッピングはたしかに雑だがな。……俺が今まで食べたチョコレートの中でいちばんうまい。」

    めちゃくちゃ嬉しそうに返事する文次郎。告白の返事として受け取って欲しいので、嬉しいと可愛いと愛おしいという気持ちを素直に表情と声色にのせてありのままの気持ちを伝えた。

    「……………………そうか。ま、手作りは美味い方がいいよな。」

    が、なぜか留三郎の顔はすごーーーく暗い。し、なにか後ろに隠した。

    (…は!?)

    チョコである!

    「まあ、な、うん。おまえが美味しいって言ってくれるんだったらそのーそいつも嬉しいだろーな。元々俺宛だけど。はは。まあまあ、うん。美味しいならよかった。それ作ってくれたやつに明日お礼言っとくわ。」

    留三郎はひとりでごちゃごちゃ言ってるけれどそんな場合では無い。

    「ま、まて、留三郎。間違えた、すごくまちがえた。」
    「は?」
    「全然美味しくない。おどろくほどまずい。」
    「え?なにが?」
    「これ、このチョコだ」
    「はい?」

    留三郎は、なぜかめちゃくちゃ焦って、美味いを間違えた、本当はまずい。しぬほどまずい。とか言っている文次郎にはてなしか思い浮かばないし、少し失礼じゃないか?こいつ。

    「…おまえが今までで食べたチョコの中で1番美味しいって言ったんだろーが。」
    「ちがう、勘違いしてた。とりあえずこれはまずい。食べてみろ」
    「はい??? ……いや、いいよ。おまえが食べろ。おれは今それを美味しく食べれる気はしない」
    「いいから食べろ!!!!」

    勘違いして告白の返事をしちゃった(遠回しだけど)文次郎はめちゃくちゃ恥ずかしいし、その説明をするのは告白と同じことなので説明できない。しかし、留三郎をこちらの恥ずかし〜い勘違いで傷つけてしまったことへの罪悪感とちゃんと留三郎からのチョコが欲しいのでとりあえずこのチョコを食べさせて、"不味い"を"美味い"と間違えたという事実だけを伝えたい。が、まあ普通に留三郎は食べたくない。

    「えーーーーーーーー……何だこいつ………急に笑ったり焦ったり…………情緒不安定か?」
    「もうそれでいいからとりあえずこれ食べみろ。まずいから。おれは今まで食べたチョコの中でいちばん美味いものはまだ食べたことがない。」
    「まじで何言ってるんだおまえ………………」

    よく分からんけれどここまで焦ってしっちゃかめっちゃかになってる文次郎が珍しくて心配になってる留三郎。とりあえず食べるか、でチョコを半分だけ食べてみた(不味いと言うので半分のみ)

    「…!?!え?!ほんとにまっっっず!なんだこれ!!!??」
    「よし。だろ?」
    「え????なにが????おまえ何を思ってこれをあんな顔で世界で1番美味いって言ったんだよ???」
    「そんなことは言っとらん」
    「こまけーことはいいんだよ!説明しろよ。」

    うげー。まだ不味いの口に残ってる…。。と涙目で訴えてくる留三郎。もうなんか留三郎に色々申し訳ない気持ちが出てきて、告白うんぬんかんぬんどうでもいいなとか思い始めた文次郎は素直に事情を話す。
    と、思いきやその前に

    「おまえもその後ろにあるチョコレート説明しろ」

    分かりやすく留三郎の肩が跳ねる。たぶんバレてんだろうな、この言い方。とも思うがさっき世界で1番美味いチョコ(記憶改ざんされてる)を食べた文次郎に素直に渡す気にもなれない。

    「…………………………おれが食べる用のチョコだ。」
    「留三郎、すまんかった。」
    「は?」

    急に謝られて困惑する留三郎。というか留三郎はずっと混乱したままである。
    チョコレートを食べすぎたせいで血糖値があがって、文次郎の脳がおかしくなってしまったのかもしれない。と医療知識は全くないがどうにか理由をつけたくなる程には今日の文次郎はおかしい。

    「?? えーっと、一旦寝るか?」
    「…あの不味いチョコレートを、おまえの手作りだと勘違いした。」
    「………………ン?」
    「少し前に伊作から、留三郎は器用だが、そのー、なんだ。料理にはその器用さが適応されないと聞いてだな………。…………あの不味いチョコレートは、俺宛の本命チョコだと思ったんだよ。」

    文次郎はいつのまにか正座の体勢になっており、俯いているので表情は見えないが時折見える耳とおでこが遠目で見ても気づくほど赤い。罪の告白と同時に愛の告白もする文次郎に留三郎の思考は追いついてない。

    「え、あ、…………え?」

    留三郎も文次郎に負けないくらい真っ赤っかだ。自分の気持ちが気づかれていた事実と文次郎のあの幸せを体現するような表情が自分宛であったという事実に目眩がしてきた。心臓が急に動き出したのも相まって、むしろ顔色が悪いとも言える。

    「…本当にすまん。今日言うつもりは全く無かったが、………すきだ。留三郎。おまえからのチョコレートが欲しい。」

    すごい口説き文句、というか告白である。思考が追いつかず、困惑してる間に物事はどんどん進み、全力をかけても今の状態に追いつけない状態になっている留三郎はさすがにタイムを申し出た。

    「あ、あげる。あげるから一旦帰ってもらっていいか………………………………」
    「は!?」
    「いや、あの、まじで……………………………」

    おまえひとりで突っ走りすぎなんだよ!!!!!!と声を荒らげたいがそんな気力もない。言葉を紡ぐだけでも精一杯らしい留三郎は、文次郎の方がたくさん口を動かしていたはずなのに息も絶え絶えになっている。そんな留三郎に気づいているはずの文次郎が放った言葉は予想に反して、幼い子供がよく口にする、親のお願い事に対しての明確な拒否の言葉だった。

    「……………いやだ、帰らん。」

    (いやもうマジで帰れよ!)

    「…聞きたいことがたくさんあるんだよ…………。明日までにまとめてくるから今日はまじで帰ってくれ………………」
    「なんだ、泊まらせてくれんのか。」
    (この状況で!?)
    「それに聞きたいことなんて俺の方がある。」
    (おまえの方が!?!)

    目の前には既に足を崩して、意味が分からないことをあぐらをかきながら言ってくる文次郎がいる。
    家に帰ってきてからというもの、ずっとこいつに振り回されている気がする。
    てゆーか、泊まらせてくれんのかってなんだ。こっちは毎年恒例しつつあるチョコ食し会という名のお泊まり会を楽しみにしてたのに、急におまえが変になったんだろ。なんだか無性にイライラしてきた。
    よく分からなすぎて思考が360度まわってしまった留三郎は、もういつもの調子だ。

    「ってめー!黙って聞いてれば、調子乗んなよ!!!いいから今日は帰れ!!てかなんで俺じゃなくてお前の方が聞きたいことあるんだよ!!!!」
    「あるに決まってるだろ!」
    「てめーはねーよ!」

    「っ、おれはおまえが好きだと言ったんだぞ!」
    「おまえはどうなんだよ留三郎!!」
    「っっ、!?」

    360度だった思考がまた回り始めた。2周目に入ってしまった留三郎の思考が、今この状況に追いつける術はない。

    (もうどうにでもなれ!)

    「っ、くそ!すきだよ!当たり前だろ!てか味見してないチョコを本命相手に渡すかよ!あとおれは普通に料理も美味い!!よし、答えた!帰れ!!」

    後ろに置いてあったチョコを文次郎に投げつける。

    文次郎に対してのチョコを作っている際に、料理の味見の大切さを身をもって知った留三郎は、料理はマニュアル通りがいちばん美味しいことに気が付いた。
    これを入れた方が美味しいかも♩を、最低でも7回は挑戦した記憶がある。が、全部失敗したのだ。前回伊作に手料理を振舞った際の伊作の表情を思い出して申し訳なくなったのもある。
    その時は伊作のためだけにつくった料理だったので、自分が食べるという選択肢が留三郎には無かったのだ。その事について複雑な表情を浮かべたと思っていたが(間違いではない)、まさか料理の味のせいだったとは。

    現実逃避で回想をしていた留三郎を文次郎は無慈悲にも現実に引き戻す。

    「ふはっ、そうか。本命相手には、味見するよな。」
    「〜〜〜〜〜っチッ、帰れよ!もう!」

    回らない頭は、要らない情報まで与えてしまったらしい。自分の顔が熱いのがわかる。冷める気配も全くない。とりあえずこの文次郎の方が余裕ありそうな空気をどうにかして壊さなければならない。ならないのだが、絶対に文次郎に見せられない顔をしているので行動が起こせない。

    (くそ〜〜〜〜〜〜〜〜!てゆーか、ほんとにこいつ急になんだ!?)

    たしか俺が不味いチョコを食わされたあたりから、ブレーキが壊れたかのように捲し立てられた気がする。てか、なんで不味いチョコを食べさせられたんだっけ?


    『まあ、ラッピングはたしかに雑だがな。……俺が今まで食べたチョコレートの中でいちばんうまい。』
    『…………あの不味いチョコは、俺宛の本命チョコレートだと思ったんだよ。』


    「おっまえ恥ずかしいやつだな!!」
    「は!?」




    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    めちゃくちゃ途中ですがこのままだと終わらないので、無理やり終わらせます😞書きたいとこ書けたので満足!
    あと不味いチョコレートは仙蔵作です。色々狙ってます。
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