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    omuomuum_

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    この間の続きです。レオ司。
    【付き合っているいずつかから奪い取る?レオ】
    設定から人を選ぶ作品です。なんでも許せる人のみご覧ください。
    本文は優しめです。ひたすら気にかけてるレオさん多め。⚠️性的表現あり。
    続きはどうなるか自分もわかりません笑

    ラヴ・ソングは毒の味「…ぐずっ…ひっぐ……」
    「うぅ……うぁ〜、、……」
     おれの腕の中にぬくもりがある。
     おれの腕の中でスオ〜がすっぽりと収まってしゃくりを上げながら涙と鼻水を啜っていた。服の胸元を掴んでわんわん泣いている。涙と鼻水までおれの服に吸い込まれていった。…あとで洗お。
     可哀想なスオ〜。心がズタズタに切り裂かれてぐちゃあって潰れたんだろ。どうしたら元通りに治ってくれる?おれにできること、ある?あるならおれが慰めてあげる。その哀しみを取り除いてあげる。
     そんな慈愛の心とは裏腹に霊感が止まらなくて脳内から溢れ続けていた。
     涙を溜めてきらきらに輝いたアメジストのような瞳に、上擦ったうめき声と鼻を啜る音におれの脳内はメロディーが溢れ出して鳴り止まなかった。
     ガンガンするほどに頭が、痛い。
     そっと手を伸ばし、涙が溢れる頬を拭うとスオ〜がゆっくりと顔を上げた。泣き腫らした目に染まった頬。こぼれないように顔を歪めるスオ〜にバチンッと脳内で鳴り響いていたメロディーに転調が差し込まれた。

     ………い。

     頬を何度もさする間もずっと涙が流れ続けて、おれの手を伝っていく。温かい涙だ。
     うりうりとあやすように揉みしだいて頬を持ち上げると、スオ〜は眉を下げ、涙を溜める目を細めてしゃっくりを堪えたいのか口を窄めた。
     おれの中によく分からない何かが広がっていく。ううん、答えは導き出された。
     スオ〜の頬を持ち上げたまま、おれはおれの顔を落としていった。

     悪いのはセナ。全部、全部おまえの所為だ。




     スオ〜とセナが付き合い始めてどのぐらい経ったっけ?二年経ちそうなぐらいか?とにかくおれたちが卒業する前からは付き合っていた。
     在学中も別に付き合っていたからといって特に変わりはなかった。あいつら似てるもんな〜真面目だし。普通に、いい先輩と後輩をしていた。
     まあ、セナがたまに柔らかい笑顔を浮かべるようになった気はする。おれも嬉しい。
     返礼祭間際に、セナが海外に行くとか周りに全然相談していなくて突然告げられた時、スオ〜はかなりショックを受けてた顔をしていたけど、最終的には先輩の夢を応援すると、笑顔で送り出した。卒業式後も二人揃ってわんわん大泣きしていたのが懐かしい。……うん、いい思い出だ。

    ……そこまではよかったよなぁ〜。セナもおれも海外に飛び立ってから、歪みは生まれ始めた。
     まず、セナが悪い。成果がすぐに出なかったからって恥ずかしがっちゃってさぁ、意地張りやがってさぁ、連絡を入れなかったり、既読無視したり…それは無いわ。おれが言えた事じゃないけど。
     セナの家にたびたび入り浸るとスオ〜からのメッセージが多いの多いの。たまぁに返信してたっぽいけど、毎回してやれよ。恋人だろ?あいつ寂しがり屋なんだからさ。かまってもらえないと死んじゃううさぎさんなんだからさ。
     そのくせ在学中のスオ〜の写真を眺めちゃってさぁ…
     まあ、そんなやつだけどおれの親友でもある瀬名泉くんのために、親友のために多少肩をもってやる。こいつも頑張っているから。
     なので時たまおれからスオ〜にフォローを入れておいた。セナもスオ〜を愛してるよ〜って。

     たまに帰国するたびに必ずスオ〜は出迎えてくれた。そっちもゴタゴタで忙しいだろうに時間を縫って。若干、歪みを感じた。
     顔は今すぐにでも抱きつきたい!みたいな愛しさ爆発って感じなのに手の動きはぎこちなく、セナからやや距離を取っていた。セナもセナで格好つけたいのか、ふんとした感じで。
     あーあーあー、見てらんないよ。素直に寂しかったと言い合えよ。お互いに大好きなんだからさ。
     そう思ってはいたけど、二人の問題なのでおれは茶々入れずに大人しく見守っていた。さりげな〜くフォローは入れつつ。先代の王さまからのありがた〜い贈り物だ。

     それから月日は流れ、たまに日本に帰国してライブをしたり、海外フェスに参加したり、Knightsとしては特段変わりなく過ごしていった。
     だけど、着実に歪みは大きくなっていた。
     一つはお互いに忙しくなっていったことが起因。Knights外の仕事や、セナもモデルの仕事が増え始めてただでさえ頻度が少なかった連絡がさらに減った。
     セナがおれを管理するだとか言い出して一緒に住んでるけど、おれは逆におまえらを監視してやっていた。だから、二人がすれ違っていくのを直に感じた。
     スオ〜からの連絡をみるのも二日後、三日後…と期間が長くなっていった。
     忙しいのは分かるけどさぁ、そもそもよくスマホを失くすおれが言えたことじゃないけどさぁ……セナのばーか。このままだと馬鹿を見るぞ。

     とある日、おれだけ日本に帰国したことがある。セナが居なかったのにかかわらず、スオ〜はおれを出迎えてくれた。久しぶりに会うスオ〜は成長を感じる顔つきをしていたけど、どこか影を落としていた。目も疲れてる?徹夜明けのおれみたいだ。
    「スオ〜、…だいじょうぶか?」
    「っ、すみません。昨夜は事務仕事が忙しくて…」
     スオ〜は言葉に詰まった。たぶん仕事のことでやつれているわけじゃないんだよな。
    「おまえ、この後は?」
    「…特別急ぎの仕事はありませんね」
    「メシ食いに行こう。おれが奢るから」
     疲れ切っている新王を労うのも先代の仕事だ。

    「お待たせしました〜っ季節限定のパフェとパンケーキと、トスカーナ風ポテトフライっす!」
     スオ〜がメニューを開いたまま全然選ばないからおれが適当に頼んだ。これは結構重症だな…
     色とりどりのパフェと分厚いパンケーキとポテトが席に置かれていく。さてと…
    「スオ〜。まずは食え」
     ずいっと甘いものをスオ〜に押し付けた。甘味こそPowerなんだろ?甘いもん食ってまずは元気を出せ。
     スオ〜はゆっくりとスプーンを取っておもむろにパフェのクリームを掬った。またゆっくりとクリームを口に運ぶ。
     その様子をおれはじっと見つめていた。だってずっとこいつの顔暗いんだもん。表情は明るくなるかな… …ああ、やっぱり重症だ。甘いものを口にしても、表情は暗いままだった。
    「…また、味がしませんね」
    「えっ無糖なのかこれっ!食べ過ぎのスオ〜に配慮して店が勝手に砂糖ぬいたのか!?」
    「は、はぁ?…はっ…あはは…あなたは本当に…」
     笑った。笑顔になった。おれもスプーンを伸ばしてパフェのクリームを掬った。…あれ?全然甘いじゃん。
     …おれのほうが今度は表情が暗くなっちゃった。
    「レオさん?」
    「んーん、ほらっ早く食べないとおれがぜ〜んぶ食っちゃうぞ」
    「わっ!ちょ、お行儀が悪いですよ!」

    「…で?セナと仲直りはしたの」
    「え、仲直り…?あ、あの…私と瀬名先輩は喧嘩などしていませんよ?」
    「あ〜そうなのか。そうなんだおまえらは」
    「…なんですか」
     訝しげな目でスオ〜はおれを睨んできた。


    まだまだ続くよ!以下、冒頭の続き↓






     おれは顔を落として窄めた唇に優しく触れた。少しの間だけ触れ、すぐに離す。抵抗はされなかった。それからすぐにもう一度唇を落とす。その間も温かい涙は流れ続けていた。
     軽く触れるキスを繰り返してるうちに、今度はスオ〜から顔を寄せてきて唇を重ね合わせた。
     だんだんと軽いものではなくなっていって、スオ〜の手がおれの背中に回り服を鷲掴みにした。おれも後頭部に手を回して夢中で抱き合った。抱き合って涙を流しながらキスを交わした。
     顔を傾け深く押し付ける。舌を入れても抵抗されずに吸われた。涙を流しながら。
     そっと左手をスオ〜のシャツに滑り込ませ、優しく肌を撫でた。…それも抵抗をされなかった。
     なあ、それでいいのかスオ〜。おれの体も止まらなくなっちゃってるけど、おまえはされるがままでいいのか?もう既にだいぶ取り返しのつかない所までしちゃった気もするけど、今ならまだ引き返せる。最後に、まだ理性が残ってるから忠告はしてやる。
     ああ、ガンガン音楽が鳴り響く頭も痛い。おれの良心と欲が闘う心も痛い。張り詰めた下腹部も痛い。
    「なぁ…おまえはそれでいいのか?このまま抵抗しないとおれはおまえを抱くことになるんだけど」

    「……もう、なんでもいい。どうだっていい」

     驚いた返答が返ってきた。そんな投げやりな言葉おまえから聞きたくなかったよ。本当に全てがどうでもよくなっているんだなコイツは。涙は流れ続けているけど表情が、ない。抜け殻みたいだ。…ならせめて、おまえの表情が戻るように。
    「…セナとはどれぐらいシてない?」
     スオ〜の腹部をさわりと撫でながら訊いた。
    「もうずっと…一年以上は…kissやbugのskinshipすら…ずいぶんしていませんね…」
    「自慰は」
    「っ…たまにしていましたが、悲しくなってしまうので、…やめました」
     ああ…悲惨だな。年頃の男の子が恋人と長い間触れ合えていないどころか自慰までできなくなっちゃってるとか…それでも、触れ合いができなくてもずっとお互いが好きなままだったんだろう?心が痛い。
     セナもセナでどこで抜いてたんだろうな?見たことないけど。そもそも性欲薄いんじゃねあいつ。『ゆうくん』には別ベクトルで発情してるけど、本来の欲求はどうなんだろ、知らないなぁ。
     セナと暮らしてるけど、セナがオナニーしてるの見たことない。おれはセナが不在の時にちゃっちゃとしてるけど。
     性欲薄いとは思ったけど、ちゃっかりスオ〜とはヤったことはあるんだな。どっちがどっちをやったんだろう。
    「おまえらは…どっちがどっちをしたの」
    「せ、瀬名先輩が…私に…」
     ほぉ〜セナがそっちかぁ。ちゃんと男の子してんじゃん。


    ここまでです!


    ↓こうなるかはまだ私にもわからん

    泉さんっ…いず、みさん…!
    なあ、いつから『泉さん』だなんて呼び始めたんだ?…『ゆうくん』みたいにさ。
    …今はおれを呼んでよツカサ。


    ねぇ、れおくんともこういうことしたんでしょ?
    どう?れおくんとは気持ちよかった?
    ああ、瀬名先輩が笑ってる。
    かけらも笑っていない笑顔で。

    レオさんに流し込まれた毒が私の体を蝕んでいく。

    ↑上記のようにゴリゴリ18禁にするか、キスまでしちゃったけどやっぱやさしいレオさん(18禁にしようがレオさんは優しい)が背中を押してくれるけど、いずつかちゃんは…な展開にするか迷ってます。二分化するのもありかもしれない。
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