ケイサラ140文字シリーズ第4弾お題:「もう少し一緒にいたい、な」
可愛い可愛いオレの恋人はまだ未成年。
どんなに名残惜しくても遅くならないうちに帰さなきゃいけない。
だから「もう帰る時間だね。」って言ったけど、
「もう少し一緒にいたい、な・・・。」ってソレ、ズルくない?
頭の中で大人としてのオレと男としてのオレが殴り合いを始めたんだけど。
お題:「ヒッ!どこでスイッチ入ったんだよ!」
帰りたくないって思ってたら、彼の部屋のテレビが私が乗るはずの路線が終日運休になったって言い出して。
それでも車で送ってくれようとするから、
リョーコが「そういうときは私の家に泊まることになったって言っちゃえ!」って言ってくれてたことを話したら、
悪い笑顔で「じゃあ帰さないよ?」って耳元で。
ちょっ!どこでスイッチ入ったんですか!?
お題:「諦めきれない」
君は聡い子だけどまだ子供。
だからオレなんかが惚れちゃってるのなんて、いくらでも煙に巻ける。
誤魔化せる。
だっつうのに、気がついたらコッチが君のこと目で追ってて。
ああもうダメじゃんオレ。
これだけ抗っても君のことを諦めきれないんだから本当にタチが悪い。
イイ大人がしっかりしろよ。
お題:「逃げるものは追うしかない」
どんなに必死になっても好きって言っても、貴方はまともに取り合ってくれなくて。
でも知ってるんですよ?
私が貴方を見てないとき、貴方はいつも私のことを見つめてるって。
・・・いい加減、気付いてないフリはやめませんか?
そうやって逃げてばかりいるんだから、こっちは追うしかないじゃないですか。
お題:「頬に爪を立てる」
2人で挑んだアトラクション、君を庇って頬を化物の爪で思いきり引き裂かれた。
すげえ痛いし血が出てるけど、やられたのが君じゃなくて本当によかった。
君の可愛い顔に傷がつくなんて耐えられないからね。
え?そんなの私も同じだって?
嬉しいねー。
でもダメ。
コレばっかりは代わってあげられない。
お題:「足して割って、ちょうど」
誰にだって辛くて眠れない夜がある。
それが誰よりも悲しい経験をした誰よりも優しい貴方なら尚更。
そんなときは貴方のそばで私もずっと起きてます。
話を聞いたり抱きしめたりしか出来ないですけど、貴方を想う心と足して割ったらちょうどゼロになりませんか?
そうなるなら、いくらでもそばにいますから。
第5弾に続く