ケイサラ140文字シリーズ第6弾お題:「その靴を脱ぎ捨てて」
お年寄りがカバンを引ったくられて。
犯人を追いかけたけど、こんな踵が高い靴じゃ速く走れないし転んだ拍子に折ってしまった。
せっかく背が高い彼に近づきたくて下ろしたのに・・・。
「まぁ、君をお姫様抱っこ出来て役得なんだけどねー。
犯人捕まえたご褒美ってことで、大人しく抱っこされててよ。」
お題:「後悔はしたくない」
たかがメダル50枚。
そんなものを渡せなかったばかりに君を泣かせた、傷つけた。
あれは君を信じられなかったからじゃない。
オレが必死こいて被ってるこの仮面を壊されたくなくてしたことだ。
でももう君の涙は見たくない、後悔したくない。
その為ならオレは君が死神だろうと最後まで付き合うよ。
お題:「誰も答えなど知らない。」
2人で生き残ろうとして証言を合わせて。
皆を騙して外に出た。
もう殺し合いをしなくてよくて安堵した私達は自然に身を寄せ合うようになった。
貴方と同じ家で暮らせてとても幸せ。
でも外に出てからずっと貴方の笑顔を見ていない。
辛い顔も怒った顔も表情全てを。
私はどこで間違えた?
誰か答えを教えてよ。
お題:「何も知らない方が、君は幸せになれる」
「何も知らない方が君は幸せになれる。」
そう言って笑顔で立ち去ろう。
だって君はオレみたいなクソ野郎のそばになんているべきじゃない。
血で汚れた手なんて取ってほしくない。
わかってくれようとしただけで十分嬉しいよ。
でも君はオレの手を掴んだ。
・・・まいったな。
振り払えばいいのに手が動かない。
お題:「真夜中の訪問者」
ケイジさんは連日社内に泊まり込みの大忙し。
もう3週間は会ってなくて寂しいなんて思ってたらチャイムが鳴った。
真夜中に誰だと思ったら、ケイジさん!?
「急にごめんね。
どうしても顔が見たくなって。
元気そうで安心した。」
・・・大変なのに会いに来てくれてすごく嬉しい。
だから私は満足して帰ろうとする真夜中の訪問者を泊めようとして手を伸ばした。
お題:「煽るな!」
目線の先には天井、その間には彼女。
真っ赤な顔で朧げな瞳でオレを見下ろしている。
誰だよ、この子に酒を飲ませたのは!
・・・ってオレだった。
とか考えてたら「けーじさぁん、ぎゅーしてくださぁい。」って言いながら抱きついてきた。
だからつい「煽るな!」って言ったけど身体は正直で。
君の唇を貪りだした。
第7弾に続く!