ケイサラ140文字シリーズ第3弾お題:「初恋の人でした」パート2
なんとなく初恋の人の話を聞いたら、目をキラキラさせたはにかんだ笑顔で話しだして。
なんだよそれ、そんな照れ臭さと懐かしさと嬉しさが混じったような顔は。
今まで見たことないよ…って、ソレ、新人の頃のオレじゃん。
ちょっ、そんな顔で語らないでくれる?
コッチの顔が熱いの指摘しないでくれる?
※第2弾で書いた同じお題のもののケイジさんバージョンです。
お題:「飼い犬に手を噛まれる」
ジョーと2人で映画を見に行ったって話したら、ムッとした顔で抱きしめられて。
離してって言っても離してくれないし、ずっとだんまりで…。
もう…私とジョーの関係、知ってるでしょう?
前もって言わなかった私が悪いですけど、手をあぐあぐしないでこっち見てください。
お題:「友情の一歩先」
「あの人/あの子とどんな関係?」なんて、よく同級生/同僚に聞かれる。
“相棒”が1番しっくりくるけど、あのデスゲームの日々を知らない人に説明するのは難しい。
だから「友情の一歩先…かな?」って答えたら、「それもう恋人だよ。」って返ってきて…。
“恋人”って言葉につい顔が熱くなった。
お題:「ちょっと黙って」
もう!なんでいつも自分のこと後回しにするんですか!
自分のことを大事にしないんですか!
幸せになろうとしないんですか!
・・・えっ?
「オレなんか、血で手が汚れたクソ野郎だから。」
「幸せになる資格なんてないから。」
てすって?
・・・ちょっと黙って。
例え貴方でも私が大好きな貴方を馬鹿にするのは許さない。
お題:「よくもそんな恥ずかしい台詞を」
今更どう足掻いたってオレは手が汚れた人殺しだ。
綺麗な君に触れちゃいけない。
だから未来を歩もうとする君を見送ろうとしたけど、
「だったら私が貴方を幸せにする!
例え世界が敵でも私が貴方を守る!」
だって?
よくもそんな恥ずかしい台詞、言えたもんだねー。
・・・泣けてきちゃったじゃん。
お題:「涙すら出ない」
君が息を引き取るのを見て、冷たくなっていくのを肌で感じて。
おかしいな、あの人が死んだときはありえないほど涙が出たのに。
悲しくて仕方ないはずなのに。
「そうか、君は・・・オレの心だけじゃなくて、涙まで奪っちゃったんだね・・・。」
そして、オレの中で何かが壊れる音が聞こえた。
第4弾に続く
PS、さっき、間違えて君がイカを引き取るのを見てって打っちゃいました。
らせつさん、人生の中でシリアスに締められないことが割とよくある。