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    ぐるコース

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    夢・腐小説載せてます¦自己満

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    🪨(石垣)×夢
    ※夢主も京都弁、付き合ってる設定

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    #石垣光太郎
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    『我慢の先に』京都伏見高校の廊下は、いつものようにガヤガヤしてた。けど、私の頭ん中はそれどころやなかった。目の前に立つ石垣光太郎――光ちゃんの真剣な目が、私の心をぎゅっと掴んで離さへん。

    「○○ちゃん、俺、お前のことが好きや。付き合ってくれへんか?」

    突然の告白やったけど、光ちゃんらしい真っ直ぐさがそこにはあった。私はドキドキしながら、頬を赤くして小さく頷いた。「…うん、ええよ、光ちゃん。」

    その日から、私と光ちゃんの恋人生活が始まった。せやけど、光ちゃんはめっちゃ慎重やった。手を繋ぐのはええけど、キスとか、…それ以上のことには絶対に進まへん。「卒業してからな、○○ちゃん。」その言葉を聞くたび、私はモヤモヤしとった。光ちゃんの優しさは嬉しいけど、ちょっと物足りん気持ちもあったんや。

    月日は流れ、とうとう卒業式の日。京都の春は桜がちらほら咲き始めて、風が少しひんやりしてる。私と光ちゃんは、いつものように手を繋いで下校してた。最後の登下校。光ちゃんの手はいつもみたいに温かくて、私の心を落ち着かせてくれる。

    「光ちゃん、今日でほんまに最後やな…なんか寂しいわ。」私が呟くと、光ちゃんは優しい笑顔で答えた。「せやな、○○ちゃん。でも、これからやろ? 俺ら、もっと一緒にいられるで。」

    その言葉に、私の胸が熱くなった。もう我慢できへん――卒業したんやし、今日こそ! そう思った私は、ふいに立ち止まって光ちゃんの顔を見上げた。勇気を振り絞って、つま先立ちで光ちゃんの唇にそっとキスをした。

    「…! ○○ちゃん!?」光ちゃんが驚いた顔で固まる。けど、その目は一瞬で変わった。いつも穏やかな光ちゃんの目に、なんか熱いもんが宿ってる。私がドキッとする間もなく、光ちゃんの手が私の腕を掴んで、近くの裏路地にグイッと連れ込んだ。

    「光ちゃん、ちょっと…!?」

    次の瞬間、光ちゃんの唇が私の唇を塞いだ。優しいキスやなんて想像してたのに、このキスは全然ちゃう。激しくて、熱くて、私の頭を真っ白にする。「んっ…!」小さく声を漏らした私を、光ちゃんはさらに強く抱き寄せる。背中に回された腕は力強くて、まるで私を逃がさへんって言ってるみたいやった。

    唇が離れたとき、光ちゃんの目はいつもとちゃう。鋭くて、でも私をめっちゃ求めてる目やった。光ちゃんは低い声で、でもはっきりと言った。「○○ちゃん…俺、ずっと我慢してたんや。優しくしたかったから、な。せやけど、卒業したんや…もう我慢せんでええよな?」

    その言葉に、私の心臓はバクバク。光ちゃんは一歩近づいて、私の顎をそっと指で持ち上げた。その仕草は、めっちゃ男前で、私の心をぎゅっと締め付けた。「○○ちゃん、俺、お前を誰よりも大事にする。けどな、今日からは俺の全部、お前に見せるで。」光ちゃんの声は低くて、どこか色気があって、いつもよりずっと大人びて見えた。

    裏路地の薄暗さの中で、光ちゃんはもう一度私にキスをした。今度はさっきより深くて、でもどこか優しさが残ってるキス。
    私は目を閉じて、その熱さに身を任せた。光ちゃんの広い背中に手を回しながら、私は思った――この人は、優しいだけやない。ほんまに、めっちゃかっこええ男なんや。

    「○○ちゃん…これから、ずっと俺のもんやで。」光ちゃんが耳元で囁く。その声に、私はただ頷くしかなかった。春の風も、桜の香りも、全部どうでもええ。そこには、私と光ちゃんの新しい始まりだけがあった。
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    なすびのな

    DONE歌うま男性Vsinger、音御光歌(おとお こうが)くんが、とある日の挑戦枠配信で演じてくれた執事設定が個人的にとてもよかったので書きました。
    最後の台詞はご本人が配信で言ってくれた台詞を引用させていただだきました。

    ※執事設定なのでご本人とキャラが違います。
    ※何も起こりませんが一応夢として書いています。苦手な方はご注意ください。
    「眠れない…」

     ぽつりと呟いたその声は、月明かりに照らされた部屋の隅に残る暗がりに吸い込まれていく。
     窓の外には明るく丸く、黄色い月が浮かんでいて。ふと脳裏に、月とは真逆の、太陽の光をまとったように笑う執事の姿が思い浮かんだ。
     ベッドの中から抜け出し、素足を履物に落として部屋を出る。かちり…と扉の閉まる音が広々とした廊下に響いて、少し体を縮こまらせた。

    「いかがいたしましたか?」

     ゆっくりと静かに、長い廊下の絨毯を踏みしめて進むと、その先にある扉をそっと開く。柔らかな照明の下で書類に伸ばしかけた手を止め、執務室でその日の仕事を片付けていた彼が顔を上げた。

     かすかな灯を反射してその瞳が優しく輝くさまに、もやもやと胸の奥にわだかまっていた不安がほどけていくのが分かる。
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