夫夫生活⑥ 朝と夜のワンシーン朝が得意な🐏は目が覚めると自分の横で寝ている🔮の寝顔を眺める。
カーテンの隙間から微かに入ってくる日差しに、眉を顰めながら布団の中で体を丸めている🔮の頭を愛おしそうに撫でる。
撫でられたその感触と体温を探し、無意識に🐏の方へ体を寄せたあと胸に顔を埋めて幸せそうな表情をする🔮。
それを見た🐏は「あぁ…それはさすがに可愛すぎる…これでは起きられないじゃないか」と呟きながら手で顔を覆う。
🔮がその仕草をする度にその可愛さに悶えているため、日課の朝散歩の時間に遅れる日が多々ある。
夜の寝つきが悪い🔮は一緒に布団に入っても眠りにつくのは🐏のほうが早い。
なかなか眠れない時間の中でも、好きな時間がある。
それは、🔮が体勢を変えるために身を捩った時や水分補給のために布団から離れた時。
身を捩って🐏との間に隙間ができた時は、彼の冷たい手が包み込むように🔮の身体を引き寄せる。
少し離れて戻ってきた時は、さっきまで自分がいた場所に🐏が手を伸ばし、眠りながら布団の上で🔮を探している。
意識のない状態でも自分を欲してくれている人が此処にいて、本当に愛されているんだ、生きていていいんだと生を実感できるこの瞬間が、🔮を幸福に満ちた気持ちにさせてくれる。
次の日は「昨日のふぅふぅちゃん、最高だったなぁ…」と呟いて、「な、なんだ?我が何かしたのか?💦」🐏の困惑姿を楽しむところまでがテンプレ。