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    くろん

    @k_rn35

    サン星サン沼にずぶってる20↑

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    くろん

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    奇物か何かの影響で(適当)精神ごとショタ化したサンポを星ちゃんが面倒見てる時の一幕。
    星サン前提の星+ショタンポ

    #星サン

    Good night, good boy「おねえちゃん……」
     ドアの開く音とか細い声に振り向けば、別の部屋で寝ていたはずのサンポが小さな両腕で枕をきゅっと握りしめて入口に立っていた。幼くなっても変わらない色を湛えた緑の瞳は潤んでいて、乱暴にこすったのだろうか目の縁が少し赤くなっている。
    「おいで」
     星はベッドに寝転がりながら暇つぶしに眺めていたスマホを枕元に置き、自分の上にかかっているブランケットの端を持ち上げてサンポを呼んだ。途端、サンポは弾かれたように星の元へ走ってきてベッドに潜り込む。枕を下ろすことも忘れて何かから逃げるように星へと必死で身を寄せる体を抱きしめて、背中をとんとんと軽くたたいてやれば、こわばっていたサンポの体から少しずつ力が抜けていった。
    「怖い夢でも見た?」
    「……うん、おねえちゃんがいなくなっちゃって、さがしてもどこにも、いなくて……」
     ぐす、と鼻をすすりながら訴えるサンポの頭を撫で、まっすぐに目を合わせた。
    「大丈夫、お姉ちゃんはずっとサンポと一緒にいるよ。どこにもいかない」
    「……ほんとう……?」
    「もちろん。だからね、今日はゆっくりおやすみ」
    「……うん……」
     安心したら眠気が戻ってきたのだろう、段々と下がってゆくまぶたが閉じきる直前、サンポはへにゃ、と笑って言った。
    「……おねえちゃん、だいすき」
     そのままくうくうと寝息を立て始めたサンポの腕から枕をそっと引き抜き頭の下に敷いてやりながら、星は固く心に誓った。
     ――元に戻ったらとことん抱き潰してやる、と。
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