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    ✱レウス・ミルア(37)
    ✱妖精の国

    ##IFの世界の先
    ##CharacterEpisode
    ##レウス・ミルア

    Character Episode種族 :ウサギ獣人
    名前:レウス・ミルア
    年齢:37歳
    所在:妖精の国の中央寄り

    妖精の国は多種多様の亜人が多く、その中でも獣人族が大半を占めている。その獣人族の中でも代々血を絶やさず、力をつけ、一族を増やしてきたウサギ族は実質下手な領主よりも力を持っていた。

    そのウサギ族の頂点にミルア家はある。

    現当主であるレウス・ミルアは不義理を嫌い、疫病が流行った際にもネズミ族は関係がないと信じ自宅に出来る限りのネズミ族を匿った。
    行動力に溢れ、疫病の原因まで突き止め風評被害をなくそうと今でも活動している。
    その為ネズミ族はもちろん、その他の種族からも慕われ………それはもう縁談は山のように来ていた。

    「レウスちゃんもそろそろ身を固めたら?ほらこの子なんてどう?もちろん恋愛結婚が1番よぉ?パパもママもそうだったし…でも出会いがなくちゃね?」

    「……母上…今は結婚してる場合では…」

    「なにより子ウサギが見たいのよぅ。かわいいのよぉ??子ウサギ、ふわふわでまるっとしてて…あーまた抱っこしたいわぁ。私が産もうかしら」

    「これ以上兄弟を増やすのですか…」

    かわいいけれども!すでに10人です!
    と母を説得しながらもこの頃3日に1度は繰り返される会話に辟易しているのは確かだ。
    37歳という年齢は獣人族としていささか結婚適齢期を過ぎていることは己が1番わかっている。だからこそ嫁いで来てくれる相手にも申し訳ないのもあるが……なにより気持ちが乗らない。

    いい出会いがなければ別に独身でも構わないのではないか?兄弟のうち誰かは結婚するだろうし、多産安産の祝福を司るウサギ族だ。確実に子も出来るだろう。

    まだまだやる事があるのだ。人々の偏見を無くすのは難しい。今日も迫害がないかスラム街まで足を運ぶ予定だ。お見合いなどしている暇などない。

    着物からスーツに着替え、部下に招集をかける。世界平和などと大層なものを掲げているわけではない、だがミルア家当主である以上自分のシマぐらい護れなくてどうする。

    「行くぞ。門をあけろ」

    頭を下げて道を作る“家族達”に恥じぬよう前に進む。ミルア家当主として、レウス・ミルアにとって家族を守ることが何よりも幸せなのだから。
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