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    主従逆転ごっこする長憲。中略部分がどうしてもかけねえ

    #長憲
    #ながのり

    土曜日の穏やかな夜。長尾にのすりと跨ってきた憲顕の目は隠す気もない熱を帯びている。
    「世間には、夜の主従逆転ごっこというものがあるらしい」
    「はあ」
    「お前も明日は休みだろう?」
    ……つまりやれと。
    ことがことだけに辞めさせたいが、憲顕の興が乗った時点で結果は決まっているようなものだった。長尾は大人しく流されて、降ってくる唇を受け止めた。


    「先日、岩松が話していてな。面白そうだと思って」
    ちゅ、ちゅ、と戯れにキスを贈る憲顕は上機嫌に腕を回してくる。完全にやる気だ。
    「……いつもの通りでは満足していただけませんか」
    「今日はダメだ。ふふ」
    なけなしの苦言もあっさり却下されて、合わさった唇から滑り込んだ舌はわずかな酒精が香る。この程度では晩酌が進みすぎたということもないだろうから、素面で言っているのか。……素面のほうがたちが悪い。
    (中略)


    自分の好きなときに誘い、自分が満足するように動いて、気まぐれに許す。普段はそういう風に憲顕主体でことを進めていた。
    抑え込める体格差があれど、憲顕が少しサインを出せば長尾は意を汲んで止めていた。憲顕が満足したらそこで終わりにしていた。それらが長尾の賞賛されるべき忍耐力によって成り立っていることも知らずに。
    そんな相手に好きにしていいなんて。ましてやいつも好き勝手する主人を見ている相手に、『主人役』をしてみろだなんて。

    「っ?ふ、っ、……ん、ぅ?」
    今のはいつもなら息継ぎをするタイミングだった。離れようとした憲顕の頭と首を右手で固定し、左手で腰を引き寄せる。
    「んん………!な、んぅ、ぁ……!??待っ…………んむ、ぅ〜〜〜………!!」
    憲顕がパタパタ暴れるが、本当に本気でもない抵抗はアッサリ黙殺され、それどころか長尾が拘束を強める。呼吸まで支配するように口付けを深めた。憲顕の舌先が拙くなっていって、抵抗も長尾の襟に縋りつくだけになっていく。いよいよ限界かというところで頭の拘束だけを緩めた。
    「ぷはっ、ぁ……っ…………。」
    慌ただしく唇が離れていく。虚ろに滲んだ黒い目が忙しなく瞬く。酸欠のせいか赤い顔と寄せられた眉根がなんだか珍しい。肩で息をする憲顕は、長尾の視線に気がついていないようだったが、そのまま眺めていると目がじろりとこちらに合わさった。
    ああ、ここまでくっついていると、殊更相手の機微がよく分かる。
    「ま、てと、いった、のにっ……」
    「……主従逆転するのでしょう。それとももう止めるか、憲顕」
    呼び捨てにしたときに憲顕が僅かに身を震わせたことも。数瞬おいて惑いの色が消えて、艶めいた余裕が戻ったことも。なんだ乗り気じゃないか、私の従順な長尾じゃないか、と聞こえてくるように僅かに強張りが緩んだことも。
    「お、お待ち、ください……」
    荒い息のまま僅かに弧を描く、赤い口元に浮かぶ挑発も。こちらがその全てに焚きつけられていることもきっと伝わっている。焚きつけられた上で憲顕の命令を守ることも見透かされている。

    息が整うまで待ってから、長尾は再び口を合わせる。舌を差し入れて、丁寧に口内を擦って、少し強引に、息継ぎは確保しながら。
    「んぁ、ぅ……は、……………ふ、っ……ぁ…………、ぁ」
    「……………ふ……。……」
    ご満悦な様子で背筋を震わせる憲顕は、長尾の髪をかき混ぜる。甘やかすような甘えるような乱雑な手つきだった。
    応えるべく憲顕の顎髭を撫でて、手を上に這わせて尖った耳をなぞると、憲顕の体がぴくりと跳ねた。腰を固定して押さえながら耳の先端まで撫でる。
    「……っ、な、ながお、……ん、〜〜〜っ、ぁ、〜ゃ……っん」
    「………………」
    長尾から与えられる刺激を大人しく享受する姿が癖になりそうだ。また憲顕の呼吸が乱れていって体からは力が抜ける。互いに際限なく焚きつけられてしまっていて、ごっこ遊びの建前の意味はとうになくなっていた。
    「は、ぁっ……、はーっ……、……!……ふふ……ふふふ。」
    寝台に連れていくため抱き上げると、憲顕はくすくす笑い出した。こちらに余裕のないことを揶揄ってくるその声にも緊張と期待が滲んでいて、運びながらも思わず喰いつく。さらに笑みが深まったのが感触で分かった。
    丁重に降ろされて覆い被された憲顕は、蕩けた目を細めて長尾に腕を絡めた。
    「お手柔らかに、長尾様?」
    「…………あまり煽ら、……煽るな、憲顕」
    かすかな笑い声と二人の熱が閨に溶けて、脳を溶かしていく。
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