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    Rxme07Nysn

    @Rxme07Nysn

    ツイートしてない自カプの短編
    よその夢カプさんを書いたのものせるかも

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    Rxme07Nysn

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    申りみ書きました。初書きすぎるのでご容赦を。
    BLカプ注意

    udonさんからお聞きした申赫楽と田里弥のカプ概要から書きました。

    惚れた弱み「田里弥様」
    「どうした」
    「いいえ、なんでも」

     田里弥は名前を呼ばれて振り返る。斜め後ろに立つ男は、爽やかな笑顔を返す。お前が呼んだんだろう?田里弥はその言葉を飲み込み、小さく溜息をこぼして前を向き直る。

    「気を抜くなよ」
    「勿論。貴方に恥ずかしいところは見せられませんので」
    「ぐっ……。お前はまた…」

     申赫楽の言葉に、また田里弥は振り返り、言葉が詰まる。申赫楽の瞳が、甘いから。この甘さには、覚えがある。
     いつだったか、申赫楽が田里弥にと、果実を持ってきた。野営で、深夜。軍議に疲れた体に、その甘さはよく溶けた。
     ふい。と、田里弥は顔をそらす。

    「どうかされました?」
    「何でもない。その締まりのない顔をどうにかしろよ」
    「貴方の前だけですよ」
    「だからお前は……」

     申赫楽は田里弥の隣に立ち、膝をつく。田里弥が目線を下ろすと、右手を取られ、羽が触れたような温もり。

    「……は」
    「では、行ってまいります」

     突然のそれに、田里弥は呆けるが、立ち上がった目に先程までの甘さはない。戦に立つ、殺し屋の顔。苦みでも、辛さでもない、血の香り。それすらも、甘く感じてしまうのは───。

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    Rxme07Nysn

    DONEえむ氏から「晴天」とお題をもらって書きました
    自カプの白珠くんと亜光様のお話です

    晴天ぽさがなくなりましたことをお詫びします
    晴天 メーデー メーデー 本日は晴天なり


    「何だそれは?」
    「知らん。鈴音が言ってた」

     隣で手製の矢を作る白珠が、空を見上げた。聴き慣れない響きの言葉に、剣の手入れを止める。
     鈴音はたまに、意味のわからない言葉を使う。どこから来たのかもわからない女の言葉に、耳を傾けるものじゃない。それはわかっているのだが、妙に耳に残る言葉。
     なんて言ってたかな、たしか…、そう。豊穣を司る女神のための日。だったかな。

    「女神か」
    「ははっ!女神なんて眉唾もん信じて、鈴音もかわいいよな」
    「女系の神を信仰しているのも珍しい」
    「あと面白い事言ってたぜ?」
    「面白い?」
    「俺は春みたいなんだってよ」

     少し嬉しさが強くはにかむ。
     常ながら「もう少し落ち着け」と言われて、白珠は遺憾を感じていた。精密な矢を放つための集中力や洞察力だってある。それなのにこれ以上どう落ち着けと言うのか。辟易としていた時に、鈴音から「春みたいに暖かくて、生命に満ちていて、小さなお花みたいなかわいらしさがあります」そう言われた。かわいらしいという言葉には反論したいが、褒められている事に変わりはないだろうと、素直に受け取った。
    1609

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