恋愛ゲーム2甥の金凌を車で迎えに行くと、金光瑶が手を合わせた。
どうにも外せない用事ができたので、同行できないのだという。
いつもの笑顔であったが、どこか嬉しそうであったために仕方ないなと金凌だけを連れて行った。
金凌のナビで、欧陽子真という少年を迎えに行ったら、その父親がうちの会社の取引相手だった。
重役の護衛で何度か会っていて『世の中って狭いですねー』なんて話をしていた。
『もう一人、保護者の方がいらっしゃると聞いたのですが』
『後から迎えに行く子達の保護者ですよ』
『そうですか、息子をよろしくお願いします』
俺たちが会話している後ろで、金凌と欧陽子真は楽し気にじゃれ合っていた。
それから二人のナビで向かえば、イヤでも覚えてしまった道に入る。
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