真夏のある日「あ~しまった!」
「どうしました」
「服売り場まで来て何買うか忘れてまった!!」
「ああそれは…自分もありますね。冷蔵庫開けた途端何故開けたのかを忘れたり」
「アオキさんそれで何分も冷蔵庫開けっぱにするやん。最近むっちゃ暑いし色々痛むからやめてって言っとんのに」
「すいません。それで、どんな服を買うつもりだったんですか?」
「どんな名前やったかな~」
「貝みたいな楽器のやつ…」
「カスタネットですね」
「ぼくの大好きな…」
「クラリネットですね」
「操り人形のやつ…」
「マリオネットですね」
「スマホロトムで色々検索するやつ…」
「インターネットですね」
「アオキさんにお寝坊の罰ゲームとして飲み物なしで50枚食べさせたやつ…」
「ビスケットですね、あれだけは2度としないでください」
「寒い時膝にかけるやつ…」
「ブランケットですね」
「なんか鱗がジャラジャラしたドラゴンタイプの…」
「ジャラランガですね」
「『テメェなんざ怖くねえ!!ヤロウぶっ〇してやる!』のやつ…」
「映画『ラ〇ボー』のベネットですね」
「ほのおタイプで足がめっちゃ速いやつ…」
「ギャロップですね」
「こないだアオキさんが被っててドンカラスに持ってかれたやつ…」
「キャスケットですね、あの後取り返しましたが」
「さいしょは?」
「グー。じゃんけんですね」
「ホラー映画でバーン!って驚かすやつ…」
「ジャンプスケアですね」
「♪ウェルカム ようこそ…」
「ジャパリ〇パークですね」
「もしかしてジャケットですか?」
「ああそれや!!チリちゃんそれ買いたかったねん!」
「では向かいましょうか」
「は~スッキリした!アオキさんありがとな!」
「いえいえそれでも」
「……え、この時期にジャケット買うんです……?」