〜ある意味怖い話をする五条ととばっちりを受ける夏油〜 「ほんと勘弁して……」
机に突っ伏し涙を流す五条。もちろん嘘泣き。シクシクとわざとらしく泣く五条に、なんか面倒くさいなとげんなりする夏油と家入。
2人がなにも聞いてこないと察した五条。お前らなんか聞けよ!逆ギレ。もちろん2人は無。もういい!と勝手に話しだす。
「夜、部屋に戻ると床になんか落ちてたんだよ」
なんだこれ?と思いつつ、そのまま電気も付けずソレを掴もうと屈んだ。どうせ虫が外から入ってきたんだろ。ったくしょうがねぇな、なんて余裕をぶっこいていたら、
「う"わっ!!!」
突然狂ったように暴れだしたソレ。
爆速回転しながら床を行き来するソレにゾワゾワッと鳥肌が。頭がおかしくなったソレと頭が停止する自分。お互いがパニックになり、とりあえずどうにかしないと、と思っていたら、くるっとなぜかひっくり返ったソレ。
は?なんでわざわざひっくり返ったんだ、コイツ。馬鹿じゃねぇのと思っていたら、ブ~ンと羽根を広げるなり鼻にピタッ。
「まさか……それ、」
絶句する家入。
コクリ、と静かに頷く五条。
「そのクソ野郎の正体、ゴ◯ブリだったんだよ」
ひぃいい!!!と悲鳴をあげる家入。
その隣でドン引きする夏油。
なんなら五条からちょっと距離を取っている。
「もうお前の部屋行かない」
「なんでだよッ!!なんなら、こいつの部屋の方がもっといるし!!」
「言いがかりはよしてくれ!!」
とんだとばっちりを受けた夏油だった。
おわり。