〜天国にいる五条の幼馴染が五条をぶん殴る為きゅうりの馬に乗ってやって来る話〜 天国にいる五条の幼馴染。
毎年お盆の時期に帰って来ていたが、とうとう五条に対し激怒。現世に行くとき、誰かが自分のことを覚えているのが条件なのだが、毎年彼女は両親のおかげで他の死者同様帰れていた。
覚えてくれているのは嬉しい。でもほんとは五条に覚えていてほしい。両親ではなく、五条を通して現世に行きたかったのに、毎年検疫で告げられるのは両親の名前。
「私のこと、ほんとに忘れちゃったの……」
聞きたいけど聞けない。死んでもなお想っていることがだんだんバカらしくなってきて。あー、なんかむかついてきた。指をボキボキッ。両親が用意したきゅうりの馬に乗ってマッハで現世に。
「そうよ、馬さん。その調子!」
ビューンと飛ぶきゅうりの馬に、他の死者の方びっくり。あの子めちゃくちゃ楽しみにしていたんだろうね〜。生温かい視線を送られる。
会いたくても会うのが怖くてずっと五条のもとへ行かなかったが、もうどうでもいい。ぶん殴ってやる!とアドレナリンドバドバ出して五条のもとへ。
なんやかんやあって、五条には視えなくて。チッ、役に立たない眼だなと六眼を貶したりするが、なぜか五条の隣にいる虎杖がこちらを見つめていて。
「もしかして、視えてる……?」
「うん」
やっほーい!彼女大喜び。虎杖を通してぶん殴ってもらおうと思ったが、だんだんセンチメンタルな流れになっていき……
という、ガイコツがギター片手に歌うあの作品みたいなお話も書けたら書こうかな。