〜手のひら返しが早い五条〜 「ぜぇえええったい、ダメッ!!!」
目の前にいる子猫を見て、両手でバツマークを作る五条。一時的だとしてもダメです。許しません。は?薄情者?何言ってんの。お前、絶対そいつにつきっきりになるじゃん。その間、僕はどうするのさ。ブーブー文句をたれる。
夜、イチャイチャしてるときに鳴かれたら困るのはこっちなのだ。突然やって来た新参者が出しゃばるんじゃない!
「そいつは、硝子か七海にでも」
――にゃ〜ん
「任せたらい」
――にゃ〜ん
「いぃぃぃ……よくないね〜!!!」
きゅるんと見つめる子猫に落ちた瞬間だった。
「んもうッ!!なに、その顔!!かわいくおねだりしてもダメだからね!!飼わないよ!!1日だけだよ!!」
「……1日でもいいんだ」
その後、寝る直前まで猫じゃらしをフリフリしていた五条だった。
おわり。